ジエンマスター戦記1
97.8.13〜99.12.5


1999年12月5日
ああっ前の更新から3ヶ月以上経ってしまった。この間、何も考えてなかったのかというと、何も考えてませんでした。仕方がないので、過去で書いた絵をリニューアルしました。だいたい最近、ベターマンとか無限のリヴァイアスとか、結構設定がよく考えられてる作品が多くなって、巨大ロボットの存在を追求するというこのページのコンセプト自体見直さなければならないかなと、今考えました。

1999年8月22日
今回の新作メカ、これは結構本気でデザインしました。本気で描いてないというメカの代表はこれです。F.S.Sの永野護氏も、アシュラテンプルとかは本気のデザインしたけど、レッドミラージュなんかは違う、みたいなことを言っていますよね。自分と同一視するつもりはないけれど、これ、なんとなく分かる気がするんです。惰性で描けちゃう絵ってありますよね。
それと、本気で描いた、っていうのは結構勇気がいります。自分の実力はこの程度です、って言ってるようなもんですもんね。というわけで私の実力はこの(先の新型メカ)程度です。
あ、前回、怒濤の更新をするとか言ってましたが、あれウソでした。

1999年6月20日
ああっっ設定が決まらない!! 絵が描けない!スランプだ! ジエンマスターの新設定、イメージは固まってきているのです。ジオのような、ジャイアントロボ(OVA版)のような、重たそうなデザインにしたいのです。それでいてシルエットは両者に似ていない。ここまではできたのです。でも、絵が描けない。昔みたいに適当にそれらしく描けない。でも、1ヶ月後の次の更新までにはなんとかします。怒濤の更新です。全ての力をこれに注ぎます!!!
あ! JAF・CONの模型コンテストの準備しなくっちゃ。

1999年5月27日
前回の続き。じゃあ、こういうのはどうだろう。大ウソ理論によってあるフィールドが発見された。このフィールドは防御の役も果たすし(ATフィールドじゃん)、そのフィールドの内部では反重力的な力が作用して、巨大な質量も支えてくれる。そして、ここポイント、このフィールドは、大ウソ理論上、重力方向、つまり地面に対して垂直方向にしか形成されず、また発生させるには近くにある一定以上の質量が必要なのです。つまり、このフィールドをもっとも有効に活用できる形状の兵器は、巨大人型ロボットなのです!! なんて都合のいい理論なのでしょう!!!
なーんてつまんない屁理屈を考えたのは、今月号のモデルグラフィックス誌に触発されたからです。ガンダム特集で、モビルスーツのアクチュエーターの仕組みとか、いろいろ考察してくれています。必見ですね。

1999年5月5日
未だに保留状態になっているテーマ、「なぜ、人型ロボットなのか」。ミノフスキー物理学みたいに、なにかうまい大ウソの理論ができないか、と考えています。戦闘機より機動性が低くても、戦車より前影投影面積が大きくても、これらの兵器より強くいられる理論。その理論が有効になる特別な空間を、ディバイディングドライバーみたいなもので作るとか。う〜ん、いまいちだなあ。あと、関節部分等、機構が複雑化しても、それがマイナスにならない、つまり制御とか管理の量が膨大にならないような都合のいい大ウソ理論。ガンダムと同じアプローチだけど、それしかないかなあ、というのが現状です。

1999年4月11日
この春始まった新作アニメの中でも最注目作品と言って過言ではない「ベターマン」。表面上は似たよーな、メカが出てきて可愛い女の子が出てきて、という凡百の作品とどこが決定的に違うのでしょうか?私が思うに、なにか今までにない、新しいものを作り出してやろう、というスタッフの気概だと思います。そして、斬新なロボット設定。大河原邦男氏の持ち味をうまく引き出してる気がします。かっこいいガンダムなら他のデザイナーでも、と思いますが、覚醒人1号のデザインは、氏ならでは。ファンとしては嬉しいところです。
ベターマンみたいに、こう、ちゃんとロボットの存在意義を描こうとするのは、このページの意図でもあるんですけれども。がんばらないとな〜。

1999年3月22日
今、模型誌「モデルグラフィックス」に押井守氏の連載が掲載されています。パトレイバーを例に、近未来における現代科学技術の延長線上の二足歩行ロボットについていろいろ考察しています。とても興味深い内容なのですが、文中で押井氏は“機能的な意味を全然考慮していないイングラム他レイバーの嫌いだ”みたいなことを書いてます。確かイングラムには“犯罪者への心理的効果も考慮したデザインにした”みたいな設定がありましたが、これくらいじゃ足りなすぎるということなんでしょうね。ジエンマスターもなんでこんな形になったのか、ちゃんとした設定を考えなくてなあ、と思う今日この頃。

