作成者 | BON |
更新日 | 2002/05/26 |
各物質に関する情報をとりまとめたコーナーです。片っ端から集めた情報を載せる予定です。
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水道への影響 基準,毒性や障害,汚染源,対処法,検出法について。水道としての視点からとりまとめました。 |
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特記事項 当該物質に関連した情報について集めたものを掲載。 |
【参考】
1)水質基準項目
【水道水が有すべき性状に関連する項目】 0.3mg/L以下
2)毒性や障害
人への毒性は,水酸化第1,第2鉄(普通の鉄イオン)でほとんど無毒とのことです。
3)汚染原因
自然水中ではマンガンと共存します。マンガンに比べて速やかに酸化されるため,表流水に含まれにくい(酸素に触れて不溶化するため)のですが,地下水では溶存するケースが多いです。特に花崗岩性の岩盤土壌(マサ土など)を有する地域ではこの傾向が強く,風化した花崗岩やマサ土が赤くなって地表に露頭しているのがよく観察されます。各種の項目の中では比較的超過しやすい項目です。
また,無視できないのが配水管や給水管からのさびによる汚染で,もっとも一般的な色水現象である赤水は大概給水管の腐食が原因です。
4)処理方法
原水中の鉄を除去するためには,pH調整や酸化により鉄を不溶化させ,後段の固液分離プロセスにて除去する方法が一般的に用いられます。特に鉄バクテリアが原因の場合は,塩素による殺菌を行ったうえ,鉄が0.3r/Lを超えている場合は除鉄処理を行う方法が一般的です。ただ,日本水道新聞011101によると,株式会社ナガオカが空気酸化と鉄バクを利用した除鉄設備に実績があるとのことで,原水の有機物が高いなど,塩素無薬注がメリットになるような施設であれば魅力的かもしれません。一度みてみたいです。
管内の錆が原因の場合には,管の更生工法か,布設替えにより対応します。その他,予防的対策として,管網のループ化,適正口径管の使用,ソフトシール仕切弁の使用等の対策があるとされます。
5)検出方法
【備考】
水道水質ハンドブック
鉄系の凝集材の研究が盛ん。要調査。
【参考】