事件簿

第一巻(第二巻はこちらから)

File1:裏帳簿の男
File2:怒涛の不良債権回収
File3:絶対絶命からの脱出劇
File4:最強にして最悪の時限立法
File5:そして巨悪との死闘へ
File6:哀傷の挽歌
File7:消されし者の怒り
File8:マリオネットゲーム

File:1裏帳簿の男

日本経済が混迷を極め続けていたある年、某国で開催されたサミットの中で
公式議事録には記載されていない空白の1時間があった。

その空白の一時間のやりとりは凄まじいものがあった。

ジョン・クリムトン米大統領「無策無能のきさまらのおかげで、世界経済がめちゃくちゃだ!」

内閣総理大臣小橋徳三郎「あはは…んなバカな」(そう答える、総理が素敵過ぎてたまりません)

ズール独首相「なぜ、日本は強権を発動して景気回復にあたらんのだ?」
シラルク仏大統領「政官財の癒着構造を解体し、市場を我々に開放すれば事は簡単だろうに!」

(小橋「ふっ、ふん!それじゃ我々が利権にありつけんじゃないか!」)

と、あまりにも小橋総理の言動がダメダメだったために、クリムトンがぶち切れることに。
「こいつらを大人扱いしたのが間違いだった」
「この法案を可決するのが貴様の役目だ」
「日本の政治家はバッジを外せばただの人以下なんだろ?」
と言いたいだけ言い、「内政干渉だ!」といえば「貴様の海外における隠し財産はすべて凍結する!」
と切り返し、観念。
このあたりで、すでに普通の作品ではないオーラが漂っています。

そして、「公権力横領罪法案」が1ヶ月後に可決。内閣官房組織内に「公権力横領取締室」という捜査機関が誕生したのである…。

場面は変わって、東京・丸の内の東西銀行本部ビルに移る…。
総務部二課・課長の虹野誠一は、職場の人間からは「相当やばいらしいね〜」とウワサされたり、
常務取締役の木暮に、「カードで清算したなら3%引きだから、その分をせしめたね?」と言われ戒告処分を受けたりと
自分の直属の部下に「我々バンカーはひとつのミスが命取りの世界、気の毒ですが課長の出世もここまでですね」と言われ、
完璧に動揺していたところで、林太郎とぶつかった。

そこで、林太郎に「検察があなたを事情聴取をするって話です」
「落ちぶれたエリートバンカーほど一番使い道がない」
「左遷を嫌って銀行を辞めても再就職は難しいでしょう。なんせ人に頭を下げたことないんだから」
と死体に鞭を打つような言葉を浴びせられ、グロッキー状態に。

林さん…、あんた鬼や。

トドメに、妻から「左遷されるって本当なの!もし地方ならあなた一人で行ってくださいね」との電話を受けて自暴自棄に。
こうして、生きることが嫌になってきた虹野は山手線のホームに飛び込むことに…。



次に、虹野が目を覚ましたのは3日後であった。虹野を救ったのは、
林太郎改め、公権力横領取締室特別捜査官・中坊林太郎であった。
新聞には虹野の死亡記事が掲載され、それが『横領を苦に自殺』となっていたので虹野は驚くが、
そんな虹野に対して、中坊は「あんたみたいな人は社畜っていうんだよ」と返す。
そして、虹野の葬式が行なわれている場所に行くと、妻と息子以外は誰もいないという状況。
この時、虹野は世間上では死んだという状況のため変装していたが、息子に「パパッ!!」と呼びかけられる。
答えたくても、答えられない虹野…。耐えかねたのか、猛然とダッシュして道路で崩れ落ちる。

この段階で、社畜に成り下がっていた自分のことを悔い、中坊に協力することを誓ったのである・・・。

File2:怒涛の不良債権回収

再び、舞台は東西銀行本部ビル。
人事部長の望月がSMクラブで鞭を打たれている写真をバラすと、中坊に脅されている。
涙ながらに、「や、や、やめて、よしてやめて」と訴える望月。
こうして、融資調査部に無理矢理入り込むことに成功した。

