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注意 :
これは平成8年6月から同年暮れの12月までにインターネット上でとったアンケートです。国内外よりおよそ200通の回答をいただくことができました。単に項目を選んで頂くだけではなく、コメントも多数頂いております。
トータルでは「コミュニケーション力」(65)、「表現の能力」(55)、「聴く能力」(52)、「国際理解」(46)、後は「文法」「ジェスチャー」を除けばほとんど同じです。
「文法」と「基礎学力」に関するアンケートも別途行いました。それによりますと、文法指導は必須であり、できるだけコミュニケーション活動をしていく中から「帰納的にまとめていく」というやり方に指示が多数よせられました。 また、英語の基礎学力とはListeningを優先したとしても4技能の習得に変わりはないという結果でした。
思っている以上に「話す能力」は重要視されていません。4技能で言えばまず「Listening」です。私の経験上中学英語では「Listening」指導はあまりやられていません。早期英語に“input”が必要とされるのとは裏腹に文法説明からすぐ発話行為に及ぶことが多いです。 「コミュニケーション能力」は必須であることからコミュニケーション活動はやらなければなりませんが、、それは「リスニングを中心としたコミュニケーション活動」であることが中学校の段階では望ましいと思いました。
しかし、私がこのアンケートで印象的であったのは、「言語は文化である」というコメントと、アメリカの学生や先生方からよせられた「English for life」 「English as business language」というコメントでした。そして、そいった方々のメッセージとして英語のどの技能を優先するか、ということよりも学習者の実態に応じた“Total English”をめざすべきだということが共通しておりました。
私は以上のように、4技能習得は大切であるけれども、まずは学習側に“English for life”や“Total English”を目指すMotivationが必要だと結論づけました。特に入門期においては英語学習への動機づけが重要であると同時に更に、English Needs; 英語の必要性を感じさせるTopicが必要だと思います。