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 アリスト3.0Vに乗るNO.2028のG.147Vさんが、ロールセンターアダプターを装着されたので、そのインプレを紹介してくださいました。


メンテVOL.287 ロールセンターアダプター装着記  <作成:'02年3月22日>
今回、足廻りにロールセンターアダプターを装着したのを機に愛車アリスト3.0Vを紹介させていただきます。

「ロールセンター・アダプター」という名は初耳の方も多いと思います。文章で説明するのはなかなか難しいのですが、簡単に説明しますと「車高を落すことによって下がってしまったロールセンターをノーマル時の近くまで戻したいなぁ〜パーツ」とでも言いますか・・・・要は車高を落すことによってアーム類、特にロアアームは地面に対して「ハ」の字(ノーマル時)の状態から「水平」、極端な車高短車だと「逆ハ」の字になってしまっています。そんな状態になるとアームの沈み側ストロークはほとんど残されておらず、またブッシュ類には極端なストレスが掛かっていると想像出来ます。その様な状態で本来の適切なジオメトリーを得るのは、望むべくもありません(実際、皆そのまま乗ってしまっていますが)

ここに「ロールセンターアダプター」が登場して来ます。これは特にストラットの足廻り形式の車に効果絶大なのですが、ダブルウィシュボーンでも中々やってくれます。私のアリストは147ですが、構造は161も一緒です。タイヤ&ブレーキ等が付く「ハブ」部分とアーム類が付く「ナックル」部分の間にこのロールセンターアダプターを挟み込んでロアアームを下げて「ハ」の字にしてやるのです。もちろん、完全にノーマルの位置までとはいきませんが、それでも、かなり良い位置まで矯正できています。(写真ロールセンターアダプター装着前と装着後のアームの位置の違いを見て下さい)

取り付け作業自体に難しいところはありませんが、足廻りのことですから、自分での作業は避けた方が賢明かと思います。

このようにロールセンターアダプター装着によりアームの本来の動きが回復し、また適切なアライメントも取れる様になります。 

<装着前>
<装着後>
ここで、アッパーアームもやらなきゃ意味ないだろ等のご指摘もありましょうが、アッパー側は構造的に下げるというのが不可能で、残念ながらそのまま上を向いた状態となってしまいます。しかし、元々アッパー側はアライメント調整用の可動部分もなく、その辺は割り切って考えるしかないしょう。それよりも、このロールセンターアダプターを使用ことによってロアアームが下がるだけでなく、タイロッド、テンションロッド、スタビライザーまで一緒に下がってくれちゃうという「1人4役」のメリットまであります。車高を落していて、タイヤの内減りで困っていて、アライメントを取っても「これ以上キャンバーを立てられない」と言われ諦めてた場合でもこれを使用してあともう少し立てられるようになるというメリットもあります。

ただし、このパーツは「フロントのみ」なのでご注意を。また、ロアアームを下げることによって車高が3cm近く下がってしまいますので、装着前の状態で車高を3cm以上アップさせることが可能な車高調整機能の付いたショックを付けた車両でないと、ペタペタの車高になってしまいますので「注意!!」して下さい。ノーマル車両には取り付け「不可」です。取り付け後はアライメント調整が「必ず」必要です。 先日、FISCOの走行会において、装着前の時に比べ4秒ものタイムアップを果たし、当の本人が一番ビックリしたのは言うまでもありません。

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