融資調査部の課長である今藤は、林に会った途端にあくびをして「君も夜に備えて英気を養っておきなさい」とのたまう。
林太郎は、まともに不良債権を解決するのが仕事では?と聞くが、
「私達はバンカーですよ。そんなことは百も承知です。債権回収なんて本気でやったら命がいくつあっても足りんよ」
「私達は何もしなくていいんだよ。それで高い給料がもらえるんだから」
「不良債権が当行の経営を圧迫しても、ほら、公的資金でさあ、バンバン救済してくれるんだから〜」
と無茶苦茶な返答。
そして、厄介な男だと思ったのか、ヤバイ筋の末野松不動産の債権を回収させることにした。


末野松不動産の専務である大月に、債権返済を申し出ると、次第に大月の顔が怖くなる。
部下が、壷の水を林の頭にぶっかけたり、あっ、手が滑ったと言って壷で頭をブン殴ったり、
何度も、「あっ、足が滑った」と蹴りを繰り返す。
それでも、引き下がらない林に対し、大月は銃を取り出し「これで脳ミソ吹き飛ばしたろかい…」と凄む。
「東京湾に浮かんで、父ちゃん母ちゃん悲しませたくねえだろ、あん?」
と、この大月のセリフが引きがねとなって、急に葉巻を吸う中坊
「…親がなんだって?
親は関係ねえだろ親は…
俺の前で親の話はよしてもらおうか!」

と言い、椅子にどっかりと座る中坊!
「このガキァ、そんなに死にたきゃ死んでみるか?」と銃を取ろうとする大月。
だが、中坊のカカトが大月の甲にヒット!
おもむろに、銃を奪い「ほら、動くなコラァ」
「今日は金利だけで勘弁してやろうと思ったが…48億円きっちり耳を揃えて払いやがれっ!」
「てめえに銃があつかえんのか!」

といい大月の頭の側で銃を連射!そして、口の中に銃を突っ込む中坊!
「ひくぞオオオ!」とイッちゃった目で言われれば大月も、ボロボロである。
そして、さっき壷で殴った男には倍以上の大きさの500万はくだらない伊万里の壷で、
「お礼は倍返しだー!!」
とブン殴る。


大月さんに合掌…。

こうして、48億円をきっちり回収した林は、本部ビルに血まみれになりながら帰ってくる。
今藤課長は、
「隠し財産全部もっていかれたんだよ。
てめえ死にてえのかコラァ〜〜〜!」

と末野松不動産の人間から電話を受ける羽目に(まさしく、とばっちり)。

しかし、現実に林は48億を今藤の机に置き、
「貸した金はみんな平等に返していただく…
それが、バンカーの仕事ですョ」

と言われてしまうのであった…。

File3:絶体絶命からの脱出劇

東京・赤坂 早朝、東西銀行赤坂支店に砂利運搬車が突っ込むという事故が発生。
原因はもちろん中坊の無茶な取りたてによるものである。

突っ込んだ砂利運搬車の側面には、「ニューマリアンカントリークラブ」と書いてあった。
この会社は、一見からすれば第三者と思われるが、実は末野松不動産と関係が深いゴルフ場で、
こちらも大河原議員の資金源の一つである。

さっそく中坊は取り立てに向かうことに。その前に警視総監に電話をする。
「あー、もしもし警視総監ですか?私中坊です
えっ、私をご存じない?そんなぁ、中坊林太郎ですよ!」

と隣にいる虹野が「今度は何をやらかす気なんだーっ!?」と思うような電話であったが…。

一方本部ビルでは、長谷川頭取が木暮・望月・今藤を前にして
「これはどういうことだーっ」
と机を叩き怒りをあらわにした。
その状況の中、今藤は
「お願いですぅ〜〜〜〜〜、
お願いです!私をとばしてください。外国へ左遷してぇ。殺されるよりましだ〜
とばしてください、とばして、とばして」

望月の足を掴みながらすがるように叫び続けた。


そんな上層部の動揺をよそに、中坊はニューマリアンカントリークラブゴルフ場にて無断でラウンドをしていた。
中坊のゴルフの腕前は飛ばすことはできても精度にかけるところがある模様…。

