2000年3月
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雑感

地下鉄脱線事故に思う

 一昨日(3月8日)、地下鉄日比谷線中目黒駅付近で脱線、衝突事故が起きた。中目黒方面行きの電車の最後尾の車両が脱線し、対向線を走っていた東武線直通電車の横に衝突、東武線直通電車の衝突車両は大破し、4名が(3月9日23時すぎ現在)なくなられたというものである。

 鉄道好きの私にとってこのような事故が起こることは非常にショックなできごとである。しかも、東武線直通車両が中目黒駅を発車したのは午前8時59分だという。以前私が公務員として勤務していたときに通勤用に利用していた時間帯の電車、いや、それだけでなく、私が東京で修習していたら、正に利用していたであろう電車なので、今回の事故は他人事とは思えない。死亡された方には心からご冥福をお祈りするとしか申し上げようがない。

 ちなみに私は以前、中目黒駅構内での電車の衝突を目撃したことがある。それは中目黒駅から祐天寺側(今回の事故発生場所とは反対側)へ行ったところの引き込み線上での出来事であった。ゴツンと車両のぶつかる音を聞いたのを今でもはっきりと覚えている。その時は引き込み線上での出来事で、スピードもそんなにでておらず、乗客も全く乗っていない状態だったので、人身事故にはならずに済んだ(日比谷線は止まったが・・)。当時は、珍しいものを見ることができたなどとふざけたことを思っていたが、今思うと、今回の事故の予兆だったのかもしれない。振り返ると、不謹慎な感想ということになるのかも。でも、その時のことから、営団地下鉄は何の教訓も得ていなかったんだろうか?それとも、今回の事故は前回のものとは全く異質のもので、同列に論じることはできないということなんだろうか?

 とにかく、二度とこのようなことが起こらぬよう、営団地下鉄にはこれを機に安全対策を十全なものとしてほしい(月並みの注文だが・・)ものだ。失敗は許されない仕事で大変かと思うけど、鉄道事業は今後の交通の中でますますその役割を増していくものなのだから、って、これは弁護士の仕事にもあてはまるな・・(汗)。

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