鳩待峠〜小至仏山〜至仏山(群馬県)

自然の中で高山植物を見よう!、ということで今回は山の先輩と一緒、鳩待峠から登り始め、シラビソや白樺が混ざる自然林から森林限界、湿原、雪田、岩場というコース往復です。(先発、デジカメ写真)

思いっきり晴れた。有名な所らしく平日でも登山客はかなり多い。
まず登山口から湿った森の中を歩く、木漏れ日にマイヅルソウやツマトリソウ、ユキザサ、タケシマラン、ギンリョウソウ、ミヤマカタバミ、ズダヤクシュ、バイカオウレン、ハリブキ、イワナシ(下)などを見ながら。(写真:目的地の手前が小至仏山、後ろが至仏山、下はイワナシの花)



鳥はヒガラ、キクイタダキ、ルリビタキ、メボソムシクイ、ウグイスの声を聞く。森林限界あたりでウソ、ホシガラス、ビンズイ。
このあたりまでイワカガミはあちこちに咲いていた。湿原には花はイワイチョウ、ヒメシャクナゲ(初めて見る、下の写真、すごく可愛い。)ベニサラサドウダン、ワタスゲは終わり?・・・。
木道をずっと歩くと、岩場になり、雪田の残る斜面に出た。目の前には開けた景色が広がり、風も心地よい。

そして、斜面には黄色と白の花が一面に咲いていた。(チングルマ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ハンサンイチゲ、)ピンクのハクサンコザクラ、ハクサンチドリ、タテヤマリンドウの小さな可愛い花、黄色のイカリソウ、ここで少し休憩する。
そして又岩場を登ると、初めて見る地味なオゼソウ、豪華なタカネバラはぽつん、ぽつん咲いていて、これからのようだ。このあたりでホソバヒナウスユキソウがあちこちに見られ、ヨツバシオガマ、タカネシュロソウ、ネバリノギラン、ウメハタザオ、キバナノコマノツメという黄色いスミレが岩の陰などに群生していた。そして、ユキワリソウも岩の割れ目に小さいながらも頑張って咲いていた。
(写真:ヒメシャクナゲ)

花を見つけるたびに立ち止まり撮影しているからかなりのんびりだけど、それでもさすがに苦しくなり、ちょくちょく棒立ちになってしまう。小至仏山から一旦下り、至仏山にはまた登りの岩場、はぁ。
イワヒバリが4、5羽の群で飛んだり、道の前をちょこちょこ歩いてくれるので、私も思わず前進(鼻先の人参みたい)。
ようやく山頂、360度の展望が開け、最高!にいい気分。
到着に5時間かかった。普通は2時間半のコースらしい。(^_^;)。
お昼を食べて休憩。

至仏山より尾瀬沼、燧山を見る 矢木沢ダム方面を見る
帰りは黙々と下る。登りで気付かなかったガクウラジロヨウラク、森林を下ると登りには気付かなかった登山道の沢を隔てた向こう側にシラネアオイがひっそりと群生していた。
鳩待峠に2時間ちょっとで下り付く。
下ではコマドリの声、ミソサザイ、センダイムシクイの声が聞こえた。今回猛禽も期待したけれど、見えなかった。もっとも下ばかり見ていたから・・・。
ガクウラジロヨウラク
やはり苦労をして登って出会う花にはそれだけの感動があるものでした。
後日、まともな写真が上がったら又追加します。(見てね!)

 ガイドの眼 尾瀬を歩こう に至仏山の詳しいガイドもあります。

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