そんな中、ここの責任者である業田がやってきた。
視界に入って、すぐにスーツ姿に着替える林太郎って…。もう視界に入っていたと思うんですが…。

そして、業田に詫びを入れつつ、隠し資産を返して追加融資をするとデタラメを言う。
斎藤ら、部下が怪しむも業田は「おまえら、この俺の判断に従ってればいいんだ…」と言い、クラブハウスで食事をする。
そこで、『融資の確認が取れるまで人質になってもらう』ということで業田の部下たちに囲まれる林。
「俺は3人コンクリート抱かせて海に沈めた」
「わしゃ4人首吊りを手伝ってやった」

と部下の武勇伝が語られる中、
「あんたは特別だ、親と一緒に火事で逃げ遅れてみるか?」
と業田が言うと、林がメガネを取って、葉巻を取り出す。
「親は関係ねえだろ?親は!!おー」
と完全に中坊に戻って言い、
「どいつもこいつも終身刑じゃすまねえぞ!!で?おまえは何人殺った?」
と聞いて回る。それに対し業田の部下は
「え?お、俺は3人かなぁ」
「えと、ふたり」
「まだ、ひとりっす」
と戸惑いながらも丁寧に答える。
「こらあ〜〜〜、てめえなめてんのか!?」
と業田が叫んでようやく我にかえる部下たち。

いよいよ業田の部下が中坊に襲いかかろうとした瞬間、いきなり壁が
ドォンボコォン
と大爆発。さらに、どんどん兵隊が中に入ってきて銃を構えて「動くなっ!!」と警告を発する。
さすがに、これには業田以下全員降伏するしかない。

業田さん達の魂の叫び(爆)↓
「わ〜、う、撃たないで」
「今の話はうそ!!全部ウソなんだぁ」
「本当は殺してないんだよぉ」
「お、お、俺も殺ってねぇって!!そんな度胸はないってぇ」

(いきなり、卑屈になってるなこいつら…)

そして、突入してきた警察官は、
中坊…もとい林〜〜!!林太郎ともう1名〜っ、
殺人未遂で現行犯逮捕だぁ
と言い、中坊は「は〜い」と答えてあっさりと連行される。
(「中坊…もとい林」の段階で、すでにうさんくさいぞ)

そして、舞台は再び東西銀行本部ビルへ…。
今藤が業田からの電話を受けて震えていたが、林が普通に戻ってきていることを聞き、
「おいっ、本当にいるのか?いるなら電話に出せぇ!!」

と言ったので、今藤が「お前は出んでいい!」というのを無視して受話器を奪う林。
そして、70億の追加融資の件について聞かれると、
「ああ、あれねぇ。稟議がおりないんで
融資なんてできねぇよ!!
首吊って、死ねボケ!!」

と言って受話器を下ろし、電話を切ってしまう。
今藤が「あうっ、ま、まったったったったっ…」と動揺する中で、
「これがバンカーの決まり文句だっての、ねぇ課長!?」と返し
今藤は気を失ってダウンした・・・。


File4:最強にして最悪の時限立法


東京・日比谷の公園にて競馬新聞を読む初老の男と会話をしている中坊。
その初老の男はMEAの室長である江戸川であった。
江戸川の馬券必勝法(すなわち捜査方法)は、本命馬(大河原議員)から総流しというもので、
今の状況では思わぬ伏兵が絡んできそうだというのである。
話を聞き終えた中坊は「わかったから、約束通り報酬くれよな!とっつあん」と、江戸川に言う。
「とっつあんではない!、
室長と呼べ!室長と!!

と、江戸川は「とっつあん」と呼ばれるのが嫌だとアピール。

東西銀行に戻った林は、融資調査部の面々にあいさつをするも無視されてばかりである。
「こいつとかかわると出世に響く」
「あ〜早くどこかへ飛ばされてよ」
「触らぬ神に祟りなし!」

と、暗いことばかり考えているからなのだが。まぁ、そう思うのも無理はないと言えよう…。

そんな中で、秘書課の主任である白鳥が「木暮常務がお呼びです、ついてきてください」と中坊を呼び出す。
これには融資調査部の面々は、
「重役秘書が直接お出迎えとは!?
左遷を言い渡されるのは確実だぁ!!」

「やっかいものは飛んでいけ!!やっと静かになる」
と笑みを浮かべる有様。

まぁ、林もそこのところはわかっているので、
「どいつもこいつも陰湿だねぇ、言いたいことがあれば、言えばいいのに!」と明るく白鳥に言う。
林が平然としているため、驚きを隠せない白鳥に対し、林は口説き始めだした…。
呆れた白鳥は、
「…いいわよ、ただし、ここから平気な顔して出てこれたらだけど…」
と木暮常務の部屋のドアを指して言った。

部屋の中では、望月とソファに寝そべっている木暮がいた。
「あー?こいつかね?人事部長!
勝手な行動を繰り返し最も触れてはならん筋とトラブったのは?

