2001年7〜8月 フィールドノート        目次に戻る top↑

7/1 谷津干潟
朝9時前に着、東京は36.7℃だったようだ。風があり、屋根の下だからそれほどの暑さは感じなかった。お目当てはカラシラサギで、めいっぱい引いた干潟の真ん中あたりで、ちょっとコサギと違う足運びでエサを探していた。黄色いクチバシ、黄色い足、冠羽は少しだけど、風になびいている、かなり分かり易い個体。
お友達もたくさん来ていて、おしゃべりも弾んだ。
他にこの前からのシベリアオオハシシギもまだいる。オオソリハシシギ、ダイゼン、コアジサシなど。(あまり真面目に見ていない)




新しいデジカメといつものスコープで・・・
まだ上手く撮れません。
本人(鳥)が見たら怒るだろうな(^_^;)(><)。









7/5 群馬県 鳩待峠〜小至仏山〜至仏山
今日は友人と登山でした。日頃のお手軽なお花見と違って、自然の中で高山植物を見る会です。詳しくはこちら

7/8〜9 乗鞍〜野反湖〜池の平は別にしました。(だんだんファイルが混乱してきそうです・・・)お花の写真はC級にアップ



7/14 多摩川河口
7時30着、風もなく朝から暑い、土手の雑草が刈られていて、すっきりしていた。
少し残る中州には、カワウが暑苦しく並んでぼーっとしている。そのそばにウミネコ、オオセグロカモメ、バンの親子、コサギ、ダイサギ、アオサギ、コアジサシは全部でも50羽前後河口に、他シギチは今日はイソシギ、シロチドリ、コチドリが数羽いた程度。オオヨシキリ、セッカもほとんど鳴かず、メジロ、シジュウカラ、オナガ、ツバメはかなり、カルガモも増えて60羽近く。ウミネコがカニを加えて歩いていたけど、そのうち棄てていってしまった。残留組のカモは、オナガガモ、スズガモ、ホシハジロ。それぞれ2〜3羽。早々に帰る。



7/15 秋ケ瀬〜大久保
涼しいうちにと思ったけどどんどん気温が上がり、アツイ〜、草ぼうぼうの野鳥園を回ると、遠くにカッコーの声、ウグイス、オオヨシキリ、コジュウケイの声。シジュウカラの幼鳥が一人前に大きな毛虫をまるごと平らげていた。ムクドリはあちこちで地面や枝に群れている。上空をアオサギが1羽、鳴きながらトビのように円をえがいて飛んでいた。セミもうるさくなる。
ピクニックの森ではヒヨドリがゴマキの赤い実をヒラヒラと移動しながらついばむ。
ヤブガラシとカラスウリの蔓が絡まって、道路の植栽を覆っていた。ヤブカンゾウ、ハンゲショウが咲く。
トンボがたくさん、5種類以上飛んでいた。知っているのは、コシアキトンボぐらい。小さくきれいな糸トンボの仲間?もいたけど、写真を撮らせてくれない。
田んぼは、もっと暑くて、オオヨシキリの声がまばらに聞こえる。ヨシゴイはやはり見当たらない。声もしない。
青田は見ると涼しそうなのに・・・。
オモダカが稲にまざってしっかり咲いていた。他にオグルマ、ツユクサ、トラノオ、ヒルガオなど。


大久保のたんぼ



オモダカ


7/16〜17 八ヶ岳 赤岳に登るはこちら



7/21 多摩川河口
のんびり出掛ける。夏の雲が広がって、隙間に青空が見える。満潮にかかってしまった、しかも大潮。中州は岸から地続きになっている。だだっ広く広がった干潟の遠くに点のようにシギ・チドリが見える。
でも、メダイチドリ、トウネン、オオソリハシシギ、ダイゼン、ソリハシシギ、コチドリ、キアシシギ、アオアシシギ数は少ないけれど、色々到着している。他、シロチドリ、イソシギ。コサギ、ダイサギ、アオサギ、バン、オオセグロカモメ、ウミネコ、コアジサシなどいつもの連中。中州でメダイチドリより小さいカルガモのヒナが8羽ちょこちょこ、水たまりになると得意そうに泳いでいる。
大きな魚が浅瀬で背中を半分みせてニョキニョキしている。そばに来たアオアシシギがびっくりしたように飛び退くがカルガモは近くでまったく無関心に餌取り。ダイサギも手も足も(クチバシも)出ない大きさだ。



