中山ダート1200mの特性

<概略>
中山ダート1200mは、向こう正面のポケットからスタートして芝コースを横切った後、ダートコースへ移る。
この際に芝コースを走る距離が内枠と外枠で異なるため、一般的にはより長く芝コースを走れる外枠が有利であるとされている。

<検証>
まずはデータから。
 ・馬番別
 ・3コーナー位置別(およそ残り600m)
 ・4コーナー位置別(およそ残り400m)
 ・脚質別

さて、馬番別のデータからみていこう。
全コースの傾向としては、勝率は内から外まで大差ないが、連対率・複勝率では2桁番号ゲートになると少しずつ落ちていく。平均着順も外がやや高くなっていて「やや外枠不利」といえる。
当コースはというと、全コースほどきれいには傾向として表れていないが、勝率ベースで考えた場合、最も高いのが6,12,13,14号ゲートである。逆に最も低いのが1,2,11号ゲートである。
連対率では、13,14,15,16号ゲートが高く、2,4,7,11号ゲートが低い。また、複勝率も同じような傾向にある。
全コースデータを併せて検討してみると、やはり「内枠不利」「外枠有利」の傾向にあるようだ。
ただし、内枠は3号ゲートから外はそれほど差がなく、極端に嫌うことはない。

次に脚質をみてみよう。
一般的には「短距離は差しが有利」とされている。
しかし、3コーナーでの位置取りをみると、全体平均よりも5番手まで全てにおいて当コースの数値が上回っている。特に前に行くほど全体平均よりも高くなっている。
4コーナーでの位置取りでは、全体平均とほぼ同程度の数値になっている。
今度は3コーナーと4コーナーの比較へ視点を移してみよう。すると、4コーナーの方がより前につけている馬ほど先着する確率が高いことが明らかに分かる。
これらから、当コースは「先行馬が有利」であることと、「3コーナーから前につけられている馬ほど有利」であることが分かる。「3コーナーから前につけられる」ということは、スタートからの3Fが最も重要であるということになる。
「脚質別」データを見ればもっとはっきりとする。つまり「逃げ有利」なのである。どれだけ前にいけるか、それが当コースのカギである。そのために、外枠でスタートダッシュを決められる馬が有利であると考えられる。逆に言えば、内枠にスタートダッシュの速い馬がいれば「枠順で人気を落とす→高配当」の図式が出来上がる。ズバリ、ここが死角である。

<まとめ>
・外枠有利
・逃げ馬有利
高配当をもたらすのは「内枠でスタートダッシュの速い逃げ馬」


<参考:全コースダート平均値>
 ・馬番別
 ・3コーナー位置別
 ・4コーナー位置別
 ・脚質別

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