2004年6月10日上程
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雑感

女帝容認論に思う

 雅子皇太子妃の体調等に関する先般の皇太子の発言を巡って,マスコミなどでは女帝容認論が盛んに論じられるようになってきている。

 しかし,女帝が認められたからと言って,問題の根本的解決にはならない。現在はたまたま愛子内親王という存在がいるが,彼女だって若くして死亡しないとは限らないし,仮に愛子内親王が皇太子と雅子妃の次の世代の天皇候補者となっても,愛子内親王とその夫は,同じような子づくりのプレッシャーに遭うことになるのである(できちゃった結婚すれば,結婚後はプレッシャーは生じないことになるが。)。

 このようなプレッシャーに悩まされるおそれを絶つためにも天皇制を廃止(少なくとも民営化)することが非常に望ましいことである。この点については以前述べたので繰り返すことはしない。

 ただ,世の中には天皇という名称に哀愁を感じる人もいるようだ。そうであるならば,妥協点として,天皇を世襲ではなく,全国民の中から,全国民による選挙で選出するようにしてはどうであろうか。フランスや韓国の大統領のように任期を設けることとする。また,「お世継ぎ」供給源としての皇族制度も廃止する。世襲でなければ子作りに悩まされることはなくなるし,また,皇族に生まれたというだけで一定の格式にのっとった生活を余儀なくされるという非人道的な面もなくなる。さらに,皇族費の支出がいらなくなるという点で財政再建にもつながる。

 「天皇」という地位をなくすにせよ残すにせよ,子作りに期待することが必然的に要求される「世襲」などという非人道的な仕組みは直ちに廃止すべきである。

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