Club ARISTO
Maintenance

 アリストV300に乗るNO.2347のmaristofさんが、ガスターボシステムを装着されたので、紹介してくださいました。


VOL.202 ガスターボシステム装着記  <作成:'00年7月24日>

某自動車メーカー技術陣がサーキットでテストしたと言う情報に刺激されて、超音波発信器を利用したガソリン気化装置「スーパーガスターボ」を装着しました。1978年に開発された歴史を持つ省エネ機器として国内外の特許を確立しており、二十有余年にわたる開発者の地味な努力の積み重ねが感じられます。機能的に優れた後付けパーツとして紹介します。

 NC加工によって製作された取付けキットは、全体的に極めて高い工作精度でまとめられていて製作者の良心と自信を感じさせてくれます。サージタンクの取り外しやエアフロ回線への工作など、アマチュア作業では困難と判断して、今回はデーラー工場での取付け作業となりました。写真のインシュレーターがガソリンをガス化させる装置で、超音波発生装置が各気筒毎に装着されているのが見えます。インジェクションから噴射されたガソリンが超音波によって霧よりも細かなガスに近い状態にまで超微粒子化される仕掛けです。つまり超音波加湿器と同じ原理です。

ガス化装置はエンジンブロックとサージタンクの間に挟み込むだけですが、圧力漏れが発生しないようにトルクレンチを使用して規定トルクによる締め付け作業を行います。
 写真はガスターボをはめたところで、これからサージタンクを再取り付けするところです。この段階で取り外してあったEGオイルレベル・ゲージとATオイルレベルゲージも再装着します。この辺りの作業はターボの過給圧がかる重要部分なので時間を掛けた慎重作業が続き、アリストの修理作業書を知り尽くしたデーラー・メカニックさんの独壇場でした。それからエンジンルームには超音波発生装置のブースターが取付けられます。また、エアフロセンサーに加速用の割込み配線を行います。写真にはありませんが、室内にもコントロール装置が取り付けられます。

 パワーステアリング・オイルタンクの後ろに見える小さな箱がブースターで、超音波を発生させる基本装置です。装着して6ヶ月経過しましたが、ターボエンジンと超音波ガス化装置との相性は大変良い結果が得られました。

(1)燃費とトルクの向上が顕著になりました。特に、高速走行ではアクセル開度を絞っても力が落ちず100km定速走行/往復300kmをリッター当り13.8kmで走破。

(2)加速感も向上、アクセルを軽く踏むだけで加速出来るようになったので市内走行7km台キ−プです。

 パワーチェックで381.2HPをゲット、ターボエンジンと高効率な燃料充填が可能なガスターボの相性の良さは疑う余地がありません。写真でも分かる通り、調子に乗って更なる性能を追求すべくTOM’s製ECU、TRD製メーター、B社製D-SBC、N社製簡易パイピング、VOLK・SE37K等を追加装備するに至りました。使用プラグはTRD・イリジューム8番ですがガス化による着火効率の向上に助けられて低回転から高回転域までストレスなく回ります。アリストに相応しい静と動を手にしつつあります。

最後に、厳冬の工場で時間を掛けた慎重かつ確実な取り付けを行って頂きましたヴィスタ北○葉店の皆様には、温かいご配慮を頂きました。心からお礼申し上げます。

クラブアリストisland
GO TOP メンテTOP ←BACK NEXT→ 投稿する