7/28 多摩川河口
今日は小潮で朝7時頃行ったけど、あまり干潟がない。朝は秋風のような涼しさだった。中州にはあいかわらずカワウの軍団、とカルガモ。
手前干潟にソリハシシギとキアシシギとムクドリがいたけど、一斉に飛び立ち、戻ってきたのはムクドリだけ・・。
とりあえずシギ・チドリも少なく、下流まで歩く。一番どん詰まりのところでウミネコとオオセグロカモメがいて、オオセグロカモメたちは打ち上げられたクラゲをつついていたけど、ウミネコはみんな羽づくろいなどしてくつろいでいた。そのあたりにメダイチドリと、コチドリ。他ダイサギ、コサギ、アオサギなどいつもの連中。戻って、中州にイソシギ、バン、手前の干潟にダイゼンとキアシシギ。
よだんですが、近くのお散歩コースでみた近頃の花。ムクゲ、キョウチクトウ、お墓に似合うサルスベリの花、オシロイバナなどがあった。

フヨウ ムクゲ


7/29 秋ケ瀬〜大久保〜南古谷
秋ケ瀬はセミの声が森中鳴りまくっていた。相変わらずカラスが目立つ。野鳥園の周りは雑草が刈り込まれて歩きやすくなっていた。変な虫と(私が知らないだけ)と、ほおずきを見つけた!???
お花はヨメナ、ダイコンソウ、ノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ヤブラン、ヘクソカズラなどが咲いていた。

ピクニックも特別変わりなし、池が一つ干上がっていた。
大久保もなし、大久保の田圃はもう稲穂が付いていたけど、南古谷はまだ全然、お米の種類と蒔く時期が違うらしい。
南古谷はシギ・チドリの渡り受け入れ体制OK、水はちょうど膝丈で青空が映って、草がまばらにあって、アオアシシギ、オグロシギ、セイタカシギ、コアオアシシギ、コキアシシギ、たちにぴったり・・・、あともう少し待つだけ。
今日はとりあえず、タカブシギ、クサシギ、イソシギ各1羽、コチドリ数十羽、ムナグロ5羽、コサギ、ダイサギ、チュウサギ、アマサギなどがいた。


8/5〜6 白馬八方池〜栂池  お花を部分アップしました。
5日
はリフトを乗り継いで、八方池山荘から池(2060m)の少し上まで歩く。花はちょうど見頃でたくさんあった。観光客も多く、のんびりコースはじゅず繋ぎで登る状態。尾根道を登る、こちらは見た目も急なガレ場なので、さすがに人が少ない。マツムシソウがたくさんとウサギギク、ハッポウウスユキソウ、シモツケソウ、カライトソウ、ワレモコウ、ギボウシ、イワギキョウ、タテヤマウツボグサ、などなどなど。でも残念ながらガスっていて、展望はまったくダメ。花だけに集中して歩いた。12時まで登って、池の少し上、からダケカンバ?の林や斜面を歩き、雪渓が見えて、その上はまた林になって、結局そのあたりで引き返す。帰りは少しは写真が撮れるかと期待したけど、本当にリフトの降り口まで晴れずに、それから少し切れ間があったくらい。でも久々にたくさん撮った。
鳥はウソやルリビタキなど声はしたけど、姿を見たのは岩の上に突然登ったウグイスぐらいだった。
宿の近くではイカルとメジロ、キセキレイ、ハクセキレイ、ノジコはよくさえずっていた。あとはヤマガラ、ツツドリ、ホトトギス、シジュウカラなどでした。
夜、宿の庭で蛍を見た、何年ぶりだろう、平家ボタルで小さいけど次々に飛んできた。


6日 栂池
は平日だから栂池も人が少ないかと思い、でも1番乗りで行った(7時からゴンドラが動く)。大きなロープウェイに乗り継いで、下を見ると、オオシラビソの青むらさきの大きな松ぼっくり(とやっぱり言うのか・・・)がたくさん、遠くのは鳥が止まっているみたいに見える。
上は、お花畑がもやっていて、それはそれで幻想的でなかなかいい。オニシモツケやカラマツソウ、ヤナギラン、オオハナウド、タテヤマアザミ、オニシオガマ、オタカラコウ、チングルマはチンしたあとのふわふわの毛が朝露で光っていた。前に来た時に、チヨコチャンと鳴くウグイスがいたけど、今年もやっぱりいた。他には、ウソやコマドリ、メボソムシクイなどの声。ワタスゲも湿原に少し残っている。タテヤマリンドウが咲いていたが、小さすぎて、湿地に青い星みたいに散らばっていた。2時間ぐらい私の独占お花畑だったけど、そのうちに人が多くなり、平行して2つの木道を右に左によけながら、三脚も広げられないし、手持ちで撮りながら降りる。
今回はデジカメ写真なし、深く追求しないでね。(-_-;)。
普通のカメラのマクロレンズと望遠レンズと持って行ったので、ちゃんと撮れていたら後日アップ乞うご期待!、なんて・・・。

一つだけチョコレートの花?かなあ、美味しそう!




