作成者 | BON |
更新日 | 2002/03/12 |
危険が危ないという人に,いったいどんな項目を試験したのか聞いてごらんなさいな。そんな簡単じゃないんですよ...という情報です。
有害化学物質 水に存在する可能性について調査される化学物質について。 |
【参考】
有害化学物質の性状に関する情報を掲載したサイトは複数あります。それぞれのサイトに特徴(個別の物質について詳しいもの,多くの情報を集めたもの,信頼性の高い情報のみに絞ったもの,ニュース性のあるもの,など)がありますので,いろいろ調べてみてください。
【エコケミストリー研究会】 横浜国立大学浦野先生他,複数の化学物質情報を吟味したうえで,もっとも信頼性の高い情報を選定。 |
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【EICネット】 環境庁国立環境研究所が主催する,環境に関する情報の玄関。内容は盛りだくさん。名水百選もこちら。 |
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環境安全工学研究室,【横浜国大】 横浜国大のHP。PRTR物質の存在量などに関するデータあり。 |
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【化学物質安全管理センター】,【産業経済省】 化学物質総合インデックス、PRTR法関連の資料など。 |
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化学物質毒性情報データベース@【GINC】(厚生省) 経口投与実験や生殖毒性などの調査結果を公開。 |
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化学物質安全情報提供システム@【神奈川県環境科学センター】 各種化学物質の詳細情報を掲載。項目が多く内容が充実。 |
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【IRIS】@【EPA】 Integrated Risk Information System...米国EPAのサイト。もちろん英語。 |
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【NCBI】 National Library of Medicine.英語サイトっす。 |
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【周期表の覚え方】 むらた氏の運営される,理化学データの語路合せの宝庫。 |
2)水道水源などに存在する可能性のある化学物質
自然界,人間界に存在するすべての物質は水源に混入する可能性があると言えますが,そのすべてを測定することははっきり言って不可能ですし,不適当です(いくら手や金があっても足りません)。よって,水道に対して,そして人間に対して害を与えうる化学物質を絞りこむことが必要になります。
水道水源に存在するおそれのある物質としてのリストは,(財)水道技術研究センターによる,水道水源における有害化学物質等監視情報ネットワークにおける絞込みで計上された,121項目がもっとも現実的と考えられます。
有害物質@【(財)水道技術研究センター】,【水道水源における有害化学物質等監視情報ネットワーク】 水道水源中の有害物質の規制,物質情報,一般的な検出状況など。 |
ちなみに,この121項目には水質基準項目,快適水質項目は,あらためて取り上げるまでもないものとして除いてあります。よって,これに水質基準項目,快適水質項目を加えれば,大体調査項目を網羅できるんではないかと思います。(ちょっとだぶってるかもしれませんがご容赦)
水質基準項目 | 46項目 | 健康項目,性情項目で構成。水道水が有すべき性状として法的に義務付けられています。 |
快適水質項目 | 13項目 | おいしい水の具現化のために研究,設定された項目。一部には他の項目と重複し,さらに厳しい条件を課しています。 |
監視項目 | 27項目 | 水道水質基準に準じ、監視する項目として指定されているニッケル等化学物質。 |
農薬 | 52項目 | イソフェンホス等ゴルフ場使用農薬として指定されている農薬等、ベンゾエピン等使用量の多い農薬、DDT等製造中止物質、DDE等非意図的生成物。 |
内分泌かく乱化学物質 | 36項目 | フタル酸エステル類、フェノール類、スチレン類、有機スズ化合物、人畜由来ホルモン。 |
ダイオキシン類 | 1項目 | ダイオキシン類、コプラナーPCB類(注:ダイオキシン類は平成11年12月に監視項目に指定されたが、ここでは監視項目とは別に扱っている。) |
その他 | 5項目 | ベンゾ(a)ピレン等 |
【備考】