2000年5月16日上程
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雑感

「モーニング娘。」をめぐるあれこれ

 4月下旬の金曜日、なんばの立ち飲み屋に立ち寄るついでに、レコード店でCDを買った。一つは川本真琴の新曲「Fragile」、もう一つは、モーニング娘。や平家みちよなど、シャ乱Qのメンバーがプロデュースしたいろんな歌手の歌が混じっているアルバム「プッチベスト〜黄青あか」である。

 この「黄青あか」、モーニング娘。から派生したグループである「タンポポ」や「プッチモニ」のシングル曲が入っているし、また、モーニング娘。の結成当時のメンバーをオーディションで破った平家みちよのシングル曲も入っているので、結構お得である。正直言って、それぞれのグループについては、わざわざオリジナルアルバムを買うまでもないだろうと思うが、シングル曲は耳になじむものが結構あるからだ。

 ところで、この「黄青あか」は、つんくや他のシャ乱Qのメンバーがプロデュースした歌手4組(平家みちよは個人だが。)をごちゃ混ぜにして3組に分けた「黄色5」「青色7」「あか組4」から取っているのだが、この3グループが同時に出したシングル(それぞれは違う曲)の売上げ(オリコン初回登場時)は、周知のとおり、あか、黄、青の順であった。この順位、マスコミでは後藤真希(あか組4のメインボーカル)人気のせいだといっていたが、それよりもむしろ楽曲の良さではないだろうか。「赤い日記帳」の質は(相対的なものだが)他の曲を突き放していたように思う。アルバムで聞いていると「青いスポーツカーの男」もなかなか面白い歌だし、「黄色いお空でBOOM BOOM BOOM」のサビは耳になじみやすいけどね。

 アルバムに話を戻すと、ジャケットに映っているメンバーの写真、モーニング娘。の女の子たちの顔つきがなんか似ているように感じる。メイクを同じ人にやってもらっているからということなのだろうか。ひょっとして、同じところで整形しているからなんてことはないだろうな・・。それともつんくの好みが似ているだけ?

 アルバムの5曲目には、モーニング娘。のメンバーである安倍なつみのソロデビュー曲「トウモロコシと空と風」が入っている。ミディアム・テンポの歌だ。うーん。なっち(安倍嬢のニックネーム)の声って、ソロには向いていないのではないか?それとも曲が悪いのか・・。平家みちよの声と比べると、どうしても聞き劣りするように感じる。やはり、モーニング娘。がいくら売れても、これまでソロでポップス、ロックを歌ってきたのは平家だけという事実は大きいと思う。後藤真希の声もソロとしてはちょっとなあ、っていう感じがするし。

 このなっちのソロデビュー曲と平家の新曲、そしてモーニング娘。の新曲が同じ発売日だそうな。また競争かい。よく考えるねえ、プロデューサーや宣伝会社の人たちも。

 ちなみにこのアルバムで一番気に入っているのは、タンポポの「たんぽぽ」である。

 ところで「モーニング娘。」だが、石黒彩の脱退後、新メンバーを募集し4人増加したと思ったら、今度は市井紗耶香が「卒業」するという。なんでもシンガーソングライターになるための勉強をしたいからだそうだ。おやまあ。モーニング娘。での活躍を踏み台に、なんていうのは甘いのではないかと思うが、市井さんにはメンバーの中でも注目していたので、活躍を期待してまっせ。でも、シンガーソングライターとしての勉強にはモーニング娘。での活動はある意味でもってこいと思うけど、なんでまた、という気もする。それだけ忙しく、また振り回される仕事だということなんだろうか。なんかモーニング娘。をめぐっては利権の噂も読んだし・・。

 とにかくこの「モーニング娘。」、私はデビュー前から「ASAYAN」を見ていて知っていたし、5日間で5万枚販売したらデビューという「愛の種」は、予備分をインターネット上の通信販売を通じて購入した(もちろん5人のサイン付き)くらい関心を持っていたのだが、最近のめまぐるしい動きにはついていけないという感じだ。というか、私は福田明日香が一番好きだった(やっぱり歌が上手いのが一番でしょ。)ので、彼女の脱退後は急速に興味が薄れている。まあ、「LOVEマシーン」は傑作(ちなみに、「週刊金曜日」上で「極上の労働歌」と評価されていたのには、さすが「金曜日」と思ったものである。)だったが、「恋のダンスサイト」はなんか完全に二匹目のドジョウ狙いだしねえ。

 などということを書こうと思ったのが5月初め。時が過ぎ、明日はいよいよ安倍なつみのデビュー曲と平家みちよ、モーニング娘。のそれぞれの新曲の発売日である。彼女らに幸あらんことを(って、余計なお世話か・・。)。

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