1999年2月21日
今まで明記してなかったんですが、このページの主旨を述べます。ま、オリジナルロボット物語をつくっていく、ということなんですが、お話をつくることそれ自体が目的じゃなくて、何か1つでも新しいこと、これはデザインでも設定でもストーリーでもいいんですが、提案できたらなーっと思っています。もし私が考えたものが他のクリエーターの人たちの何らかのヒントになったら嬉しいな、そんな感じです。

1999年1月31日
え〜、バナーも貼ったんですが、この度「オリジナルロボット組合」に参加することにしました。オリジナルロボットの企画をされている方々がこんなにもたくさんいたとは。私も負けぬよう努力していきたいと考えている所存でございます。

1999年1月11日
相変わらず設定の決まっていないジエンマスターですが、今ふっと思い付いたこと。ファイブスター物語のナイトオブゴールドが完全攻撃型のロボットならば、ジエンマスターは完全防御型のロボットにするのはどうだろう、と。攻撃をされてもされてもひたすら耐え続けるガンジーみたいなロボット。やっぱりダメかな。没。

1998年12月12日
今、私が一番楽しみにしている番組「ガサラキ」ですが、やられた!と思ったことが2つあります。1つは現在の技術の延長上にあるロボットと、伝奇的なロボットを描いていると言うこと。2つめは2足歩行ロボットの存在意義や機構、制御方法等がきちんと描かれている、ということです。私は、現在の技術の延長上にあるロボットは脇役メカで、伝奇的なロボットはジエンマスターで描こうとしていました。そしてそれぞれの関節部分等の機構もきちんと設定しようと思っていたのです。
そういう意味では、更に衝撃を受けたのは「PGガンダム」です。いやこれは、自分が模型を作っているからでもあるんですが、「こんなの出されたら自分が作るところなんてないじゃん」っていう気持ちの他に、90度以上曲がる関節にシリンダー式アクチュエーターの無理のない配置に驚いたわけです。シリンダー式アクチュエーターを用いた内部機構がジエンマスターのテーマの1つだったものですから(こんなかんじ)。このPGガンダムを超えることがジエンマスターに課せられたわけです(大げさ)。

1998年5月9日
巨大ロボットは重い。でかいから当然です。もうちょっと詳しく書くと、身長の3乗に比例して重くなるわけです。だから、骨組みもそれに応じて丈夫にしなきゃなりません。そう考えると、鋼鉄の塊でできた巨大ロボットが、自分の体を支えられるのか疑問が生じます。ロボットの比重が人間と同じだとしても、ちょっと苦しそうです。そこで、ジエンマスターの比重は、人間の比重よりもずっと軽いということにしました。水にも楽々浮くわけです。でもそれってどんな材料なんだろう…?

1998年4月12日
どうしても避けたい、ありがちな設定その1。主人公ロボットは強くしたい。しかも、圧倒的に強くしたい。こういった場合にあちがちなのが、そのロボットが、高度な古代文明もしくは宇宙人によって作られ、それが、発掘されたというパターン。ああ、ありがちありがち。これだけは避けたい。でもこれって、実に都合が良くて使いたくなっちゃうパターンなんですよね〜。

1998年2月20日
どうも「正義ロボ・ダルポニアン」というのは「未来ロボ ダルタニアス」に似ています。別に意識したわけじゃなくて、〜ロボ、ときた時点で、頭の片隅にあった「ダルタニアス」という響きが無意識に「ダルポニアン」と名付けさせたのではないか、と想像されます。なんかやだなー、と思っていたので、この際(ってどの際だ?)、「正義ロボ・ジエンマスター」とすることにしました。

1997年9月21日
ダルポニアンと他の脇役メカとでは、関節駆動アクチュエーターが全然違う、ということにしています。まあ、ありがちですが、ダルポニアンは特別で、圧倒的に強い、とゆうわけですね。脇役メカのアクチュエーターは現在あるサーボモーターを強力にしたようなもの、ダルポニアンのは動作原理不明のシリンダー式アクチュエーター、という設定です。
なんか設定ばっかりでお話のほうが進んでいないみたいなんですが全然進んでいません。

1997年8月31日
現在思案しているのは、ダルポニアンが人型ロボットである「理由」です。
「機動戦士ガンダム」ではミノフスキー粒子の影響により有視界戦闘を行う必要がある、宇宙空間での姿勢制御などが「理由」として挙げられていました。「新世紀エヴァンゲリオン」ではATフィールドという概念を使って近接戦闘の必要性を説明しています。「ファイブスター物語」では、モーターヘッドに圧倒的な装甲と機動性を与えています。
これらと同じようにロボットが戦車や戦闘機よりも強い理由を考えているのですが、なかなかいいアイデアが浮かばなくて……。

1997年8月13日
実はダルポニアンのストーリーはほとんど決まっていません。


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