8/11 多摩川河口〜六郷
小潮で干潮は2:51。
干潟は中州と手前と少しあるだけ。ソリハシシギ8羽、メダイチドリ20羽、キアシシギ、トウネン41羽、イソシギ、キョウジョシギ3羽、アオアシシギ3羽、コチドリ、など。キジバトも暑そうに口を開けてカワウのようにノドをふるわせていた。
六郷の方にシギ・チドリが多いというのでみんなで回ってみる。多かった。中州はアオアシシギが48、メダイチドリ287、ムナグロ31、キアシシギ33羽、ソリハシシギ13、キョウジョシギ2羽、シロチドリ11羽、コチドリ3羽、トウネン8羽。そのうち大粒の雨がどっと降り始め、中州のシギチもびっくり、ソリハシシギはめいっぱいそらせたクチバシを空に向けていた。川面もビシャビシャはねていて、何か不思議な光景(広重の驟雨、シギチ版)をぼーっと見ていたら、傘でスコープをかばっていて背中がビショ濡れ。だいじょうぶ、車に戻るまでに全身濡れた。家にもどると全然降った形跡もなく、濡れネズミで車から降りるのがちょっと恥ずかしかっ(*^_^*)た。



8/19 南古谷
朝6時に玄関を出てとんとんと階段を降りると、あっ、秋風〜、さわやかで懐かしい感じでした。
車の窓も全開で山口百恵のコスモスなんか歌いながら、一路、秋ケ瀬。
キツネノカミソリ、キンミズヒキ、ダイコンソウ、ヨメナ、葛の花がこれから、ざっと回って、シジュウカラの幼鳥がにぎやかに餌取りしていたり、コゲラが時々ゲーッとか、女郎クモとかいたりして、そろそろクモの巣がうるさくなります。
それから南古谷は、休耕田は多い。でも深いのが多くて、オグロシギとかセイタカシギとか、ハリモモチュウシャクシギとか、にぴったりな深さだけど、オジロトウネンとか、アメリカウズラシギとか、ヒバリシギとか、ヒメハマシギとかにはちょっと深すぎる。
耕した乾いた田圃にそーっとのぞくとムナグロがいっぱいフリーズしていた。カウントすると76羽。
今日はタマシギは見られず。



8/25 秋ケ瀬〜南古谷
朝からムッと暑い。秋ケ瀬はセミの声が耳鳴りのように響き、鳥の声はあまり聞こえない。この前の台風のせいか、ずっと干上がって底がひび割れていた沼に少し水がたまり、すかさず雑草が生えていた。
カマキリの白い抜け殻、今日までカマキリが脱皮するなんて知らなかった・・・。(*^_^*)。

南古谷はタマシギのおとうさんとヒナ4羽、ヒナがかわいい、ちょこちょこあとを付いて歩いている。わーっカルガモのヒナみたい!と言ったらまわりからひんしゅくをかってしまった。
他は、コチドリ、アマサギ、コサギ、ダイサギ、チュウサギ、アオサギ、ヒバリシギ1、ムナグロ187羽前後。ヒバリとか、スズメとか、カラスとか、カワラヒワとか、ムクドリとかでした。
今日のおみやげは





8/26 多摩川河口
のんびり出掛ける。小潮でほぼ満杯状態。芦原でめずらしくオオヨシキリのさえずりが聞こえた。来年のために練習でもしていたのか・・。手前の狭い干潟と少し上流の入りくんだ干潟にぱらぱらとソリハシシギやダイゼン(1羽右足にオレンジのフラッグを付け、左足に鉛色の足環をしたのがいた)、コチドリ、メダイチドリたくさん、シロチドリ、キアシシギ、トウネンたくさん、イソシギ、などがいる。オオソリハシシギは9羽、オグロシギも昨日はいたようだけど今日はいない。中州にはアオアシシギが2羽。土手をのんびり歩いて行き止まりまで行く。エノコログサがたくさん穂をつけていた。オシロイバナ、クコの小さな紫の花がぽつんぽつんと枝にまばらに咲いている。(写真はクコの花)

また引き返してくると、エリマキシギとキョウジョシギが入っていた。
エリマキシギはソリハシシギを威嚇してのどを膨らませていたけど、立派なエリマキがないので、迫力なしだ。それからまだお腹が少し赤いサルハマシギがうずくまっていた。川崎側に黒い雲が出て雨の様相、そそくさと帰る。