2000年4月3日(月)〜
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日時 2000/4/3
銘柄 Ch.オーバタイエ94

仏>ボルドー>メドック5級>ポイヤック村/赤

購入店 エノテカ
価格 4000円位?
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色はやや濃いめのガーネット。香りはかなり閉じ気味で、しばらく置いておくとブルーベリー、カシスのコンフィ、鉛筆の芯、甘苦系のスパイス。味わいは全般 に酸味がしっかりしており、やわらかな果実味、タンニンは粉っぽくアフターにやや収斂 性を残す。凝縮感はあまりなく、全般に締まってスリム。大柄ではないが、バランスがとれていて、今でもそれなりに美味しい。【78】

雑感 寺田倉庫に保管していたワインのうち、そろそろ飲んでもよいと判断したもの9本を出庫。預けたのが昨年の5月なので約1年ぶりだ。自宅までの「長旅」のあとだったので、少し休ませたいところだが、とりあえず状態が問題ないかを知りたかったので、一本開けてみた。やはり長旅?の疲れのためか、香りが閉じているのが残念だったけれど、とりあえず悪くなっている様子はないのでひと安心。 
日時 2000/4/4
銘柄 Ch.ボーモン94(demi)

仏>ボルドー>メドック・ ブルジョワ級>オーメドック

購入店

サントリー本社地下 カーブ・ド・ヴァン

価格 1000円
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縁にピンクがかった濃いガーネット。香りはブルーベリーのジャム、八角、生肉、バニラ、樹脂など。味わいはやわらかなアタックにふくよかな果 実味を感じ、酸は丸く、タンニンはよく溶け込んでいる。凝縮感はあまりないが全般 にやさしい感じで、果実味を中心にバランスがとれている。
【80】

雑感 サントリー本社で二本一緒に購入、一本は購入直後に開けて良い印象を持たなかったのだが、今回のものは前回とは全く違っていて驚いた。 前に飲んだときは、なんだかギスギスした印象しか持たなかったのだけど、今日飲んだボトルはふくよかな果 実味中心のエレガントなワインで、これで1000円程度ならデイリーに最高だとさえ思った。やはりワインは移動直後はダメージが出るものなんだろうか。
日時 2000/4/5
銘柄 Ch.ベイシュビル73

仏>ボルドー>メドック4級>サンジュリアン村/赤

購入店 土浦鈴木屋
価格 3000円ちょっと。
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色は淡め。かなり熟成を感じさせるオレンジガーネットで、縁は透明がかったかなりはかない色調。香りは熟成を感じさせる。トップノーズにバラの香水、カシスリキュール、腐葉土、キノコ。一時間くらいのうちにかつおだしのような旨み系の香りやジビエ香が支配的に。味わいは全般 にやさしめで、タンニンはすっかり溶け込んでいて、酸がややバランス的に強め。果 実は旨みののった味わいで余韻はスッと消える印象。全般に状態もよく、これで3000円なら絶対、「買い!」
【84】

雑感 なんで平日のなんでもない日にこんな年代物を開けたかというと、64ラフィットが到着して、いよいよセラーのスペースが足りなくなってしまったから。値段の一番安いモノを選んだらこれだったというわけだ。コルクはカビがびっしりで途中で折れてしまい、大丈夫かと心配だったけれど、予想以上にすばらしい熟成状態だった。もちろんオフビンテージなので、味わいは軽いけどね。ちなみにこのワイン、ロバート・パーカーのポイントは65点でコメントはたったの二行。面 白いので引用しする。「今や完全にその特性が失せ、消散してしまったこの軽いワインは1980年代までに飲まれるべきだった。最終試飲日:81年2月」 

引用文献:「ボルドー第3版」R・パーカー著 講談社刊
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