グレンダ・ジャクソン
(1936- )

恋する女たち
(1969)
クイーン・メリー・・・
(1971)
ウィークエンド・ラブ
(1973)

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一口メモ


イギリス出身の女優さんであり、典型的に見てくれよりも演技で勝負するタイプです。出演作の多くはイギリス映画であるにも関わらず、「恋する女たち」(1969)と「ウィークエンド・ラブ」(1973)で二度もアカデミー主演女優賞に輝いているのは、さすがとしか言いようがありません。ほとんど男ではないかと思わせる強烈な意志力を感じさせ、おそらくエリザベス女王(T世)やマーガレット・サッチャーを演じさせれば彼女の右に出るものはいないに違いありません。実際、「クイン・メリー/愛と悲しみの生涯」(1971)ではメアリー・スチュアートを演じた主演のバネッサ・レッドグレーブよりも、エリザベス女王を演じた彼女の方が、登場時間が短いにも関わらず遥かに目立っていました。グレンダ・ジャクソンにエリザベス女王を演じさせてしまえば、それはもはや鬼に金棒というものであり、誰も彼女にはかなわないでしょう。また、「ウィークエンド・ラブ」は、70年代を代表するもっとも70年代らしいロマコメであると個人的に考えていて、彼女がジョージ・シーガル演じる妻子持ちを軽々と手玉に取る様子は、フェミニズムが本格化しつつあった70年代の風潮を見事に体現し、彼女ほどの適任者は見当たらないほど、ピタリと役に嵌っていました。90年代に入ると、映画界からきっぱりと足を洗い、政治の世界に入ってしまいますが、彼女は何をやっても颯爽としてカッコいい人でした。

主な出演作品


1969
恋する女たち
1976
The Incredible Sarah
1971
恋人たちの曲/悲愴
1978
House Calls
1971
日曜日は分かれの時
1979
ロスト・アンド・ファウンド
1971
クイン・メリー/愛と悲しみの生涯
1980
ホップスコッチ
1973
ウィークエンド・ラブ
1983
戦場の罠
1975
愛と哀しみのエリザベス
1985
海に帰る日
1975
Hedda

関連レビュー


クイン・メリー/愛と悲しみの生涯

ウィークエンド・ラブ

海に帰る日



1999/04/10 by 雷小僧
(2009/04/12 revised by Hiroshi Iruma)
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