覚悟はついているんだろうなぁ
左遷どころの話じゃないよキミィ〜〜

と寝そべったまま林に脅しをかける。

一方で、長谷川頭取は新宿ルナパークハイアットホテルにて、大河原議員と末野松から絞られていた。
で、あっさり80億の追加融資が決定される…。
「まだまだしゃぶりつくせそうですな、東西銀行は」
「おいおい滅多なことを言うんじゃないよ」
「いやいや、先生にも50キロ(1グラムが1万)相当のお土産をお車に用意してますよ」
「5億か…いつも悪いねぇ」
とまるで、時代劇のような会話をする、末野松と大河原。

そして、末野松がミスK大生を用意しておくとのことでから、「ピンポン」と音がすると、
下半身にタオルを巻いた状態でドアを開ける大河原。

が、そこに出てきたのは、江戸川のいかつい顔面であった!
さらに、江戸川はドアの前に不審な娘が立っていたから、公用車で家に帰したとの追い打ちが!

そして、例の時限立法の全文を大河原に手渡す。
改めて読み、その無茶苦茶さに驚きを隠せないものの、予算も人材も与えていないから大丈夫だろ?と大河原は思っていた。
が、「ご心配なく!!うちは予算はなくともスポンサーがおりましてね、
人材も足りませんが、優秀な捜査官を在野から雇いましたから」

と、言い
これまでは職務権限がないということで逃げ続けられましたが
もうそうはいかんでしょうな大河原議員!!
と、大河原の望みを断ち切るお言葉。

これには、大河原の一物も縮んでしまったようである…。

再び、東西銀行に話を戻すと、いきなり木暮の頭を足で踏みつける場面が展開されていた!
「なんてヤツだぁ、親にどういうしつけされてんだぁーっ!?」
と木暮がわめくと、
「親は関係ねえだろ?親は、
お前こそ何様のつもりだ!?こら
汗水たらして働いている部下が来たっていうのに…
だらけた態度とりやがって!!
それが人の上に立つものの姿か?」

と中坊節が飛び出す!

クビをちらつかせても、全然動揺しない中坊に「こいつ、本当にうちの行員?」と疑問を感じる木暮。
さらに、中坊は虹野からメールで送られた木暮の横領データを見せてさらに追い詰める。

そして、木暮は燃え尽きて灰になったようである。

融資調査部では、
「左遷先が決まったようだな」
「あの神妙な顔…ざまぁねぇな!」
「タコツボと呼ばれる資金配送部か?」
「いや、懲戒免職もありうるぞ!!
と、期待感に溢れていたが、
「この融資調査部の課長に昇進した!!

との望月の言葉で、激震が走った。
そして、葉巻を吸いながら
給料分働かんヤツは絶対に許さん!!
みんな死ぬ気で不良債権を回収してこい!!」と熱く抱負を語った…

(個人的には、葉巻を吸いながら言っても説得力はないと思うのですが…)


File5:そして巨悪との死闘へ

東西銀行本部ビルの融資調査部にて、電話をする行員がいた。
どうやら、林が課長になったことで、極秘扱いの『Oプロジェクト』を調べるかもしれないと、業田にタレコミをしているようである。

が、そんな密告者吉田氏の周囲には葉巻の煙が…。

後ろを振り返ると、そこには林太郎の姿が!

