作成者 | BON |
更新日 | 2005/01/15 |
各物質に関する情報をとりまとめたコーナーです。片っ端から集めた情報を載せる予定です。
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水道への影響 基準,毒性や障害,汚染源,対処法,検出法について。水道としての視点からとりまとめました。 |
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特記事項 当該物質に関連した情報について集めたものを掲載。 |
【参考】
1)水質基準項目
【水道水が有すべき性状に関連する項目】 0.05mg/L以下であること。
2)毒性や障害
急性毒性で腸炎,嘔吐や下痢等。慢性中毒で肝炎。発ガン性は...アリとナシ?で意見が分かれてる模様。(IARC=I=発ガン性アリ,USEPA=D=発ガン性ナシとは言えないが証拠は不十分。)
3)汚染原因
クロムは基本的に自然界ではIII価で存在し,IV価で存在するものではないそうです。つまり,IV価クロムが検出されるということは,人為的な原因で発生していると見なされます。工業原料としては比較的ポピュラーで,無水クロム酸,クロム酸カリウム,重クロム酸カリウム,重クロム酸ソーダ,重クロム酸アンモニウム等がIV価クロムの製品化学物質の形態です。
昭和40年代にIV価クロムによる井戸汚染事故が多発,これを経緯に水質基準に取り入れられたようです。
4)処理方法
急速ろ過でも一定の除去が可能らしいです。他には,金属イオン一般の処理方法として,イオン交換,逆浸透,ナノろ過など。軟水化でも共沈除去できるようです。が,汚泥の処分に気をつけましょう。激しく産業廃棄物です。
5)検出方法
【備考】
水道水質ハンドブック
CODの計測には,過酸化マンガンを使用する方法(CODMn)とクロムを使用する方法(CODCr)があり,後者の方が酸化力が強いためCODの指標としては優れています。このため,海外でCODというと,CODCrが一般的です。が,日本では,クロム排水の処理の問題があり,CODMnを適用することになっています。
【参考】