フランス映画への出演が多いため、その昔、彼女はフランスの女優さんだとばかり思っていました。けれども、勿論、彼女は純粋なアメリカ人であり、かのジャン=リュック・ゴダールが長篇デビュー作の「勝手にしやがれ」(1960)で彼女を起用して以来、大陸の監督達の目に止まるようになったようです。彼女のイメージは、どうやら初期の2作、すなわち「勝手にしやがれ」のパトリシアと、フランソワーズ・サガンの映画化「悲しみよこんにちは」(1958)のセシルに固定されてしまったようです。短髪のセシルカットに、ボーイッシュで無邪気な性格、それに加えて「勝手にしやがれ」でジャン=ポール・ベルモンドに言われるようにファニーな面が際立っていました。とはいえ、やはり女優さんだけあって、ロングヘアの時には、しとやかでビューティフルな女優さんでもありました。残念ながら、1979年にバルビツールの大量服用で謎めいた死を遂げてしまいました。恐らく自殺であろうとも言われています。 |
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1958
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悲しみよこんにちは
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1964
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Lilith
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1960
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勝手にしやがれ (仏)
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1966
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その日その時
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1960
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俺の墓標は立てるな
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1966
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素晴らしき男
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1961
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The Five Day Lover (仏)
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1968
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ペルーの鳥 (仏)
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1961
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さよならパリ (仏)
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1969
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ベンチャー・ワゴン
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1963
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フレンチ・スタイルで
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1970
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大空港
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1964
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黄金の男 (仏)
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1972
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The French Conspiracy (仏)
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