Club ARISTO
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 ARISTO V300VEに乗るNO.1191の横浜35しろありさんが、テインCSダンパーからより自分の好みにあったQUANTUM レーシング ダンパー タイプRSにサスペンションを交換されたので、そのインプレッションを紹介して下さいました。


VOL.230 QUANTUM レーシング ダンパー タイプRS装着記  <作成:'00年11月22日>
TEIN CS ダンパーからQUANTUM レーシングダンパー、タイプRSに交換いたしました。 街乗りや高速道路での日常使用域ではCSは全く問題ないのですが、他の方同様チューニングが進むにつれ、それ以上のシーンでパワーにサスがついて来られなくなったためです。

今回サスの選定に当たっての条件は、元々ポテンシャルの高いARISTOをチューニングによっても、「Lexusブランド」に代表される独自のステータスイメージをなるべく崩さず、なおかつあらゆる状況下で「世界最速セダン」を目指す事です。つまり街乗り域の快適性を多大に犠牲にすることなく、欧州チューンドセダン以上の超高速域走行性能の追求と、さらにサーキットにも十分耐え得るサスであることと言う二律、三律の背反条件を満たすことでした。

QUANTUMはF1やDTMなどで実績が多々ある英国のレース専門のサスペンションメーカーです。但し宣伝等は一切しておらず従い一般の方々には殆ど知られていない様ですが(私も知りませんでした..)、この道の関係者には超有名な存在です。ストリートよりサーキット指向で、用途に応じ、街乗り・峠・ゼロヨン・サーキット仕様設定があり、ダンパータイプによりセミ/フルオーダーシステムとなります。本格レース派向けのCRタイプもありますが、上記課題を満たすRSタイプとしました。ダンパーは超硬質アルミの削り出しで、1本ずつのハンドメイドです。またレース用部品をそのまま使用している為、極めて高い品質と超軽量を実現しています。最大の特徴はどの様な路面や走行状態でもトラクションを確実にかけられる事であり、その為には徹底的なフリクション低減設計によるバンプ・リバウンドレスポンスの高速追従性に秘訣があるようです。

<スペック>

スプリング仕様
 F:NOVA直巻き 16Kg
 R:NOVAバリアブルスプリング10Kg (JZS161標準12Kg)
ダンパー減衰力:調整可変式(JZS161標準設定のまま)
車高:ネジ式車高調整式(JZS161標準設定のまま)
F:675mm (指2本半ほど)
R:658mm (指1本半ほど)

なおバネレート及びバンプストローク・リバウンドストローク基本設定の選択は、上記条件をフレンドショップRevolfe S.A.さんにお伝えしお任せいたしました。(Revolfe S.A.さんは、AbflugのサスペンションシステムECSIIの開発者で、アシのプロでもあります)

<インプレ>

さすがにCSやADVOXに比較すると硬さを感じます。荒れた路面や首都高の継ぎ目ではダイレクトに路面の状況が伝わりますが、Rを10Kgとしたことにより決して常にごつごつしている事でも、跳ねているわけでもなく、街乗りも十分こなせます。 特に高速でのダンピングの収束は非常に俊敏で、レーシングダンパーとの謳い文句も頷けます。超高速域でのうねりに対しても実にしなやかに応対してくれますし、高速コーナリングでもロールは極めて少なく、アンダーは殆ど出ません。レスポンスは非常にクイックです。オン・ザ・レールとは正にこの事かと目から鱗状態です。

またサーキット(FISCO)でのストレートでの240Km/H+や、ヘアピンでも安定感は抜群です。フロントにタワーバーとメンバーズブレースを装着していますが、RSダンパーだけでスタビは不要な程です。(ちなみにタイヤはP-ZERO SYSTEM(F245/35-19、R275/30-19)です)
正しく世界最速セダンを目指すサスとしては最高の部類でしょう。大満足です(但しフラットな乗り心地最優先の方にはあまりお勧めできませんが...)。気になる価格ですが定価408,000円とダンパー単体としてはかなり高めです。但し「走り」に拘る方には絶対にお勧めで、特に足回りチューンを、ダンパー+スタビ+αの合計を考えると、このRSダンパーのみで十分満足な走りを実現きるため、決して相対的に高すぎることはなく、購入価値は十二分にあるかと思います。

最後に色々と試乗をさせていただきましたCAのメンバー各位(ムシクイさん、あきちゃんさん、カントンさん、ビビリマンさん、P.N.A.さん、TOMさん)、相談を受けていただきQUANTUMを推薦・装着して頂きましたRevolfe S.A.さん、ありがとうございました。

クラブアリストisland
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