明日香亮のつぶやき日記 1999年12月
12月29日(水) さくら会忘年会「ナント!会場は旧遊郭跡」
「大阪さくら会」の忘年会の日である。幹事役の岡さんの設定した会場は知る人ぞ知る「飛田新地」のど真ん中。旧遊郭街である。
待合わせ場所の地下鉄「動物園前駅」改札口には既に宮川さん、井上さん、竹内さん、岡さん、初参加の真田さんが待受ける。次いで女性陣の森さん、山本さん、初参加の河原さんが到着。少し遅れて岡山さんの巨体が窮屈そうに改札口を通過する。
岡山さんを先頭に(歩幅の違いが必然的に岡山さんを先頭にしてしまうのです)、総勢10名の集団が駅前商店街を闊歩する。2m20cm前後の岡山さんの長身が与えるインパクトはすれ違う誰もを振り返えさせずにはおかない。不躾な浪花のオヤジたちの「デカ〜ッ」という声すら耳に届く。
商店街を抜けて左に折れ広い通りに出る。どうやらここがカノ「飛田新地」らしい。通りの両脇を二階建て民家が続く。とある屋敷の玄関が開いており、ふと見ると・・・。ナントッ!上がり框(かまち)の畳の間に女性が二人身じろぎもせず鎮座まします。1人は化粧たっぷりの若い女性、もう1人は化粧を卒業した昔若かった女性。服装こそ洋服ながら時代劇に登場するあの『花魁と遣り手ババ』の名コンビ。このシチュエーションは明らかに彼女たちの生業(なりわい)を如実に物語っている。ほんとにこんなことが白昼堂々(とはいっても既に日は暮れていたが・・・)まかり通っているなんて(絶句)。さすがにデジカメを向ける勇気は持ち合せなかった。
広い通りを右に折れるとすぐに「鯛よし百番」の看板(左のロゴ画像)。着いた着いた今夜の会場。(右の画像。自前のデジカメ画像は暗すぎてボツ。グルナビHP画像のパクリです。)
以下は「鯛よし・百番」のパンフレットからの引用。
『当店は大正時代初期に遊郭として建造された建物を当時のままに今に伝える料理店です。緋毛せんの敷かれた廊下や緻密な襖絵、精巧な飾り付けなど大正建築美術の粋を集めたお部屋の数々が皆さまを大正ロマンの世界へ誘います。』
鍵の掛からない下駄箱に各自で履き物を入れ、奥へ進む。正面のガラス超しに中庭が見え、ライトに照らされた曰くありげな老木がこの建物に刻まれた歴史を語る。(左の画像)
緋毛せんの廊下に沿って左に折れる。そこには屋内にはおよそ不釣り合いな(この不釣り合いさが『大正建築美術の粋』なのだろうと勝手に納得したりして・・)陽明門』の額を掲げた華美な(けばけばしい?)美術建築がデント構えている。(右の画像)
陽明門の前の廊下を抜けて正面の階段を上がった所に本日の宴会場があった。
宴会場はかっての「待ち合い」。(『つまり、決戦前の英気を養い気勢をあげるための控えの間』とは、我が宮川ウンチク博士の解説である。)
その宮川先生の乾杯でいよいよスタート。ひとしきり懇親の後、初参加の竹内さん紹介の真田さん(宝飾展示販売業経営、33歳・独身の男子最年少メンバー)、井上さん紹介の河原さん(40代で脱サラの各種工事の請負業経営、技術者出身のベンチャー事業家)の自己紹介。
そうこうするうち、川島さん、塚本さん、生原さんが相次いで合流。その都度の乾杯で総勢13名の忘年会はいよいよ佳境に。幹事の岡さんから赤川名誉会長?のメッセージが披露され、あわせてセサルの来春の結婚が報告される。
ほろ酔い機嫌での宮川さん、岡山さんとの会話。岡山さんから託されたカードを手に「岡山夫人から愛のメーッセージを貰った」とおおはしゃぎの宮川さん。先日の「明日香村セミナー」での夫人とのバトルが二人の絆をはぐくんだ?との主張。恐るべき錯覚。突然、岡山さんのケイタイに着信音。夫人からの連絡。岡山さんから宮川さんに渡されるケイタイ。岡山さんの優しさと気遣いに脱帽。ついでに小生にも渡されるケイタイ。小生のチクリ「宮川さん発信の岡山夫人の愛のメッセージ騒動の顛末」。「会長さんなのでメッセージを託した」との夫人発言におおいに納得。
忘年会最後に地獄が待受けていた。したたかに酔った果てに辿り着いたのが女性軍が仕切ってる風なゲームコーナー。「じゃんけんゲーム」やら「大きい○○、小さい○○ゲーム(○○が何だったのかは今となっては定かでない)」やらに突撃。訳のわからないママにのりのりで参加。あげくは「最初はグー」のコールにパーを出したり、大きい○○のコールに反対の動作が追いつかずそのとおりのジェスチャー。そのたんびに参加者の容赦のない「コップ酒一気コール」が浴びせられる。酔った山本さんの妖しげな色香で強制される一気飲みを誰が拒否できるだろうか。さっきまであれほど優しかった岡山さんまでも、断固としてペナルティーの遵守を求めるのです。仲間たちの励ましと叱咤の中で意識朦朧状態の地獄が訪れる。
かくして「大阪さくら会」の友情と連帯あふれる忘年会が無事?終了したのでした。
幹事の岡さんに感謝。
12月16日(木) 年賀状「母の世話焼き・・・怒涛の愛」
毎年の恒例行事の季節がやってきた。年賀状である。20数年前から始めた「漫画で描く我が家の近況」賀状。以来、この季節になるとネタ捜しの苦悩が続く。
今年も思い悩んだ末にフト思いついたのが「明日香亮のつぶやき日記」である。昨年春から折りにふれて日常生活のスパイスをHPにアップしてきた。この中に賀状ネタがある筈。
というわけで繰ってみた。あったあった。独り暮らしの息子の帰郷を巡る母親の愛を詩情豊に綴った名編である。題して「母の世話焼き・・・怒涛の愛」。なになに日付は98年5月?近況には程遠い。構うもんか。これで行こう!(右の画像)
PS:賀状の背景となった出来事については別冊日記「母の世話焼き・・・怒涛の愛」をご覧ください。

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