作成者 | BON |
更新日 | 2001/06/20 |
各物質に関する情報をとりまとめたコーナーです。片っ端から集めた情報を載せる予定です。
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水道への影響 基準,毒性や障害,汚染源,対処法,検出法について。水道としての視点からとりまとめました。 |
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特記事項 当該物質に関連した情報について集めたものを掲載。 |
【参考】
110515 改行ずれによる誤記修正
1)水質基準項目
【快適水質項目における目標値】 -1.0程度以上とし,極力0に近づける。
2)毒性や障害
ランゲリア指数(飽和指数)とは,水の実際のpH値と理論的pH値(pHs:水中の炭酸カルシウムが溶解も析出もしない平衡状態にある時のpH値)との差のことで,炭酸カルシウムの被膜(スケール)の形成のされやすさの目安となるものです。ランゲリア指数が正の値で絶対値が大きいほど炭酸カルシウムの析出が起こりやすく,ゼロであれば平衡状態にあり,負の値では炭酸カルシウムの被膜は形成さないことを示します。また,その絶対値が大きくなるほど水の腐食傾向が強くなります。
スケールは,特にボイラーの熱交換器の細管や薬缶などの内面にこびりつき,機器故障の原因になるなどのデメリットを示すものです。また,腐食障害には以下に示すものが挙げられます。
3)汚染原因
わが国の水道水のランゲリア指数の範囲は,-4.0〜-2.0程度と推定され,世界的に見ると腐食性が強いそうです。その原因は一般に地質に起因し,軟水であることによるといわれます。水の腐食性を高める水質としては以下に示すものが挙げられます。
4)処理方法
フロック形成後にアルカリ剤を投入してpHを調整する。特に,消石灰使用が効果的とされます。
5)検出方法(計算方法)
ランゲリア指数の算出方法には,水道公定法による算出方法と簡便計算法(ノーデル法)による算出方法があります。
●水道公定法
(省略)すみません。式を表示するためにいろいろ工夫が必要なので。簡便計算法をどうぞ。
●簡便計算法(ノーデル法)
水温,pH値,カルシウム硬度,総アルカリ度及び溶解性物質を測定し,pHs算定表から各測定値に該当する数値(A値〜D値)を用い,次式によりpHsを求め,ランゲリア指数を算出する。
ランゲリア指数 = 水のpH値 − pHs値
pHs値=(9.3+A値+B値)−(C値+D値)
ただし,
A値:蒸発残留物の濃度により定まる値
B値:水温により定まる値
C値:カルシウム硬度により定まる値
D値:総アルカリ度により定まる値
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【参考】
水道水質ハンドブック,上水試験法など。
1)リン酸による改善
リン酸塩添加によるLIの改善手法が海外などでは導入されているとのことです。リン酸塩は防錆剤だそうで,鉛管の溶出を抑制するなどの効果を狙って投入されることもあるようです。が...詳しいことはよく知りません。
【備考】