Vol.1  天井にナメクジ

突然の失業により、本屋さんでいろんな本を立ち読みする日々が続く。そこで日本放送出版協会「別冊NHKきょうの料理パーフェクトパン」に出会う。ここに掲載されている食パンは写真で見る限り、私の求める食パンに近い。 ふわっとした山型のイギリス食パン。これは早速作らなければと、このバイブルを即購入。

この本では、一次発酵、再発酵、そして型に入れてまた二次発酵を行う。今までパン教室で習ったパンより1回発酵が多い。しかも発酵時間も長め。コシのあるパンを作るにはこうするといいらしい。焼き上がりまでの時間は長くかかるが、何事もチャレンジである。

早速、我が家で作り始める。まずは計量。ぬるま湯230〜245mlとある。むむむっ、これはよく考えねば。水分が多いと生地がまとまりにくい。9月だから乾燥の季節ではないし。初めて作るパンだから、ちょうど中間の237mlということにしよう(きちんと計れないから気持ちだけ中間なのである)。

レシピには全部で20分ぐらいこねるとあるが、ベチャベチャして全然まとまらない。水分が多すぎる! いろいろ考えたのに…。こねたり、たたきつけたりと、30分過ぎてもまとまる様子がない。さらにたたきつけるが、ダメ。これ以上こねていると発酵が進んでしまうと考え、45分過ぎたところで無理やりまとめて、オーブンレンジの発酵機能を使って一次発酵。

が、ふくらまない。1時間半で2.5倍くらいまでとあるが、2倍も膨らまない。きちんまとめてないせいか、こねすぎたか、はたまた別の原因か。10分延長したが変化なし。コネの時間が長かったことも考えて、相変わらずベチャぎみのタネをまとめなおし、再発酵。今度は1.5倍にもならない。さらに二次発酵でも膨らまず、結局、食パン型の1/3の状態で焼く。焼いたらちょっと膨らんで、型の1/2ぐらいまでになった。

次の日、台所で掃除機をかけていたら、天井に2cmぐらいのナメクジを発見! 割り箸でティッシュを持って捕獲しようと近づいたところ、昨日のパン種だった。あたりを見回したら、他にも壁に3ヶ所くっついていた。パン種をたたきまくったからなぁ。

へこぱん度 : ★★★☆☆

次回への意気込み : とりあえず次回は水分を減らそう!