タイトル |
著者名 |
投票得点 |
『カムナビ』 |
梅原克文著 |
+4点 |
欠点が多いかも知れないが、面白いものをより面白く書こうとするその姿勢が好きだ。なんだかんだ言われようと、これだけ厚みがあって面白い作品はそうそう書けないだろう。面白くなければミステリじゃない。 |
『永遠の仔』 |
天童荒太著 |
+4点 |
5年待った甲斐があった作品。泣けますね、ほんと。 |
『最悪』 |
奥田英朗著 |
+4点 |
1999年度新人賞、といっても2作目だが。登場人物の細かいディティール。「最悪」感が高まったところでのカタストロフィ、ジェットコースター的結末。どれを取っても1級品。 |
『ともだち』 |
樋口有介著 |
+3点 |
樋口有介お得意の青春もの。中年男性の求める女子高生姿の一つかも知れないけれど、それでもいいのさ(笑)。『ぼくと、ぼくらの夏』等と異なり、今回は推理部分もばっちり。 |
『カナリヤは眠れない』 |
近藤史恵著 |
+3点 |
この人にしては珍しい癒し系の登場人物。読後はすっきり解放感。頭も体もリフレッシュするミステリ。これが文庫書き下ろしだから嬉しい。 |
『ドッペルゲンガー宮 《あかずの扉》研究会流氷館へ』 |
霧舎巧著 |
-1点 |
「新本格」以外の本も読んで小説に取り入れてほしいよなあ、この人。「新本格」への意欲、取り組み方は悪くないと思うので。叱咤激励の意味です。 |
『てのひらの闇』 |
藤原伊織著 |
+3点 |
大人のためのハードボイルド……というよりメルヘン。この人の書く人物には本当に憧れてしまう。 |
『双生児は囁く』 |
横溝正史著 |
+2点 |
出たことで満足しなくちゃ。この年になって横溝が読めるとは思わなかった。第2弾、第3弾をお願いします。 |
『徳利長屋の怪』 |
はやみねかおる著 |
+2点 |
ジュヴナイルらしい物語、ジュヴナイルらしい解決。しかし、ミステリ。夢水というキャラクターが一番生かされた作品だと思います。 |
『カーニバル・デイ』 |
清涼院流水著 |
+1点 |
終わったことに1票。よくぞここまで書きました。
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