「スクリーン」などの映画雑誌のグラビアに、彼女の写真が大きく掲載されていたのを今でも覚えています。当時は、ゴールディ・ホーンの亜流のように見なされていたはずですが、よく考えてみると映画デビューは5才ほど若いスーザン・ジョージの方が先のようです。見事なまでのブロンドの髪と、これ以上ないほどの大きなお目々がチャームポイントであり、しかもその大きなお目々を、上掲画像からも若干分かるように文字通り目一杯に見開く時があります。そのようなところも、ゴールディ・ホーンにそっくりです。このたぐい稀なる必殺の武器を利用して、「おませなツインキー」(1970)では、あの風変りで個性的な俳優チャールズ・ブロンソンを手玉にとり、また彼女の代表作と目される「わらの犬」(1971)でも好演していました。かくして70年代前半に活躍を見せていた彼女も、70年代後半になると、ゴールディ・ホーンとは違い没落の一途をたどり、現在でもまだそんなにトシではないにも関わらず(何しろ、今日でもトップ女優の一人であるスーザン・サランドンよりもはるかに若く、キム・ベイシンガー辺りともそれほど変わらない)、現在では彼女の名前を聞くことはなくなってしまいました。 |
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