回路図

OSBDMの回路は下図の様になります。下の図面をクリックするとPDFファイルを見る事ができます。
マイコンに何も書かれていない状態でUSBを認識させるためにR10(1500Ω)は後で取り付けます。
OSBDMボードはファームウェアインストール済みですからR10も取り付けられています。

【解説】

[CN1]USBコネクタ
OSBDMを直接PCに接続できるようにAタイプを使用しています。
Aタイプの延長ケーブルは簡単に入手できるのでノートPC/デスクトップPCを問わず便利です。
必ずUSBケーブルでPCと接続するならBタイプでも良いかと思います。
Degi-keyでMolexの物が一番安かったので使用しました。

[CN2]BDMコネクタ
ターゲット基板とBDMケーブルで接続するコネクターです。
FreescaleのHCS08,RS08、ColdFireのBDM標準コネクターです。
BDM
@BKGD AGND
BNC CRESET
DNC EVDD

オンボードでフラッシュメモリにプログラムを書き込んだりデバックする事ができます。
OSBDM側から電源供給する事も出来ます。
FreescaleのHCS08,RS08、ColdFireのBDMコネクターとして推奨されている2.54mmピッチのMIL規格のヘッダを6ぴんにカットして使用しています。

[JP1]ターゲット基板電圧出力設定
BDMコネクタに接続するターゲット基板のVCCを供給する電圧を設定します。ライターボードや小規模な回路ではOSBDMから電源が供給されるので大変便利です。ターゲット基板を別電源にする時はEXTにしてください。
ターゲット基板のVCCが+6v以上の時はターゲット基板のBDMコネクタに接続される信号のみ電圧変換して6.0v以下にしてください。
+5v ターゲット基板のVCCに+5vを供給します。
EXT ターゲット基板のVCCに電源を供給しません。
+3.3v ターゲット基板のVCCに+3.3vを供給します。最大150mAまで。

[JP2]ファームウェア設定

OSBDMに乗っているMC68HC908JB16にファームウェアを書き込むときのみ使用します。
OSBDMをデバッカとして使用するときにはすべてをOPENにしてください。
ファームウェア書き込みの方法についてはファームウェア1・2を参照してください。
PROGRAMジャンパーは最初にファームウェアを書き込む時以外使用しないので、R11・R12 470kΩを仮付けしてファームウェアを書き込んでしまえば不要になります。
ERASE ファームウェアをアップデートするときにSHORTする。
PROGRAM 初めてファームウェアを書き込むときにSHORTします。

[IC1]低ドロップアウトレギュレータ(TPS73133)
ターゲット基板に+3.3vも供給できるようにレギュレータを設けています。
TPS73133はテキサスのレギュレータで入出力間電圧が0.1v以上で動作します。出力電流容量は150mAです。
BDMからの電源供給が不必要な方は省いても結構です。
今回は3.3vを使用しました。C1,C2は電源のインピーダンスを下げる為に入れてあります。
IC1の近くに配置してください。

[IC2・IC3]シングルビットデュアルサプライバストランシーバ(SN743VC1T45)
ターゲット基板のVCCに合わせるための電圧変換バストランシーバです。異なる電源電圧で信号を送受信するときにVCCAとVCCBそれぞれの電源を繋いで使用します。双方向なのでDIR端子で信号の方向を制御できます。
定格電圧は+6.0vまででご使用ください。

[IC4]8ビットマイクロコントローラ(MC68HC908JB16)
フリースケールの8ビットマイコンです。
USBドライバが内蔵されているのでフラッシュメモリがブランク状態で、R11・12(470kΩ)でプルダウンされているとき、付属のUSBドライバでPCと通信できます。

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