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 アリストV300に乗るNO.609のカントンさんが、発進時や低速時の低速トルク向上が期待できるアーシング強化について紹介してくださいました。


VOL.205 アーシング強化レポート <作成:'00年8月10日>
既に実施されている方もいらっしゃると思いますし、他車でもかなり話題になっているアーシングを実施してみました。発進時や低速時のより一層の低速トルク向上が期待できるそうで、アリストではどの位の効果が出るのか自作してみました。

クルマの電気系では大部分がボディー(鉄板)を通してバッテリー・マイナス端子へ接続されています(ボディーアース)が、この鉄板による抵抗値をゼロに近づけてバッテリーの両端子間の電圧をきちんと各電気系に掛かるようにし、本来の電気系統のスペックを極力導き出そうと言う訳です。昔からレース車両や多くのクルマでも実施されているそうで、年数の経ったクルマほど効果が期待できるそうです。

<考えられる期待効果>

1) 低速トルクの増加(結果として燃費向上?)
2) ヘッドライトが明るくなる
3) オーディオの音質向上

このような効果が期待できるアーシング位置はどこなのか?いろいろ情報収集してみると、エンジンブロック、スロットルセンサー周り、オルタネータ、その他インタークーラー、吸気系、排気系など様々、さらに純正でボディーアースしている所も良いようです。

<今回使用したパーツ>

1)カーオーディオ用パワーケーブル

オーディオテクニカ製 AWG4相当 最大電流容量110A 耐熱温度106℃

2)圧着端子

8Φ、6Φ(6Φはバッテリー側) 

3)遮熱シート

ビリオン スーパーサーモクロス 0.4mm厚 シール付き 耐熱温度1000℃

4)その他(半田、タイラップ、エーモン バッテリー端子)

ケーブルは上記以外にも数社ありますが、ほぼ同じ仕様だと思います。

<第1ステップ>

まずは効果を見るためにも、エンジンを中心に、スロットルセンサー周りのアーシングをしてみました。このアーシングの肝は点火系で発生する高電圧に対するアースになると思い、アース線にはかなりの容量(太さ)を考えるべきとの判断から10mm径(芯線8mm)を採用(オーディオ用のパワーケーブル)、取り付けの容易さも考えて3ヶ所アースとしました。またエンジンルームはかなりの高温になるので耐熱ケーブルであることも必須で、さらに安全を期して部分的に遮熱シートを巻いてみました。(アースを赤色にしたのは見た目の派手さネライです^^)

効果ですが、装着して走り出した瞬間に低速でのトルク感が今までと違う!と感じます。排気量が増えたようなフィーリングで、2000回転前後のブーストが掛かる領域までのトルク増を体感します。OD・1000回転台でチョットした坂をさほど無理なく登ってしまうほどです。効果は中・高回転でもあるようで、全域でよりトルクフルで滑らかになったように思います。

<第2ステップ>

これに気を良くして(調子に乗って)さらにECU、純正ボディーアース個所も追加してみました。(特別の理論がある訳ではありません。カンと装着のし易さで決定しています^^;)

DIYは自己満足の極致ですから、結果は悪かろうはずがありません(^^)。第1ステップ以上にアクセルのチョットした変化にも車速が付いて来るようになったようです。加速、エンジン回転の上昇も一段と滑らか豪快になり、一方でエンジン音が一段とレーシーになりました。

アースをしっかりとるだけですので、クルマにとっても負荷になる要素はなにもないと思いますし、コストパフォーマンスは大変高く、自作の楽しさと大きな満足感を得られました。因みに総費用は1万円強でした。

<画像の説明>

ケーブル : 取り付け前のアーシング一式(第1ステップ分)銀色部が遮熱シート

エンジンヘッド部 : エンジンヘッド・ボルトへ取り付けたところ

取り付け1 : 取り付け後のエンジンルーム全景。エンジン部、サージタンク手前からの赤ケーブルが第1ステップ。エンジンルーム右サイドと奥の方の赤ケーブルが第2ステップ。

エンジン上部から

マイナス端子: マイナス端子に接続されているノーマル配線端子は加工が必要。

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