4CF(コマーシャルフィルム)の為の音楽 その1

 

今回はCM(コマーシャルメッセージ)に音楽をつける練習を
してみましょう。

1 映像に音楽をつけることは同じでも、CMの場合、又違った条件
があります。

1)商品を売ることが、一番重要である。
→クライアント(スポンサー)が気に入らなければ意味がない

2)10秒〜1分以内の短い時間の勝負である
→一瞬のインパクトが大事

3)決して不快感を与えてはならない。

  などに十分注意する必要があります。

2 CMの音楽の場合、映像にきっちりと音楽を合わせなければならない
ことが多くなります。すると・・・

1)映像にピッタリ合うことによる気持ち良さ

2)合わせる為の手間(音楽的なこと以外の手間)がかかる

3)正確に合わせる為には、映像が完成してから作曲をする必要があり、
メ切りなどが厳しくなる。 

  などが起きてきます。

3 CF制作の流れ

4 課題として配布したCFを見てみましょう

 

商品は   

ケロッグ・カントリーモーニング

フィルム全体の構成は

前半 田舎の風景→後半 都会の朝食

音楽のスタイルは(クライアントからの要望)

カントリー風→ポップな都会のイメージへ、さわやかに

参考にする音楽(音楽ディレクターからの資料)を聴いて、気がついたことをメモしよう。(It'a Beautiful World 他)                                   

5 作曲に当たっては、このフィルムはタイムコードも入っていないし、
絵コンテやナレーションの台本も渡されていないので、自分で秒数を計る
必要があります。

6 又、映像の変化に音楽も合わせる場合、どのような方法があるかを
考えてみましょう。

  1)ダイナミクスの変化

  2)テンポの変化

  3)転調

  4)拍子を変える

  5)メロディを変える

  6)駆け上がりやコード一発などで区切りをつける。

  7)音楽を止める(10年に1回しか使えない)

以上の1)〜6)では、つなぎをどうするか・・・も良く考えなくてはなりません。

7 音楽ディレクターにデモとして2〜3種類の曲を渡して判断を仰ぐことも
出来るが、得てして「ピタリ」とはまるものが無い時にデモの数ばかり増える
事も多いので注意!

8 TVを見れば1日中大量のCMが流れています。ボンやり眺めるのでは
なく、作る立場になって、注意深く見る時間も作ろう!

  能動的に見て、「自分ならどうするか」などを考えていないと、いつまで
たっても制作サイドに入り込むことができません。

<課題> CFを良く見て秒数を出してから実際に作曲してみよう!

   

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