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 アリストS300に乗るNO.4566のTakeshi@大阪S乗りさんが、トヨタテックス大阪にてワンオフのS300用のフロントパイプを装着され、さらにS用/V用のセンターパイプを装着してのパワーチェックをされたので紹介してくださいました。


メンテVOL.249 S用フロントパイプ装着&パワーチェックレポート  <作成:'01年5月2日>
アリストのターボ車であるV300用のパーツの選択肢はたくさんあるのですが、ノンターボのS用となるとかなり少ないのが現状です。まずは自分のアリストのマフラー交換をと思い相談したのがきっかけでした。フレンドディーラーのトヨタテックス大阪さんでもNA用マフラーをラインナップする予定はあるとのことでしたが去年暮れの段階で試作1本目が出来たばかりであり、まだ目処が立っていないとのことでした(4月現在も開発中とのことです)。いろいろな話をして相談しているうちに、V用で2種類リリースされているフロントパイプを装着してテストしてみようと盛り上がり、S用フロントパイプの製作が始まりました。

<ノーマルの構造>

まず、ノーマルのS300のスペックを調べてもらいました。皆さんご存知のようにS300はエキマニ部で1・2・3気筒分が一つ、4・5・6気筒分が一つに、そして触媒が両方で2つありフロントパイプにつながっています。次にフロントパイプ部で2つが1つになり、センターパイプより2つに別れる構造「6−2−1−2」となっています。フロントパイプ部の遮熱板を外してみたところ、ノーマルではパイプを変形させて1つにまとめており、かなりロスのありそうな感じの作りとの印象を受けました。

<試作段階>

はじめは50mmのパイプでサイレンサー無しのものを作ってもらいました。試作ということで取り付けた段階でシャシダイにてパワーカーブを測定してもらい、その後、走行テストを実施しました。少し高回転が良くなったような感じでしたが、音の出方は大き目でした。いろいろと試行錯誤しながらテストしていくなかでNA用マフラーの難しさ・音の問題・ノーマルマフラーの優秀さがわかり、カット&トライの繰り返しだったそうです。今更ながら、メーカーの開発したものはある意味すばらしい物だと感心してしまいました。トヨタテックス大阪のYさんもこのS用フロントパイプの開発にかなりはまってきたようで、仕事とは思えないほどの数の試作品を作っていただき、そのたびにシャシダイ&実走行テストを行ってくださいました。最終的にフロントパイプ取り付けフランジよりセンターパイプ取り付けフランジまでのフルデュアルとすることに決定しました。さらに音の問題は、小型のサイレンサーをデュアル部分に1個づつ付けて解決しています。

<インプレッション>

さて、出来上がったフロントパイプのインプレッションですが一発目の出足は激変! すごく良くなりました。出だしはVよりも速いと思います。これはS乗りの私には驚きでした。次に2000〜3000回転ではノーマル以上のトルク&パワーを感じます。さらにそれ以上の領域ではすばらしいの一言です。レブリミッターまでもたつくことなく、スコォ〜〜ンと淀みなく一気に回転が上昇して行きます。Vには及ばないまでもかなり良い線まで行ってると思います。

音の大きさも、センターパイプ以降がノーマルのためほとんど変わりません。また3000回転以上ではなかなかいい感じの音が出ています。さらに音の問題は、小型のサイレンサーをデュアル部分にそれぞれ付けていますので、サウンドも静かで「こもり音」も一切ありません。トヨタテックス大阪で、約4ヶ月かけてシャシダイによるテスト&実走行で何度も煮詰めてもらったフロントパイプでその仕上がりにはたいへん満足しています。

<パワー測定結果>

シャシダイ測定結果ですが、今回制作したワンオフのフロントパイプと組み合わせて、S用センターパイプ、V用センターパイプの2パターンで測定してみました。パワーよりもNAは実車フィーリングが重要だと思うので参考程度にしてください。ちなみに、ノーマルでの測定結果は 209.5ps でした。

フロントパイプ+S用センターパイプ
(前期用)

218.5ps


フロントパイプ+V用センターパイプ

221.5ps


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