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 アリストV300VEに乗るNO.1のワタルが、Revolfe S.A.さんのフレンドメニューを利用してATF交換を新車時以来はじめて実施しましたので紹介いたします。


VOL.428 ATF交換記
<作成:'04年8月29日>

今年の夏は猛暑のため例年以上に水温が気になっている皆さんも多かったようにお見受けしました。発熱量が大きいアリストですからAT(オートマチックトランスミッション)のフルード(ATF)やエンジンオイルの管理にも皆さんがすごく気を使っている様子も伝わってきました。そんな中で私も新車時以来約6年、5万キロ無交換で気になっていたATFについてサポーター&フレンドショップのレヴォルフェ エス.アー.さんにお邪魔してフレンドメニュー:ATFメンテナンスプログラム20%OFF特価特典を利用させて頂きました。

最近のオートマ車のATはコンピューターによる電子制御の進歩によって内部はどんどんと複雑になっており多数のバルブシステムによって非常に繊細なコントロールが行われているそうです。 一方でATFもクラッチと同様に摩擦材を潤滑させているため摩耗に伴って金属粉やオイルスラッジがやはり発生し堆積していくものだそうで、こうした異物が循環するなどして本来の性能が徐々にスポイルされていくそうですが、徐々に進行していくものなだけにその変化にはオーナーは体感しにくくなかなか気が付かないものでもあるようです。

ATFの圧送循環により交換

アリストにはAT用のオイルフィルターが装備されていないそうでそうしたバルブシステムにスラッジなどが詰まるなどするとどうなるのかというトラブル事例を聞いてみると、ギアをドライブ(D)やリバース(R)に入れてもまるでニュートラルの時のように繋がらなくなることが多いそうでどちらかというとある時突然トラブルは襲ってくるそうです。普通に街乗りしていて信号待ちして走り出そうとしたらアクセルを踏んでも空吹かし状態になってしまったアリストが持ち込まれたこともあるということでした。

また、基本的にはエンジンオイルとも実はかなり似た使用環境と考えても良いようで、摩耗した金属紛にさらされる環境で仕事をしているのだそうですが、エンジンオイルに比べれば酸化しにくい環境だということだそうでその点はエンジンオイルよりもラクな環境だとのことでした。ただ酸化しない訳ではなくてやはり酸化もしますし、またアリストだとノーマルでも他車以上にたいへんな高温にさらされることもあるため劣化も早くだんだんと粘度も落ちていき潤滑性能も落ちていくとのことで、フル加速するとわずかずつ滑りが出てくるなどの症状が出始めるようです。

リフトアップしての交換作業

さてワタル号アリストですが5万キロ無交換ということでA〜Cまであるコースのうち「長期間走行でスラッジの発生が多い車両を対象」にしたBコースを薦められました。Bコースは、ATFラインの脱着作業を含めATFの圧送循環による全量交換というAコースに加えてATFクーラー内に新油と圧縮空気を同時に送り込み堆積したスラッジの洗浄作業を行なう作業内容になっているものです。 ATフルードの圧送循環による交換で確実に古いフルードと新しいフルードの入れ替えが行われるそうで8Lを使用しての作業で、作業時間としては30分以内で終了するものでしたので待ち時間にアリスト談義をしている間に終了するものです。私はATF入れ替え作業を見させて頂きましたが排出されてくる古いフルードの新しいフルードと比べてのその黒さに驚きました。そして反省しなければと思いました。カップに取っていただき新旧フルードを比べましたが粘度がかなり落ちていてサラサラに劣化しているのが分かりました。

交換後のインプレですがまず加速・減速時のシフトチェンジがさらにスムーズになりました。またシフトチェンジに要する時間もさらに短かくなったように思いますがこれは徐々に悪化していたのが新車時の感覚に戻ったのかもしれません。
またステアマチックを使ってのシフトダウン時のレスポンスが微妙ではありますが早くなったのと、シフトショックがかなり少なくなりました。シフトダウン時にはたまにドスンッとショックを伴ってダウンするのは皆さん経験されているのではないかと思いますがあの嫌な繋がり方が軽減されているのがはっきりとわかります。
そして1つのギアでの粘りが増しました。トルク感が増したかのごとく今までであればアリストの方が勝手に下のギアを選んでしまうような低回転から粘って走ってくれるようになったのが嬉しいですね。しかし何と言っても新車時以来約6年、5万キロ無交換に反省です。

上:新フルード
下:抜き取ったフルード(真っ黒に変色劣化しています)

なお、よくご存じのメンバーさんもいらっしゃるかと思いますがアリストでは純正ラジエーターの下部を左右にATFのラインが横切っていていちおう水冷のATFクーラー的な機能を持たしているのだそうです。ただアリストのパワーにはこの程度では全く冷却性能としては不足しておりATFの管理はエンジンオイル管理と並び非常に重要だということでした。写真のようにATFのあまりの黒さと粘度を失われていたことに改めて反省した次第です(^^;) 的確なアドバイスとその他の点も含めてアリストの健康状態をチェックして頂いたレヴォルフェ エス.アー.さんにお礼を申しあげたいと思います。

入庫日のRevolfe S.A.さんにはアリスト7台のほかフェアレディZとRX−7が入庫していました

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