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 アリストV300VEに乗るNO.4943のティムさんが、トムスのコイルダンパーユニットアドボックス、アッパーパフォーマンスロッド、そしてフロント、リアのサスペンションメンバー強化ブレースを順次装着されましたので、そのインプレを紹介して下さいました。


メンテVOL.306 ADVOX &前後 サスペンションメンバー強化ブレース装着記
<作成:'02年6月30日>
【はじめに】

愛車(V−VE)との付き合いが始まったのが、2000年の3月。そしてCAにメンバー登録させて頂いたのが2001年の7月。CAから様々な刺激を受けつつ、自分流のカスタマイズを指向して早1年。既に多くの方々がご経験されておられることとは思いますが、ADVOX & TOM'sサスペンションメンバー強化ブレースの装着レポートをここに投稿させていただきます。弱冠1年生の未熟者ですが、何かの足しにして頂ければ幸いです。

【ADVOX:2001/7装着】

CA登録を機に手がけたのが、ADVOXとBBS RS−GT & BS GR−7000の装着です。ADVOXのインプレについては、かなり多くの方々からのインプレがVoiceに投稿されていますが、硬すぎると感じる方から柔らかすぎると感じる方まで、その受け止め方は人それぞれといったところです。小生は、ノーマルサスとの比較でしかコメントできませんが、装着後1年を経過した印象を整理させていただきます。

《好感している部分》

(1)見事なまでの路面追従性・衝撃吸収性

少々デリケートに表現すると、首都高の継ぎ目の段差など路面の凹凸をタイヤがトレースしていく感触が感じられます。しかし、高速域では余分な衝撃をきっちり吸収し、段差を乗り越えた直後の挙動は、新幹線がレールの継ぎ目を通過していくかのごとく、段差通過直前の状態にいとも簡単に収束していきます。

(2)リニアなステアリングフィール

40〜50Km/h程度で直進している際に、ステアリングをこぶし1個分程度左右に揺さぶった際、ノーマスサスでは全く感応せず車は直進していたものが、ADVOXを入れてからはきちんと反応します。同様に、交差点での右左折においてさえも、素直な回頭性能を示してくれます。ここでまずキレル印象を受けました。

(3)安定したコーナーリング性能

首都高などでのRの小さなコーナーでは、4輪がしっかりと路面を捉え、多少のオーバースピードも難なくクリアしてくれます。特にノーマルに比して段違いに態勢変化が抑制され、乗るものに与える不快(不安)感を大幅に低減してくれます。(他方クリアリングスピードは上がるでしょうから、評価は難しいですが…)

(4)25mmの車高ダウン

趣味性が大きく寄与する部分ですが、ADVOXの推奨車高値(△25mm)はジェントルな印象を与えてくれます。このダウン幅ですとロードクリアランスを気にする必要はほとんど無い範囲と言えます。

(5)バランスのとれたコンフォート性

市街地中心の走行においては、十分なまでの性能を示し、ドライバーの期待を裏切る場面は少ないと思います。他方で、同乗者に対する配慮も評価に値するレベルであり、個人差は有りますが、この芯のある足腰を硬すぎて不快だと感じられる方より好感される方のほうが多いのではないでしょうか。

《少々気になる部分》

(1)それでも時として硬いと感じる瞬間

とてもしなやかに路面をトレースするADVOXですが、時として『んんっ?』と思わせるような振動を拾うケースがあります。緩やかな下り斜面の交差点停止線手前で、路面が規則的に波打っているような場合に、たまたま共振するピッチがあるのでしょうか、必要以上に車体が振動する場面がまれにあります。そんな時、不意に襲われる振動に、ADVOXの硬い側面を垣間見ます。

【フロントサスペンションメンバー強化ブレース:2001/12装着】

ADVOXの良さを堪能すること5ヶ月。昨年12月にフロントサスペンションメンバー強化ブレースにて強化しました。TOM'sの2本の角付きタイプです。ノーマルにはないこの角が、思いのほかその性能を発揮してくれました。
純正フロントサスペンションメンバーブレース トムス・フロントサスペンションメンバー強化ブレース