「いよう、夜遅くまでサービス残業ご苦労さん」

皮肉っぽく言い、不良債権回収の進み具合を聞く。
それが、優良債権ばかりだったので書類で頭を叩き、先程電話で話していた『Oプロジェクト』を処理しろと伝え、
帰路についた。

なお、このタレコミが阻止されたのは、虹野が監視していたからであった。

帰路につく林に対して尾行がつくものの、
100m離れていてもいきなり、「火、貸してくれませんか?」と接近し、
頭突きをかまされるので、あまり意味はない模様。

林が住んでいるのは、江東区の板金工場(倒産済み)の建物である。
そこに、業田の部下が潜入し頭に拳銃を突き付けようとしたところで、

「いらっしゃい」と応対

これには相手も戸惑うも、とりあえず業田に連絡したところ「自分の手で葬りたい」らしく、
しばらくの猶予が与えられた。

車中の業田は、こうもあっさりと林の身柄を押さえられたので嫌な予感を感じている模様であるが、
「ヤツの口から直接聞いてみましょうや」と斎藤が言ったために気にとめないことにした。

で、直接話し合うことになるが、業田は「Oプロジェクト」が大河原議員の天の声で始まったこと、
地主のジイさんが火事で亡くなったのは自分が始末したことなど、ボロボロ重大発言を漏らしていいのだろうか?

林が業田が過去に六大学野球でちょっとした選手だったことを話すと、
業田の顔が険しくなり、「こいつの腕…ふっ飛ばせ」と命令する。よほど嫌なことに触れられたのだろう。

しかし、部下が引き金を引こうとした瞬間、拳銃に銃弾が命中する!
そして、またもやSATが業田達を取り囲む。

「わっ、うわあ」「もう、終わりだぁ」

と、動揺しまくる部下達。

それに、対し業田は
「そんな安っぽい芝居に2度も引っかかるかぁ!!
逮捕するならしてみろってんだ

銀行員がSATを動かせるわけねぇだろうが?」

と、至極まっとうな反論をする。確かに林がただの銀行員ならその論理は成り立つのだが…。

中坊も「俺が銀行員じゃなかったらどうする?」と業田の希望を打ち砕く発言。
そして、公権力横領捜査官であることを明かにする。

部下は、当然そんな役職があることを知らないので、
「なんだーっ、そんなもん知るかーっ」
「撃ち殺せ!!」と暴発しそうになるが、業田は顔全体に何個も照準の光が当てられたことで、
部下に撃たないよう命令する。
というのは、SATは突入時には犯人を射殺するように命じられているからだ…。

そして、業田1人だけが司法取引を持ちかけられることに…。

File6:哀傷の挽歌

いきなり、白鳥とのベットシーン!!って、前回のラストと違うし〜!!
一応、本来の目的は三島相談役の動きを調べてもらうためとは言え、そりゃないぜ!
「ちょっと休憩」で虹野さんを5時間も恐怖体験させないでくださいよ〜。


一方、小橋総理と大河原議員は、世田谷区深沢にある松丸邸仁呼び出されていた。
松丸は、大河原議員に「半年のうちに(東西銀行の)足跡を消す」ように指示。
小橋総理には、「半年の間だけ東西銀行を破綻させないように芝居をうち、その後は潰すように指示した。

大河原議員が、業田が行方不明になったことを、松丸に告げると、
「それが私に何か関係があるのか」
と、松丸先生は不快そうな顔を見せた。(確かに怖い…)


そして、場面は再び板金工場に。
なかなか、白状しない業田と、葉巻を吸い続ける中坊(健康は大丈夫なのか!?)

そんな中、自白剤を打つか打たないかでやりとりしていると、中坊は業田の左手首にある傷を見つけた。

これは、業田が大学野球のエースとして活躍してドラフトに選ばれようかという時に、傷害事件に巻き込まれて
左腕の腱を切られたことによる傷である。

その傷害事件が、本当に偶然なのか?と聞く中坊にいらだった(触れられたくないから)業田は、
「やっぱり、口だけか…」
「サツだって、地検だって、結局は自供させなきゃ起訴は難しいんだろ?
だが、悲しいかな、お役所仕事…。訴えられるのが怖くて拷問もヤク責めもできやしねぇのさ!」
と言いたい放題言うと、

プロの意地か、中坊の裏拳が業田の顔面に直撃!
「俺の報酬は、公権力横領罪で悪党から没収した財産の10%だ!」
「ぬるま湯に浸かったお役所仕事とは
一緒にすんなっ!
「訊聞するのは、俺の善意と思え!」
と、プロとしての思いを爆発。


