4  BGM その1

1 印象的なシーンで必ずと言っていいほど、そこにふさわしい音楽がうまく使われていることを思い出してみよう。

2 物語とは現実の人生の再構築である。 そこに、美術や音楽がドラマ(映画)の中に必要となる意味がある!

日常生活や人生が、あまりに繁雑なので再構築しないと意味がわからない!

他の人との共感をもつ為に他人の人生を仮体験してみる。そのようなことを理解するときのサポートとしての音楽。

3 どんなBGMが有るか考えてみよう。

1(セリフ)のバック  

音量やテンポがセリフを邪魔しないように

2(情景)のバック  

その情景の意味をとらえて作る

3(動き、踊り)のバック 

動きの意味を考える、振り付けとの連携

4 その他      

劇中での喫茶店でのシーンのBGMなど

4 1〜4の役割をよく把握して、注意深くイメージを作っていこう!

5 BGMのいろいろな考え方

1)そのシーンにぴったり合ったM(悲しいシーンに悲しい音楽etc.)

  →雰囲気を盛り上げる、感情を増幅する、単調になることもある。

2)そのシーンの誰の心情に付けるのか

  →同時に何人か登場している時、その中の誰の心情を支えるMなのかを良く考える。

  →場合によってはその場にいない人物へ付けることも有る

   (回想シーンやそのシーンに強い影響を及ぼしている人物など)

3)その場の雰囲気と異なる印象の音楽をつける。(明るいシーンに寂しいM etc.)

  →そこに必然性が有れば映像(舞台)と音楽の間に緊張感(ドラマ) が生じて、特に効果的になる可能性が有る(立体的)

  →失敗すると救いようがない・・・かも?

4)情景が何を象徴しているのか良く考えて付ける。

→風景や建物が写っている時、どういう意味が込められているか良く 台本を読む。又は全体を何度もプレイバックしてみる。

 

5)セリフやSEを邪魔しないか、注意する。

  →ボリューム

  →テンポ

  →楽器の種類(音質)、バランス

  →PAN POT(左右のバランス)

6) BGMに限らず、劇、映画、映像の為に使われる音楽の表現レベルを考えてみよう。

  1)シリアス‥‥現代音楽など

  2)エスニック‥‥各国民族音楽など

  3)コミック‥‥TVのバラエティ番組風、アニメ風

  4)サスペンス‥‥探偵物、刑事物など

  5)ホラーもの‥‥13日の金曜日など

  6)大河ドラマ風‥‥徳川家康、忠臣蔵など

これらをどのように使いこなして行くのか場面ごとに良く考えてみよう。

7) 一番大事なことは?

   その物語全体の主題をつかみ、これから音楽をつけるシーンはどういう意味があるのかを感じとる。

<課題>

配布された台本の説明を注意深く聞き(必要に応じてメモを取る)良く読みBGMを実際に作って見よう!(作曲の手順は次のページから)

 

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