わしもいらん(情報提供)

(わしもいらん)
てんしゅうさんからいただきました。
この写真は大分県と熊本県の県境(大分県日田郡大山町)に
ある松原ダムの管理事務所近くでマイクロ鉄塔の写真を撮っ
ていた時に、見つけたものです。
ゴミは各自持ち帰りましょう、
と言いたいのは分かりますが・・・
「あんたのいらんものは
わしもいらん」
インパクト強すぎでした(笑)
勿論ゴミはきちんと持ち帰った事は言うまでもありません。
こういう立て看板を置かなければならないこと自体、世の中のモラルが低下していることを示しているんですけど、まぁここではおいておいて。
ポイントは「言葉の調子」ですね。
杓子定規にダメと書かれていると、逆にカチンとくる人もいるみたいだから、こういう感じの方がいいんでしょうかね。
この看板のポイントは「わし」でしょう。
看板には「私」と書かれていますが、てんしゅうさんが言うとおり「わし」と読むべきですね。
「あんた」という、言い方によっては反感を買いそうな言葉も、「わし」と対になることで、全体の調子を丸くすることができ、しかも言葉を発した人がおぼろげながらでも現れてくるような気がします。
60歳くらいのおじいさんでしょうか(笑)
やっぱり口調って大切。
僕もたとえば「こちら」のような立て札には「???」と思いますし、
「こちら」のような看板には「うふふふ」なんて思いますモンね。
ただし、こういう注意看板が全国津々浦々でこんな感じだと、それはそれで効果が無くなってしまうかも知れません。
もう一つのポイントは、「ダメ」という内容が、「どういう理由」でそうなのかを示しているところですね。
この場合、
「あんたのいらんもんは」・・・ここで捨てたら
「私もいらん」・・・私は拾わないし、そのままゴミとして放置されるのだ
という、イメージが浮かぶからです。
どこにでもあるような「xxxしてはいけません」という文句だけでは、想像力の乏しくなっている人々には「何故なのか?」というところに行きつかない可能性があります。
まぁ、理由を一緒にしないと「ダメ」なことが分からないというのも悲しいですが。
20030923
てんしゅうさん、ありがとうございました。