Vol.11 決め手はカラス
MKのHBにはいろいろな種類がある。
ジャムを作るコース、中華まんの生地を作るコースのあるもの、アイスクリームを作る機能のあるものなど。ジャムも中華まんも作らないので、食パンだけ作れればいいのだが、私の心を鷲づかみにしてしまった機能がある。
焼き芋機能。
焼き芋と聞いただけで、苦い思い出がよみがえる。
我が家では、「らでぃっしゅぼーや」で野菜を宅配してもらっている。
無/低農薬、有機栽培などの野菜は、おいしいものが多い。
10月からさつまいもがよく届けられるようになり、おいしい食べ方を模索している。蒸したり焼いたり、料理に使ったりしたが、一番をおいしいのはやはり焼き芋ではないかという結論に至った。
2002年11月3日、朝霧高原近くのラフォンテーヌバカンス田貫橋でキャンプをした。
私の目的は、もちろんおやつの焼き芋。さつまいもは新聞紙とアルミホイルでくるんできたので、あとは焼くだけ。さぁ焼くぞというときに、キャンプ場の主から近場の温泉情報を聞き、さきに温泉にいくことになってしまった。こんな季節にキャンプ場に来ているのは他に1組だけで、盗難など心配することはないと思い、バックから取り出していたさつまいもをスノーピークの焚火台の下に隠して出発。
1時間後、サイトに戻ってみると、焚火台がひっくり返っている!
アルミホイルが散乱している!
「えっ! なに? 何が起こったの??」
2本あったさつまいもが1/4本だけ残り、食われていた。
そのとき、頭上から「カァ〜、カァ〜」と、あざ笑うかのような鳴き声。
やられた。
キャンプ場でカラスに注意なんて、基本だよね。
ひとけのなさ、気配のなさに、すっかり忘れていた。
くやしいので、カラスの残した1/4本を焼き、旦那と分けあって食べた。
くやしさ、量の少なさ、いろいろな思いが混じって、焼き芋は極上の味がした。
それ以来、焼き芋というと過敏に反応してしまう。
キャンプでぜひリベンジしたいのだが、その後、妊娠・出産。
姫がもう少し大きくなったら、キャンプに連れて行くつもりだが、それまではこれで焼き芋がしたい!
焼き芋だ! 焼き芋だ! わ〜い。
ということで、購入するのは、MK精工のHBH916に決定!
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