《好感している部分》

(1)一層安定したコーナーリング

ADVOXだけで充分ノーマルとの違いを見せ付けられておりましたが、Fサスメンを強化すると、一層コーナーリングの安定感が高まりました。高速コーナーでの外側前輪にかかるプレッシャーをシッカリと受け止める感触が頼もしいです。首都高のコーナーを従来より2割程度オーバースピード(常識的なレベルですよ!)で突っ込んでも、体感度(恐怖感・安定感)は変らない印象です。

(2)一層キレるステアリングフィール

連続する高速コーナーでも、きちんとドライバーの意思通りのラインをトレースし、ノーズヘビーな車体をコントロールしてくれる感触が味わえます。

(3)高まる直進安定性

交通量の少ない道路で、ステアリングに触れずにどこまで真っ直ぐ走るか試してみましたが、車の建付けも良かったかのか、道路の方が曲がってしまいました。その間150m程度だったでしょうか。

《気になる部分》

このパーツに関しては見つかりませんでした。フロントの重量が増えることは事実ですが、これを差し引いても余りあるメリットを享受できます。お奨めの1品です。

【アッパーパフォーマンスロッド:2002/4装着】

ECUやエアクリなど、エンジンルーム内のカスタマイズは目に見えないところだけでしたので、少しばかりはしゃいでタワーバーを装着しました。で、その効果についてですが、小生の感度の鈍さもあってか、個人的にはまだ確信が持てるまでには充分消化できておりません。FISCOでのような限界的な走行をしてこそ効いてくるのかなぁと勝手に考えたりもします。ただ、ひとつ最近手応えを感じてきたことは、ステアリングのセンター付近、いわゆる遊びの部分の感応度がシャープになっているのではないかと感じるようになりました。切り始めの反応がとても素直なのです。これは、裏返せば、ステアリング操作にデリケートさが求められることになり、路面のうねりや轍を少し拾うようになったとも感じられました。

【リアサスペンションメンバー強化ブレース:2002/6装着】

小生が考える足周り周辺のカスタマイズの仕上げが、このリアのサスペンションメンバー強化です。これまでの先輩方のインプレで、功罪の両面が伺えておりましたので、多少躊躇しつつも思いきって装着しました。
純正リアサスペンションメンバーブレース トムス・リアサスペンションメンバー強化ブレース

《好感している部分》

(1)ADVOXの性能覚醒力

リアのサスメン強化で一番驚いたのは、1年前に装着した当時に抱いたADVOXに対する高性能への驚きと満足感、特に足周りの引き締まり感が呼び覚まされたことでした。慣れによって忘れかけていた大事なものが帰ってきた感じです。

(2)コーナーリング安定性の向上

こうなると、コーナーリングの安定性向上が、サスによるものなのか、Fサスメン強化によるものなのか、それともリア強化によるものなのか、判別不能というのが正直な感想です。しかし、とにかくすこぶる快感です。1.7tの塊を感じさせない軽快さとでもいうのでしょうか、ステアリング操作が上手くなったような錯覚にさえ陥ります(笑)。

《その代償》

(1)微妙に振動を拾う神経質さ

ここまでカスタマイズを進めてきますと、さすがに足回りの硬さ(引き締まり感)を少し感じるようになりました。車内においてあったバッグの金具部分(ファスナー)の振動音も従来に比べて耳に入るようになりましたし、シートを介してリア側から背・腰・尻へと路面から来る振動が伝わってくるようになりました。助手席レポートはまだ果たしておりませんが、従来と比較すれば若干コンフォートさがスポイルされているかもしれません。しかし、これを補って余りある走りに対する満足感が上回っていることは、申すまでもありません。

【さいごに】

さて、少々、長文になってしまいました。お付き合い下さった方々、ありがとうございました。カスタマイズした写真もパーツカタログ等で既にお馴染みのカットばかりですが、ご参考までに純正のフロントサスメン、リアサスメンの写真も掲載させて頂きました。ディーテイルが判りづらいですが、かなり華奢な造りです。この差を見ただけでも装着効果が感じられそうです。

最後に、愛車の全景をお恥ずかしながら載せさせて頂きました。(3月発売のHyper Rev掲載以降、外観ではFリップとFブレーキが新調されています)それでは、今後とも引続きのご指導をよろしくお願いいたします。

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