J-Pop / Fusion Special Select 





Nazca / Words of Love ('83 SONY)           *CD (廃盤)
当時日本の音楽界は、Toto - Airplay ウィルスが蔓延してました(笑)。彼らのサウンドに影響された人々が、フォロワーとして様々な活動をしていましたが、これもそのうちの1枚です。元マライアの笹路正徳(Key), 土方隆行(G) の2人に加えて、坂井紀雄(B・Vo), リューベン辻野(Ds) という売れっ子ミュージシャン達が、豪快なロックを聴かせてくれます。サウンド的には、Toto + Journey にちょっとプログレを入れた感じで、全曲英語詩で歌っている事もあってロマンティック・ハードネスの王道をいっています。数年前に廉価盤でCD化されましたが、すぐに廃盤... なかなか見つからないので気長に探して下さい。

Yoshiaki Masuo / Sunshine Avenue ('79 Electric Bird)   *CD
いや〜、懐かしい(笑)。J-Fusion 小僧なら一度はコピーした事ありますよね。好盤の多い増尾好秋ですが、中でも1枚といえばこのアルバムだと思います。彼の特徴はその爽やかなギターサウンドですが、冒頭の曲 <Sunshine Avenue> は完璧でしょう。ニューヨークでの生活の長い彼ですから、コラボレイトしているミュージシャンも様々で曲ごとに楽しめます。とにかく今聴いても「古さ」を感じさせないところがさすがです。最近、一部の作品が再CD化されましたので、このアルバムも是非再発をお願いしたいところです。

Parachute / 6 Kinds 6 Sizes ('80 Agharta)      *CD (廃盤)
松原正樹、今剛という2人のスーパーギタリストを中心として、林立夫(Ds), マイクダン(B), 斉藤ノブ(Per), 安藤芳彦(K) という日本のトップミュージシャンの集合体がこのパラシュートというバンドの正体です。このアルバムは、全10曲中8曲が Vo. 入りと歌モノが中心ですが、サウンド指向の音作りですので演奏主体となっています。そしてインストでは2人のギターが存分に楽しむ事ができます。まさに当時クロスオーバーフュージョンと呼ばれた音の中心と言えると思います。このアルバムのみ廉価盤で再発しましたが、他の作品も再CD化して欲しいですね。

Minako Yoshida / Let's Do It ('78 Alfa)           *CD
「愛は思うまま」といった方が判りますね、このアルバム。美奈子のアルバムはどれもイイんですが、何といっても私のフェイバリットソング < 時よ> が入っていますからね。この人の場合はバックの面子とか楽曲がうんぬん言うよりも、やはり圧倒的な存在感と歌で決まりでしょう。J-Pop 好きなら一度は通る人だと思いますし、とてもじゃないですが素通りできる人ではないでしょう。昔からずっと聴いている人も多いですが、彼女の歌を聴いたことないあなたは是非是非これを聴いて下さいね。彼女のとりことなる事は保証致しますよ !!!

Prism / Community Illusion ('81 Warner)       *CD (廃盤)
和田アキラ率いる凄腕バンド・プリズムの 5th Album です。曲単位で区切ると初期3枚のアルバム収録曲の方がいいと思うのですが、この作品は私の大大大好きなドラマーである青山純が叩いているのでついついこれに手が伸びてしまうのです。全体の傾向としても、いわいる「ハードプロクレフュージョン」的な要素が強くなり、一層スリリングなプレイが楽しめます。渡辺建のベースや中村さとしのキーボードとのマッチングも見事で、オープニングの <Open The Other Box> から、ラストの <From The Beginning> まで一気に駆け抜けてしまいます。Fusion 小僧必聴まちがいなしの名盤だと思います。

Hi-Fi Set / Pasadena Park ('84 CBS)          *CD (廃盤)
Yuming との繋がりが深い Hi-Fi Set ですが、このアルバムに収録されている <霧雨で見えない> を、87年リリースの彼女自身のアルバム「ダイアモンドダストが消えぬまに」でセルフカヴァーしています。ユーミンファンとしては、未発表の楽曲が聴けるのも嬉しいんですが、山木秀夫, 林立夫,上原ユカリ, 岡沢章, 今剛, 鈴木茂, 斉藤ノブ..といった当時のトップミュージシャンのサポートが素晴らしいです。勿論、山本潤子の Vo. は抜群でどんな曲でも存在感ある歌を聴かせてくれています。いつまでも第一線で活躍して欲しい人の一人ですね。