坂本弁護士一家追悼CD 「三つの薔薇によせて」
僕の曲を良く弾いて下さっている日フィルのバイオリニスト松本克己氏が坂本弁護士の友人だったことから
追悼曲作曲から関わらせて頂きました。
多くの関係者の方々の御協力を頂き2003年4月に完成しました。
そのCDの解説書の内容を順不同で御覧頂きます。
目次
制作にあたって&曲目一覧(徒然草14の1)
曲について(徒然草14の2)
各種寄稿(徒然草14の3)制作にあたって
みづからの 光のごとき 明るさを
ささげて咲けり くれなゐの薔薇佐藤佐太郎
堤さん、都子さん、龍彦くんの中に私はバラを見る。さんさんと輝くバラだ。たくましく雄々しかった…、やさしく美しかった…、どこ迄も愛らしかった…、三人の姿は多くの人の心の中に生きている。決して、決して、忘れない。
堤さんはヴァイオリン、都子さんはフルートを学び、それぞれ楽器を形見として残した。
津々浦々で起きた救出の運動に…、無事を祈ってくれた人たちに、どれだけ語りたかっただろう。‘生きて帰れ’の願いに、どれだけ応えたかっただろう。そしてその場を見守って下さっているそれぞれの慰霊地の人たちに、どれだけ感謝の言葉を述べたいであろう。万感こみあげる。
主を待って5年10ヶ月、形見となった楽器を預からせてもらった。語る事のできぬ思いを音楽にたくそう。三つの薔薇の記憶を、たくさんの人たちと共に心に深く刻みたくて、調べの中に生き続けてもらいたくて、このCDをつくる。
愛とヒューマンのコンサート委員会事務局 今野 強
録音制作:(株)カトヤ・レコーディング・サービス
演奏:松本克巳(ヴァイオリン)、阿部由紀子(ピアノ)、大平記子(フルート)、中川美保(サクソフォーン)
曲目一覧
1.微笑む三つの薔薇によせて(川崎絵都夫)
Etsuo Kawasaki : Tribute to Three Smiling Roses
2.乙女の祈り(バダジェフスカ)
T.Badarzewska : La Priere d'une Vierge
3.精霊の踊り -歌劇「オルフェウス」より-(グルック)
Christoph Willibald Gluck : BALLET DES CHAMPS-ELYSEES
4.七つの子(作曲:本居長世 編曲:林光)
Nagayo Motoori & Hikaru Hayashi : Nanatsu no Ko
5.ハンガリア田園幻想曲(ドップラー)
Franz Doppler : Hungarian Pastoral Fantasy Op.26
6.すみれ(作曲:瀬越憲 補作・改訂:松野迅)
Ken Segoe & Jin Matsuno : DAS VEILCHEN
7.オブリビオン(ピアソラ)
Astor Piazzolla : Oblivion
8.ニグン(ブロッホ)
Ernest Bloch : Nigun (from "Baal Shem")
9.アベマリア(シューベルト)
Shubert. F. & Wilhelm. J. : Ave Maria
10.ユーモレスク(ドヴォルザーク)
Antonin Dvorak : Humoreske
11.「タイス」の瞑想曲(マスネー)
Jules Emile Frederic Massenet : Meditation de "Thais"
12〜15. 愛と哀しみのソナタ(川崎絵都夫)
Etsuo Kawasaki : Sonata of Love and Sorrow
12. 第一楽章 祈り
13. 第二楽章 怒り〜悲歌
14. 第三楽章 鎮魂
15. 第四楽章 伝言