末野松不動産アジト

占拠したビルの中 これが俺達の日常生活さ!


公権力横領捜査官中坊林太郎とは?
・登場人物(一巻から登場二巻から登場
事件簿
バンチ連載時のアオリ文句



公権力横領捜査官中坊林太郎とは?


実在に存在する、行動派の弁護士かつ、住宅金融債権管理機構社長や整理回収機構社長を務めた中坊公平氏をモチーフに作られたお話。
掲載雑誌が集英社のBART(現在廃刊)というビジネス系の雑誌であったためにこういう内容の話ができあがったのだと思われる(中坊公平氏について詳しくしりたければ、『中坊公平・私の事件簿』という書籍が集英社新書から出ています。また、ビジネス書のところを探せば中坊氏関連の書籍が見つかる可能性が高い)。

中坊公平氏は、林太郎と違い体力的には弱く、タクシーに乗っていた際に、相手側の人間に襲撃されて
ボコボコにされたというエピソードがあります。
信念としては、常に「弱者のために」を掲げており、無給で働くことも厭わないです。
住専問題においても、「国民には負担をかけない」ことを公約に動いてきました。
(末野松不動産は、住専問題で名前が挙がった末野興産から名前を取ったものだと思われます)

ちなみに、中坊公平氏の父親は同じく弁護士の仕事をしていたそうで、関係ねぇだろということはありません。
(家業である、京都の旅館も引き継いでいるし)

また、原先生一人では、法律的知識や金融的知識に問題が出てくると思ったのか、アドバイザーには佐高信氏がついている。この人も、経済・法律などの書籍を出していたりするが、最近の著書でインパクトが強かったのは、テリー伊藤と組んだ『お笑い創価学会‐信じる者は救われない』という本であった・・・。


さて、話はというと、某国で行われたサミットにて、総理大臣小橋徳三郎が、アメリカ大統領ジョン・クリムトン:フランス大統領シラルク:ドイツ首相ズールらによって日本経済を立て直すべく、公権力横領罪法を制定かつ、超法規的な捜査機関を作ることによって、日本経済を崩壊に導く悪党を丸裸にしようとした。
常識的には通り得ない法案であるが、各政治家のスキャンダルの山で反対議員を辞職させてでも通させることを各国が強く主張し、結局可決することになった・・・。

そして、できたのが『公権力横領罪法案』という時限法と、『公権力横領取締室(MEA)』という捜査機関である。

基本的には民主自由党(略して民自党)の松丸派議員が公権力を濫用して不正に入手したお金を取り立てるというのが基本線である。
が、登場する人物が原先生の画力によって妙に実物に近いものとなっている・・・。

また、主人公である中坊林太郎は、普段は林太郎と名乗り潜入工作を進めている。が、ひとたび親のことを触れられるとその恐るべき手腕を発揮するようになり、ほとんど無敵状態に・・・。
「親は関係ねえだろ親は…俺の前で親の話はよしてもらおうか」
葉巻を吹かしながら言うこの言葉がこの漫画における最重要セリフである。

話自体は非常に面白いのだが、BARTが急遽廃刊したことにより連載が終了。そのため二巻はかなりのボリュームがあり、非常にお買い得である。

ちなみに、この漫画を読んで私は金融関係の仕事に就きたくないと思わされました。


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