8  アニメーションの音楽 その1

1 劇・映画音楽の1つとして、アニメーションの為の音楽が有ります。
特に日本のアニメは、全世界で放映され、その質の高さと面白さが高く
評価されています。

2 僕もヨーロッパのホテルのTVで「カリメロ」や「機動戦士○○」などの
日本のアニメを見たことがありますし、又、JASRAC(日本音楽著作権協会)
の外国からの入金の年間ベストテンのうち8〜9曲までを、アニメの外国での放映、
上映に伴う使用料が占めています。

3 早速、アニメの音楽について考えてみよう!

 1)今までに実践して来た「オープニング」「BGM」、「場面転換」、
 「エンディング」そして映像に音楽をつけた、いくつかの課題の全ての
 経験を生かすことが必要です。テキストを読み返してみよう。

 2)劇(ドラマ)の音楽と共通のいろいろな種類の音楽が必要となります。

  1 メインテーマ        → (          )

  2 サブテーマ(タイトルバック)→ (          )

  3 キャラクターテーマ     → (          )

  4 ナレーションバック     → (          )

  5 BGM           → (          )

  6 場面転換M         → (          )

  7 アイキャッチ(インパクト) → (          )

  8 エンディングテーマ     → (          )

  9 番組予告、宣伝用M     → (          )

  10 提供バック        → (          )

  11 タイトルロールバック   → (          )

 3)2)で挙げた音楽を以下のような条件で作ります

  1  既に映像が完成していて、それにピッタリと合わせて作る場合
    (新作の場合、ほとんど不可能)

  2  映像は制作途中なので、台本、絵コンテ、キャラクター、デザインなどを
     参考にして、監督やプロデューサーから示される音楽メニューに従って作曲
     する場合(連続物)

     (あらかじめ必要な音楽を録音しておいて「選曲家」が各場面に当てはめ
      ていく)

       ・曲数は膨大

       ・録音はまとめて一度で完了

       ・サイズ合わせの為、音楽的な不都合が生じることも有る。

  3映画では必要な部分のみ、一部完成した映像にピッタリ合わせる場合がある。

       ・映像にピタリと合う。

       ・作曲家が音楽をコントロール出来る

       ・ラップ合わせ(画面にピッタリ合わせる)の手間がかかる。

4)さて、劇音楽とほとんどイコールのアニメ音楽ですが、それらアニメやドラマ音楽
  の作曲家(劇伴作曲家)に求められることは何でしょう?

    1短い時間で以下の要求に応えた音楽を作曲出来ること

    2ジャンルに合った音楽
       SF、時代劇、ホームドラマ、戦記物などのジャンルによって、
       独特の雰囲気、約束事があります。

    3娯楽性・・・商品としては最も重要です。 

    4新鮮さ・・・使い古された手段しか使わないなら、過去の音楽の選曲で十分。

    5独自性・・・個性、そして新しい仕事の度に「売り」を考える。
            (特殊な楽器、民族系の音階、音楽以外の素材など)

    6そして最後に(笑)芸術性

映像作品制作の流れ(映画、TV番組、ビデオなど)

<課題> アニメ映像を見て、P.37〜の手順で実際に作曲してみよう。

     (別途、資料配布の予定有り)

 

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