5  BGM その2

 1 台本(絵コンテ)を良く読み主題を感じとる
 2 音楽のイメージを作る
 3 曲のスタイルを決める
 4 曲の構成を決める

実際に作ってみよう!

 

6  転換音楽 その1

ある場面(シーン)と、次の場面をつなぐ音楽について考えてみよう。

 1 前のシーンがだんだん暗くなりしばらくして「朝の風景、小鳥の
   鳴き声」などと共に「そして次の日・・・」のナレーション。

   こんな、ある場面とある場面が切り換わるシーンではそこにふさわしい音楽が流れていると
   いっそうその変化がしっくりと観ている人に伝わっていきます。

 2  場面が変わるのは何の為だろうか?

  1)翌日、1週間後、10年後など…時間経過
  2)家→外、東京→青森、地球→火星…場所の移動
  3)怒→静、暗→明、悲しみ→あきらめ…感情の変化
  4)(装置)の(転換)の時間稼ぎ…芝居、ミュージカルなど

 3 転換音楽、シーンつなぎの音楽の基本は?

1)まづ、 前のシーン を受ける=

  物を投げつける、泣く、呆然とする、笑う沈み込む(心理描写)

  火山が爆発する、鳥が飛び立つ、木の葉が舞う

  火事、地震が起きる(情景描写)

   など、観ている人が「アッ」と思ったことを音楽できちんと受ける

 (物を投げつける→グヮーンという音楽など)

2) 時間経過 場所の移動 心理の変化などを表すまとまった音楽=

 

     その日の夜、1カ月後、「ホテル→オフィス」、「東京→
     ウィーン」、笑い→憎しみ、などの変化を表すような音楽
     を付けるのが基本。

     但し、このBの部分はいろいろな考え方ができる。

     → そのような変化から離れて、物語のテーマ曲アレンジをやる。

  →次が悲しみの場面なので対比のために明るい音楽にするなど、立体的にする

しかし、いずれにしろセリフや*SEも通常の場合は入らないので音楽だけを集中して聴くことが多い(*Sound Effect=効果音)ということは、セリフのBGMのように控えめにする必要はなく、きちんとした曲として聴けるようなものにして大丈夫!

注意! 2−4)の舞台の為の転換音楽の場合は、充分打ち合わせをして、転換作業に必要な時間を確認することが特に重要→長めの音楽を作っておく。

3) 次のシーン を予感させる、又は導入する音楽= 

「次に始まる新しいシーンはこんな雰囲気ですよ・・・」ということを予感させ、スムーズに移っていける音楽を最後に作る。

 そのまま次のシーンのBGMになる場合も多い。

4)以上       前のシーンを受ける
         B 転換音楽の本編
          次のシーンへ
     と言う3つの部分で作るのが基本です。

    例えば、 A 10秒
         B 30秒
         C 15秒   計1分    など

5)あくまで基本は、以上のようになるが、演出意図や物語の進行上これらの原則からはずれることも多いので注意!

   例えば、B の部分は静かなまま終わり、いきなり怒鳴り声から次のシーンが始まるなど。

6)セリフやBGMに邪魔されずに音楽だけを聴かせられるで
    作曲、編曲、ミキシングなど多少凝っても大丈夫!腕の
    見せどころになる!

7) いろいろな例を聴いてみよう!

 

<課題>

 配布された台本の説明を注意深く聞き(必要に応じてメモを取る)良く読み、転換の為の音楽を実際に作ってみよう!

 

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