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 アリストV300VEに乗るNO.4501のhrkさんが、トムスより新たにリリースされたマフラー、バレルIIを装着されたのでそのインプレとともに、ノーマル時と装着後のパワーチェック結果も併せて紹介してくださいました。


メンテVOL.314 トムスバレルII装着記
<作成:'02年8月18日>

TOM'S さんからこの度発売されたバレル 2 マフラーを装着しましたので御紹介させていただきます。本製品は、2002/07/20--21 にフレンドディーラーのネッツトヨタ東京ハブポート若林さんで行なわれました、カスタマイズフェアで購入いたしました。定価は\140,000ですが、S会員特価10% オフでした :-)

バレル 2 マフラーについては、既に TOM'S さんの web page でアナウンスもなされており、ワタルさんによる説明が Voice.472 で以下のようにございます。

「トムスさんに伺いましたがニューマフラーはバレルIIという名称だとのことで、現在の砲弾型のバレルとの併売となるそうです。出口は楕円タイプで、バレルがサイレンサー部分がストレート構造なのに対して、バレルIIは純正品のように隔壁タイプだそうで、かなりの試作品をテストして、アイドリング付近のみでなく全域でバレルよりも静かでありながらパワーも上がっているそうです。この辺は技術的には困難だとばかり思っていましたので技術の進歩に驚くとともに、どのような技術なのか気になるところですね。もちろん隔壁タイプなのでバックファイアの類も皆無だそうです。ちなみにVA300IIもこのタイプのマフラーが装着されるそうで、やはりコンプリートを意識して開発されたそうです」

装着は 2002/07/28 に、やはりハブポートさんで行なっていただきました。作業はすばやく行なわれ、内職用(?)に持ってきた仕事の書類を開くことなく終了しました。様々な事情により、装着後 1 週間で 1800km を走破しましたが、その間に感じたことをまとめます。

<外観>

写真 1 枚目が純正、写真 2 がバレル 2 です。(純正を撮影し忘れたため、写真 1 枚目は MEGA Web のアリストが被写体です。マフラーの違いよりも、自車の汚れ具合の方が目立ちます...) 並べてみると大きさの違いがわかりますが、オーバル形状は変わらないため、全体としての印象もさほど変わりません。(写真 3枚目)

ちなみにバレル2はフルステンレス製SUS304材 パイプ径60φ テール径120φオーバル形状 というスペックです。

ノーマルマフラーの出口部分 トムスバレルIIの出口部分 トムスバレルIIが装着されたhrk号V300VE

<音>

もともとアリストのエンジンやマフラーからの騒音は、著しく低レベルであります。アリストに乗り換えて 1 年 4 カ月になりますが、この静かな音に慣れてしまっています。したがって、以下の記述にある印象は、他車に比べて非常に静かな純正アリストとの比較であることを御理解下さい。きっと バレル 2 の音は、標準的な車での騒音よりも静かであることでしょう。

さて、まずエンジン始動直後の音ですが、やはり「ブボボボボー」といったものになります。ハブポートさんにてエンジンをかけた瞬間、私の予想よりやや大きめの音だったので、思わず「うーん」と声を出してしまいました。(とはいえ、他のマフラーに比べれば、この音も小さいことと思われます)

純正状態のアリストでは、前後からのエンジン / マフラー音はほとんどしませんが、マフラー装着により、後ろから微妙にマフラー音が聞こえます。前からの音は相変わらずしませんので、後方遠くにエンジンがあるような、そんな印象を受けます。アクセルを踏むと、オクターブを上げて「クォー」といった感じの音が聞こえ、アクセルを離すと、オクターブ下がって「ブォー」といった感じの音が聞こえます。しかし、どちらも微かな音量です。

アクセルを踏んだ時の音について、もう少し詳しく記述します。まず定速走行のためにチョコンと踏んでいるだけの状態では、もう本当に聞き取るのが困難です。次に加速時は、上記のように「クォー」といった感じの音が聞こえます。しかし、速度を上げると風切り音や路面からの騒音が相対的に大きくなるため、だいたい 120程度で「クォー」音も殆んど聞こえなくなります。ただ、アクセルを離したときの「ブォー」という音は、180でアクセルを離したときでも、微かに聞こえます。

我々は非常に注意深くマフラー音を聞くようにしていましたので、上記のような感想をもちましたが、マフラー装着を知らない人をアリストに乗車させたところ、気づきませんでした。彼らには、後で白状したのですが、「マフラー換えたって言ってましたけど、そんな感じしないですね」とのことでした。

今回、ある火葬場にて、親戚一同が神妙に待っているところへ、送迎のためにアリストを入口前まで寄せました。しかし、誰も気にかけることなく粛々と事をすすめることが出来ました。バレル 2 は、火葬場でも違和感なく使えます (?!)

ちなみに近接騒音値82db(純正79dB)/4200rpm とのことです。

<パワーなど>

運転のフィーリングに関しては、かなり鈍感であるので、細かい事は表現できません。私の常用する回転域 (相方のではありません。念の為)は 3000 rpm までですが、今までより加速感が良くなった印象を受けます。

毎日通勤で約 100km を走行しますが、装着前後での燃費は 10km/l 程度で変化はありません。燃費に関しては、ほぼ無変化と考えられます。

なお、パワーに関してはスーパーオートバックス東雲のシャシーダイナモを利用して、装着前後でのデータを取得しました。マフラー以外は、全て純正の状態での結果であります。あくまで一例として御覧下さい。(納車後 1 年 4 カ月、走行距離約 46,000km)

補正後の馬力ですが、装着前は 293 馬力、装着後は 316 馬力でした。またトルクは、装着前は 40.9kgm, 装着後は 42.3kgm です。なお、約 4500rpm より下では、装着前の方が馬力、トルクともに良い結果を出しており、4500 rpm より上では装着後の方が良い結果となっています。私の印象とは異なる結果となっていますが、これはパワー測定のスタッフの人がホイールスピンをしたりキックダウンをしないようにするためアクセルの踏み方もありますので、まぁ参考程度のものでしょう。

<相方からの感想>

hrkの妻より、超個人的かつ素人的感想を述べさせてください。
まず、音に関してですが、車内で聞く音については、純正アリストとの違いを聞き比べようと必死になっていた間は別ですが、そうでない場合は全然気になりません。純正アリストと全く同じと言っていいと思います。外で聞く音については、「あぁ、マフラーを変えたんだな。」と実感しました。他のマフラーに比べるとそんなにうるさくはないのでしょうが、私にとっては初めての後付け装着のマフラーだったので、感慨もひとしおでした。自分では、「結構カッコイイ音がするんだなー。」と思いました。装着する前は、「もし、うるさすぎたら嫌だな。」と思っていましたが、そんなことは全然なかったです。

次に加速についてですが、hrkも述べていますとおり、加速しやすくなったと感じます。100以上になるとスーッと伸びるといった感じがします。

<全体を通しての印象>

皆様ご存知のとおり、バレル 2 マフラーは発生する音が純正に比べてさほど大きくありません。この方向性に違和感をいだく方もおられることでしょう。私はアリストにラグジーな空間と素晴らしい動力性能の両方を求めています。性能を向上させた上で、ラグジーな空間 (静粛性)を壊さない バレル 2 マフラーは、大したものです。アリストならではの製品ではないでしょうか。


パワーチェック実施時のhrk号V300VE
(参考データ)
バレルII装着前:293PS
バレルII装着後:316PS


クラブアリストisland
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