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注意 :
1.現行のCLTによる教授法のさまざまな問題、例えばNatural AcquisitionなどのESL教授法にはCaliforniaのスペイン語教授法から生まれてきたNatural Approachに代表されるように、「生きるための英語」「生活に密着した英語」として“学習者側に最初から英語獲得の強いMotivationが存在”しています。特に日本独自のEFL環境に馴染まない点として、学習時間、学習量、教室外での英語使用環境、そして何よりも学習者側のMotivationが挙げられます。また、学習者側の英語のneedsは主に受験を意識した方向に傾いている事実も否定できません。更に、4技能習得と国際理解教育、情意面高揚、コミュニケーション能力等の生徒の内面までも意識した多角的な教授法は授業の煩雑さを生み、「生徒の基礎学力の欠如」を生み出してはいないでしょうか。このことはTOEFLの国別得点比較の推移からも判断できる事実です。
2.私の勤務する北中学校173名のアンケートによると、生徒側の「異文化理解」が教室の外の実体験の場で起こっていることが多い事実が判明いたしました。このことから、英語科授業を教室内での「4技能習得訓練」と教室外の「異文化体験」を通しての「学習への動機づけ」に分けて考えることが有意義ではないかと考えました。そうすることにより英語の基礎学力とも言うべき「4技能習得」がListening、Speakingを中心に無理なく行われるのではないかと思われます。
異文化体験は有意味なActivitiesを伴うTopicとします。そのTopicは教科書題材分析によるものとし、できる限りGlobal Issueを扱うものとします。Globalな視野でのTopicには生徒の心の変容をねらうものだけでなく、「多様性と多文化社会」等直接国際語としての英語の必要性が感じられるTopicも数多く存在しています。そういったTopicを感動的なActivitiesを通してより深めていくことがこれからの英語教育の役割として大切なtのではないかと思います。
3.手だての中心となるのは、Mediaの活用と異文化体験学習です。授業を変えるために「教室から外へ…」と申しましたが、実際に「国際交流」や「Global EducationでいうStudy Tour」のように物理的に教室外で行われる活動だけを意味するものではありません。そこにはMediaを通して精神的に教室空間を離れることを意味します。Mediaとは単にMultimediaを意味するものではなく、教科とそれを教えるべく教具教材、更に教室環境、指導者の態度姿勢までもGlobal Educationでは意味します。