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2019.01.31. 掲載
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目次
1.はじめに
2.本を読む目的
3.本の制作
4.本の保存
5.本の整理
6.本の廃棄
7.まとめ
世の中には本好きの人が多いとは思ってきたが、本好きの人はどのような類の本を好むのかとか、本に何を求めているのかなどについてはあまり興味がなく、知ろうともせずに過ごしてきた。
今年に入って、本に対する気持ちが自分とは全く違う人のいることを知り、ひとさまざまだと愉快になり、この機会に自分の本好きを分析して、まとめることにした。
物心が付くころから、本は私にとって大切なものであったが、変わったところの多い人間なので、本が大切な理由も変わっているかもしれない。
小中学生のころは、未知の世界への好奇心を満たしてくれるものだった。
小中学生のころ、本はいろいろな面白い物語を楽しませてくれるものだった。
青年期以降は、情報を得るという実利的な目的で本を読んできた。本の他にも、新聞、雑誌、TV、ラジオ、ウエブサイトなどがあるが、信頼性の高い情報は本から得られることが多いと思っている。
本は自分の作品を公開する有力な手段の一つである。 私は青年期の終わりころから、生き方として、存分にしたいことを行い、生きることを楽しむことを目標としてきた。したいことをした結果として生まれた作品を公開することも、したいことであり、楽しんだ記録を公開することも、したいことである。
紙にインクで印刷する本や雑誌に加えて、サイトに掲載の記事、電子書籍(電子本)が考案され、急速に普及しつつある。
学会誌に投稿した記事や依頼されて執筆した本や雑誌の記事は、それぞれ出版社から発行される。それに対して、したいことをして作った作品や楽しんだ記録を公開するには、普通は出版社から自費出版の形で出版する方法しかなかった。
1993年ころから、パソコンでワープロソフトを使い、レーザープリンターで印刷し、自分で版下を制作することが可能となり、私は5冊のDTP(Desktop Publishing)による自費出版を行った。
1996年にウエブ・サイトを開設してからは、自分の作品を公開する手段を、専らサイトに記事を掲載する方法に変えた。現在450件以上の記事を載せている。
サイトに掲載した記事の中で、特に大事に思っている記事を、HTML形式でCD-Rに書き込み、このCD-Rをブラウザの入ったパソコンのCD-Rドライブに挿入すると、記事がモニターに表示され、読むことができる電子書籍を考案した。
現在いろいろのタイプの電子書籍が発売されているが、私は2001年から2009年までの間に、この自分が考案した方法で9点の電子書籍を作り、親しい人に謹呈した。この電子出版は、紙を媒体にする通常の出版と比べ、少ない労力と費用で小さな軽い出版物が得られるという大きなメリットがある。
しかし、この電子出版で自分の作品を公開する手段も、少し手間がかることから、制作に要する時間をしたいことをする時間に回したくなり、作品公開はサイト掲載記事だけとすることに落ち着いた。
サイトに掲載している記事全部を、現在の階層構造のままDVDに保存し、ブラウザの入ったPCにそのDVDを挿入すると、オフラインでサイトの記事がPCのモニターに表示できる方法を考案した。これは実質的にはサイト記事のバックアップであるが、複数の電子書籍の集合体と位置づけている。
サイト開設20周年に当たる2016年8月15日にその第一号のDVDを制作、翌年8月15日に第二号バックアップDVDを作った。昨年は私が大腸がんの手術を受けた影響で制作できなかったが、今年は作りたく思っている。
本の保存には、持ち主がどのような本を大切に思っているかが表れていると考えた。そこで、私にとって大切な本の順位を付けてみた。
私にとって自分の情報、自分に関係した情報が一番大切であり、それは自分しか持ち得ないもの、自分が生きてきた証しとなるものだからだと思う。これは紙媒体本(通常の本や雑誌)では約40冊くらいある。サイトに掲載している記事としては、掲載記事のほぼ全部、450件くらいになる。
その次に大切に思っている本は、中学、高校、大学生のころ、生き方の面で影響を受けたと思っている本で、その多くを保存している。それを読み返すことはほとんどなく、読んでみると、内容が自分の記憶と違う場合もあるが、大切な本としてまとめて保存してきた。これは紙媒体本(通常の本や雑誌)として、ざっと数えて60冊くらいある。面白いのは、そのほとんどが父の書棚にあった本であることだ。
その次に大切に思っている本は、自分が関心のあるカテゴリーに属する本で、保存している本の大部分を占めている。本好きの多くはこのタイプではなかろうか?
大部分が医療関係者からいただいたもので、捨てるのは失礼だと思い、その多くを保存し、約30冊になる。しかし、保存場所がなくなれば、廃棄を考える筆頭になるだろう。
保存する本の検索に有用な整理法を考案し、本の保存に使ってきた。
本は読みたいときに、速やかにその所在を知ることができなければ実用的ではない。個人の蔵書の場合、図書館的演繹的分類は役に立たず、自分の関心のあるカテゴリでグループ分けをし、グループ内にサブカテゴリーを作るなど帰納的分類で整理するのが有用である。同じグループ内の個々のアイテムの数が多い場合は、それを時系列で配列する。
読んで再読する価値のないと思った本はすぐに捨てるという廃棄基準を設けている。それは、生きる時間を浪費する愚を避けるためであり、保存したい本の置き場所を拡げるためでもある。
私にとって、本を読む主な目的は、知りたい情報を得るためである。
本を読むことよりも本を書くことの方が好きだが、そのほとんどが何らかの記録である。
私はこどもの頃から物を作るのが好きな人間で、本を作ることもその一つである。
最も保存しておきたい本は、自分が執筆したもの、自分に関係している事柄の書かれたものだが、それは私の生きてきた証であるからだ。
1996年、60歳の時にウエブサイトを開設して以来、そこに記事を掲載することを続けてきた。これは、実質的には紙媒体の「本」に相当するもので、現在450件以上の記事を掲載している。このようなことが可能となった時代に遭遇できた幸運をありがたく思っている。まさに「運は時なり」である。
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