回路図

赤外線リモコンで制御される機能は大変種類が多いので、リモコンからのデータを受信する事を主眼にしました。そこで回路はシンプルなセレクター出力としました。
電子ボリュームやチャンネル切り替え・電源スイッチ・照明のON/OFFなど応用範囲が広いので、楽しめると思います。

【マイコン】
今回はフリースケールの8ビットマイコンMC9S08SH8CPJです。このマイコンは+5Vで動作する汎用DIP20ピンパッケージです。赤外線受信モジュールが+5Vだった事と出力が多いので決定しました。フリースケールのHCS08シリーズは沢山の種類があり、特長も様々です。目的に合った物を選んでください。
【BDMコネクタ】
BDMコネクタは電源コネクタと併用になっています。デバックの時はOSBDMから電源供給を受けます。デバックが終了したらVDDとVSSに+5.0Vを接続すれば動作します。
【赤外線受信モジュール】
赤外線受信モジュールは各社から発売されており、縦型、横型、金属シールド付きも流通しています。

主な物を列記します。マルツや若松通商で、200円前後で販売されています。
38kHzで変調された赤外線を受光して、増幅してからフィルターを通して検波して出力されます。
  
主な物はアクティブローで出力されますので送信側でONの期間はLowとなります。
【出力回路】
今回はセレクターとして出力されます。コマンダーのデータに対応したLEDが1つだけ点灯します。回路図の応用回路例はトランジスタを追加してリレーを制御します。

配線組立

簡単なので組立もご紹介しましょう。今回は片面基板なので半田ゴテの温度が高すぎたり、先端で基板に力をかけるとパターンが剥離してしまいますので注意してください。私は真ん中から配線する主義なのでまず、ICソケットから取り付けます。1番ピンと11番ピンだけ半田付けしておきます。抵抗からICソケットにリードを伸ばして配線するのでソケット側はまだ半田付けしません。抵抗をを挿したらリードを曲げて目的の端子部分で切断して半田付けします。
ICソケットとLEDと抵抗を取り付けた段階の図を示します。ここまでは抵抗とLEDのリードを曲げて半田付けしているので配線材は使用していません。
 
赤外線受信モジュールは基板の端に配置しますので配線材を使って配線します。私が使用している配線材はすずメッキ軟銅線で外形は0.32mmです。一見細いように思いますが、潰して厚さ0.1mmとすると幅は1mmとなり、パターンで配線する銅箔の断面積と変わりません。部品面はAWG28のビニール線の被服を被せて配線しています。
片面基板は一度取り付けた部品を外そうとするとパターンが剥がれてしまう可能性が高いので、初心者の方には向いていません。値段は高いですが、両面スルーホール基板をお勧めします。BDMコネクタに使用しているぴピンヘッダは長い物をカッターで切断して使います。台座部分は半田ゴテの温度で溶けてしまいますので、無理に力を入れて長時間熱を加えると、ピンが動いてしまいます。手早く確実に半田付けしてください。

配線が完了した図を下記に示します。テスターなどでVDDとVSSがショートしていないか確認してください。マイコンと赤外線受信モジュールに電源が接続されている事も確認してください。最後にマイコンをソケットに挿して完成です。
 

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