OSBDMボードの使用法

↓USB ACT LED

↑USB POWER LED

↓出力電圧選択ジャンパー

↑BDMコネクタ

上の写真はOSBDMボードです。バックグラウンドデバッキングモニターとして使用できます。
このボードの内容は【OSBDMの概要】と【回路図】に記しています。また、使用に当たってはUSBドライバーのインストールが必要です。
手順@からCを参考にしてください。

OSBDMでは以下の制限事項が見つかっています。それぞれ対処法を期してありますので参考にしてください。
また、RS08コアに関しましては別途Vppとして+12Vが必要です。

【BKGDがイネーブルされていないデバイスへの書き込み】
ターゲットデバイスが全くプログラムされていないか、またはバックグラウンドモニター(BKGD)ピンがディスエーブルされている場合は
そのままではOSBDMとターゲットデバイスが通信できません。当ホームページのライターボードを作るに対処法が記されています。

【ターゲットデバイスの内部基準クロック工場設定トリム値が反映されない】
FLASHにプログラムを書き込む前にマスイレースでFLASHを消去するため、工場設定値も消去されてしまいます。
対処法はHCS08QGのTRIM設定方法に解説に記しています。
USBドライバーのインストール手順

【手順@】
下記のリンクをクリックしてファイルをダウンロードしてください。
OSBDMDistribution_b7_05202008.zip
圧縮ファイルを解凍してください。

【手順A】
OSBDMをバックグラウンドデバッキングモニターとしてパソコンに認識させるため左に表示されているUSBドライバーのページを参考にしてインストールしてください。

【手順B】
バックグラウンドデバッキングモニターとして使用する時はJP2にジャンパーソケットは必要ありません。ファームウェアアップデートの時のみ使用します。
JP1はBDMコネクタからターゲットMCUに対して、電源を供給するための設定です。供給電圧を間違えるとターゲットMCUの故障の原因になります。
十分に確認してから接続してください。ターゲットMCU側で電源を供給する場合はEXTに設定してください。
CodeWarriorのプロジェクトでデバッカーをHCS08 OSBDMに設定すれば使用できます。

【手順C】
CodeWarriorのインストール方法はエレキジャックhttp://www.eleki-jack.com/mycom2/2008/07/hc08qy4a_4_codewarrior.html へのリンクに紹介されていますので参考にしてください。

注意:OSBDMボードはファームウェア1、ファームウェア2は既にインストール済みです。パソコンのOSにより、うまく行かない場合がありますのでご自身でのファームウェアインストールはお勧めできません。再インストールする場合はご自身の責任で行ってください。
RS08コアに関しましては別途Vppとして+12Vが必要です。

OSBDMの概要

OSBDMはフリースケールマイコンの開発環境CodeWarriorと連携して、PCのUSB接続でターゲットデバイスにオンボードで書き込み、及びデバッキングが行えるツールです。
正式にはOpen Source Background Debug Mode interfaceで、通称OSBDMです。
MC908JB16というFreescaleのUSBマイコンを利用してPCのUSBとターゲットマイコンを接続できます。
BDMはバックグラウンドデバッキングモニターの略で、Freescaleの総合開発環境CodeWarrior Ver 6.2.2でコンパイルされたプログラムをターゲットのマイクロコントローラのフラッシュプログラムエリアに書き込んだり、デバック機能でRAMのデータをモニタリングする事ができます。コンパイラーとプロセッサーエキスパトは以下のサービスパッチやアップデートを実施してからご使用ください。
プロセッサーエキスパートのOSBDMへの対応など一部の問題が解決されています。

CW MCU v6.2.2 Compiler Patch
CW MCU v6.2 PE Update v3.06


HCS08,RS08,CFv1で利用できます。ただしRS08に関してはVppとして+12Vが別途必要です。

USAのFreescale.comにフリースケールフォーラムというフリースケールユーザーのフォーラムページがあります。登録すればどなたでも参加可能ですが、全て英語での参加となります。OSBDMはこのフォーラムで設計され回路図とプログラムやツールがワンセットになって公開されている自作用オンボードデバッカです。
リンクは以下です。
http://forums.freescale.com/freescale/board/message?board.id=OSBDM08&thread.id=422

北米でもOSBDMは数社で基板化され販売されています。HCS08マイコンで電子工作を始めるにはまず必要なアイテムなので製作する事にしました。
ダウンロードしたデータの中にドキュメントが英文で入っているので読んでみると非常に簡単な回路です。
但し、インストール方法に記載されている内容は古い物の様でドライバーのあるフォルダー名等が全く違いました。
実際にインストールした内容を記しましたので参考にしてください。Windows XP(SP2)で実施しました。完成したOSBDMはVistaでも問題なく動作しています。

オンボードデバックの場合、デバックモニターと通信するためのBKGD端子も場合によってはIOポートとして利用する場合がありますが、HCS08マイコンは電源起動時BKGDピンがLowになっていればデバッキングモニターモードで起動します。OSBDMには残念ながら電源起動時にBKGDピンを自動的にLowにする機能が含まれていません。対策としてライターボードを製作しましたので合わせてご覧ください。

また、内部基準クロックを使用する場合、HCS08マイコンは工場で設定した内部基準クロックトリムがFlashメモリ内にセーブされています。このトリムを使用すると31.25kHzに一番近いトリム値でクロックが補正されます。他の有償BDMにはFlashをイレースする際、このトリム補正値をセーブしてプログラム書き換え時にもう一度、同じアドレスにライトする機能がありますが、

英語のHPは苦手という方のためにフリースケースUSAからダウンロードした最新版をリンクします。現時点では個人用途のみにご使用ください。
OSBDMDistribution_b7_05202008.lzhに全てのファイルやソースが含まれています。
含まれている専用のツールを使ってUSBから直接、OSBDMにファームウェアを書き込むことができます。

基板を作ったり、パーツを集めるのが面倒な方の為に、今回作った基板を組み立てた物が、OSBDMボードとして販売されていますので御利用下さい。ファームウェアもインストール済みです。

【特長】

【注意事項】

  

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