イヴォンヌ・デ・カーロ
(1922-2007)

十戒
(1956)
南部の反逆者
(1957)
マクリントック
(1963)

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一口メモ


カナダはバンクーバーの生まれということで、とりあえず国籍はカナダとしました。しかしながら、彼女は、南国的な異国情緒をウリに女優としての地位を確立した人であり、初めて主役に抜擢された「Salome - Where She Danced」(1945)では、かのサロメを演じたそうです。それに続く、「Song of Sherazade」(1947)や「Slave Girl」(1947)などでも、タイトルから想像されるようにエキゾティックなキャラクターを演じ、それが一種のタイプキャストと化してしまったようです。出演作は極めて多く、以下の一覧に列挙されている作品以外にも数多くの映画に出演しています。また、以下の一覧には60年代までの作品のみが取り上げられていますが、実際には90年代前半まで出演作があります。個人的に最も印象に残っているのは、「十戒」(1956)でのチャールトン・ヘストン扮するモーセの嫁さん役であり、エキゾティックであるばかりではなく清新さがありました。とは言いつつも、実は、彼女がアメリカで有名なのは、むしろTVのコミックホラーシリーズ「The Munsters」(1964−6)によってかもしれません。IMDbの彼女の項を開くと、肉切り包丁?を持った彼女のモンスター姿を拝むことができます。個人的には、このTVシリーズを見たことはありませんが、映画化バージョンの「Munster Go Home!」(1966)を見ていると、まるで石膏で固めたような真っ白な顔をした彼女のバンパイア姿は、かつてのエキゾチックなイメージもあってか、違和感を覚えざるをえません。まったく同時期にTV放映された「アダムス・ファミリー」(1964−6)に出演していたキャロリン・ジョーンズが、彼女特有の摩訶不思議な眼差しでまさにピタリと役に嵌っていたように見えるのに比べると、デ・カーロの場合には、エキゾティックであるとはいえストレートに美人すぎたということかもしれません。

主な出演作品


1942
モロッコへの道
1951
極楽ホテル
1943
誰が為に鐘は鳴る
1951
シルバー・シティー
1944
キスメット
1953
君知るや南の国
1945
Salome - Where She Danced
1953
地中海夫人
1947
Song of Sheherazade
1954
怒りの刃
1947
真昼の暴動
1956
十戒
1947
Slave Girl
1957
南部の反逆者
1949
裏切りの街角
1959
熱砂の風雲児
1951
戦いの太鼓
1963
マクリントック

関連レビュー


十戒

マクリントック



2009/05/17 by Hiroshi Iruma
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