鉄格子の中にいた部下たちの元へ戻った業田は、中坊とのやりとりを話し、
それを聞いた斎藤は顔面蒼白になる…。


そして移送の段階で、斎藤は業田の背中を刺す!!
それは、業田の出生の秘密が公になりそうな時は殺すようにと、先代から命令されていたからだった…。

斎藤はさらに、大学の時の傷害事件は、実の父親の命令でやったことを告白した…。

「俺は…とんだやっかい者…
やっかい者だったのか…」

そう言って倒れる業田…。
業田の実の父とは!?

File7:消されし者の怒り!


米軍の飛行機の中で、斎藤に刺されて死にかけていた業田が目を覚ます。
というのも、中坊が業田に協力して欲しいことが山ほどあるからなのだが・・・。

尋問は、治療に使う全身麻酔が自白剤の作用もするために、実の父の名前以外はすべて聞き出し済み
やっぱり鬼やアンタ…。
そして、飛行機はカリブ海のケイマン諸島へ…。

一方、東西銀行では相談役の三島哲也が登場。
そして、長谷川頭取と会談し、松丸派の議員達が、東西銀行の親類縁者すべての口座を解約することを伝え、
自らも「今なら退職金がもらえる」ということで、相談役を引退するつもりであることを告げた。

そして、夜には膨大な量の現金が段ボールに入れられて運び出される状況に…。


舞台は、ケイマン諸島に移る。
そこには、松丸派の金庫番と呼ばれた森下が悠々自適の毎日を送っているという・・・。

そして、どうかんがえても胡散臭い3名(中坊…このときは林・虹野・業田)が、
『ケイマンタイムズ』の記者として、ホテルで女と一杯やっている森下に会う事に。
森下は、電話の段階で断ったとして、断ろうとするが、
「日本政界を影で動かした男」というタイトルに興味をもったのか、インタビューをすることに…。
(んなもんに興味持つなよ…)

そして、インタビューでは
「政治家なんて、ひとりではなんにもできないんだから
だって、あいつらバカだもん」
ま、私ほどになると、ヤクザのほうがビビッてたよ」

と、爆弾発言の連発(大河原議員が見たらどーするんだ?)。

そして、業田の死に関しては、
「ありゃ、自殺じゃないね。
たぶん他殺!殺されたんだよあいつは」
「あいつもまたバカだから」
「あんなチンピラ消されて当然だけどね」
「あの業田ってバカ社長
実はある大物政治家の隠し子だったのさ!」
「私が指揮を取って、プロの殺し屋にあいつを襲わせたことがあるのよ」
「悲しい人生にカンパーイ!…てな」

など、本人の目の前(って、いるとは思ってないからだろーけど)で言いたい放題言ってしまったので、

業田本人が登場した時には、
「うわああああーっ、
ご、ご、ご、業田ぁ〜!?」
と、動転することに。そして、いつのまにか貸し切り状態になったホテルのバーの中で、

業田竜彦vs森下信吾の無制限一本勝負
(凶器の使用OK)
が行なわれることに…。

試合は、業田の松葉杖攻撃の連続で森下がダウンをすると、マウントの体勢に。
そこで、業田は自分の父親が松丸稲次郎であることを中坊に告げる。
中坊は、「親は関係ねぇだろ? お前はお前だ!!
と、いつもと違う「親は〜」の使い方を見せる。

が、業田は「こいつだけは許さねぇ!!」とマウント状態のまま、
折れた松葉杖の先端を森下の腹に突きたてる!

そして、森下の腹からは血が流れ出す・・・。

ここで、中坊は森下に
「大河原達の隠し資産がケイマン諸島の秘密口座に送金されているはず…
それを全額引き落とし、解約してもらおうか!」
と命と引き換えに持ちかける。交渉は成立するものの、業田はまだ森下に攻撃を加えているので、
業田の首筋に手刀を落すが、業田は気絶しない。

「おっかしいなぁ、
映画やドラマじゃ倒れるだろ普通…
ふん!!
と、今度はアゴにアッパーカットを決めて、ようやく気絶させる…。

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