J-Pop / Fusion of A.O.R. Taste  



Mariya Takeuchi / Miss M ('81 RCA)          *CD
この J-Pop : A.O.R. のコーナーで一番有名なのは間違いなくこのアルバムでしょう。全10曲を、L.A. のミュージシャン起用の L.A. サイド (1〜5) と国内のミュージシャンを使った Japan サイドに分けていてそれぞれの特徴を生かした作り方をしています。L.A. サイドには、J. Graydon, D. Foster を筆頭に J. Porcaro, D. Hungate, S. Porcaro, S. Lukather といった Toto 勢、B. Champlin, T. Kelly らの豪華 B. Vo. も参加しています。楽曲も D. Lasley, A. O'day, M. Jordan といった面々が素晴らしい曲を書き下ろしていますので文句無し !! 。
まりやの英語も決してバックに負ける事なく自己主張しています。Japan サイドもトップミュージシャン勢揃いで、誰もが知っている曲ばかりですのでお薦めの1枚ですよ。

Momoe Yamaguchi / L.A. Blue ('79 CBS SONY)     *CD(廃盤)
誰って... 山口百恵ですよ(笑)。彼女の場合、キャラクターが決まっているのでテイストがどうこうという事は無いんですけど、一応 L.A. 録音なんです。アレンジを B. Fasman が手掛け、D. Belfield, S. Forman, E. Watts, M. McCall らが参加していますが、どうせ L.A. で録音するならそれっぽい曲を揃えてそれっぽく歌えば良かったのに... と思います。彼女なら全曲英語で A.O.R. だって十分こなせるのに。まあ、当時のアルバム購買層から考えたら仕方のない所ですけどね。でもジャケの雰囲気同様、なかなか聞き応えある曲がありますので、興味のある方は探してみて下さい。SONY の CD選書のシリーズでCD化されてます。

Chikuzen Satoh / Cornerstones ('97 Fun House)      *CD
この人の影響で A.O.R. 聴き始めた人ってかなりいるんじゃないでしょうか。説明する必要もないと思いますが、S.L.T. の佐藤竹善のソロアルバムです。全曲 A.O.R. のカヴァーソング、しかも選曲が通受けするモノばっかり(笑)。Bobby の <What You Won't Do For Me> や
Ned の <Whacha' Gonna Do For Me?> はいいとして、E. Tagg < No One There>, Pages < You Need A Hero> などには思わずうなってしまいました。でもどんな歌を歌っても竹善風になるのはさすがですね。A.O.R. の名曲ばかりを演奏するライブをやったりもして、「この人本当に好きなんだな」と伝わってくるのが何より嬉しいです。A.O.R. を過去の音楽にしない為にも、より一層頑張って欲しいと思います。

Kiyotaka Sugiyama / Add Water ('94 Warner Japan)    *CD(廃盤)
「元オメガドライブの...」などと言うと完全に年がバレてしまう(笑)、杉山清貴のソロアルバムです。元々ウェストコースト風の楽曲を得意としていた彼ですが、このアルバムでは
T. Keane, B. Raymond, P. Rushen, M. Landau, T. Pearce, J. Harrah, M. Porcaro, J. Pena... といった豪華な面子をバックに A.O.R. を歌っています。加えて B. Vo. も J. & A. Williams, B. Champlin, J. Scheff, V. Sheppard... ら文句のつけようのないメンバーです。アレンジも全面 T. Keane らが担当していて、日本語の歌詞もそれほど気にならないレベルに仕上がっています。(参加アーティストしか書いてないじゃないか!! などと突っ込まないでね.. 爆)

Miho Morikawa / Solista ('96 Toshiba EMI)         *CD
ミーハーな私としては、別に面子が絡んでなくてもイイんですけど(爆)、森川美穂チャンのアルバムです。プロデュースを角松バンドでお馴染みの小林信吾が手掛け、青木智人, 梶原順, 沼沢尚, 村上ポンタ, 斉藤ノブらの面々に加えて今剛, 松原秀樹といった大御所達がサポートしているこのアルバムがどうしてこのコーナーに載っているのか... それは L.A. レコーディングされた<Here With Me> という曲で彼女とデュエットしているのが、何を隠そう
W. Wiebe その人だからなのです。やっぱり彼の歌声はスウィートなラブソングに良く合いますよねぇ... 森川美穂との声の相性もバッチリで、これ1曲の為に CD 買ってもいいと断言してしまいましょう。でも他の曲もいい曲だから聴いて下さいね(笑)。