Club ARISTO
Maintenance


投稿する
GO TOP メンテTOP ←BACK NEXT→

 アリスト3.0Vに乗るNO.1793のUltima2さんが、ターボタイマーなどを装着した際に作動しなくなるオートチルトの作動原理と、作動法についてレポートしてくださいました。


VOL.124 オートチルト作動解説 <改訂:'99年11月7日>
ターボタイマーなどを装着するとオートチルトが作動しなくなることが多いと思います。原理としては、オートチルトの作動条件として、オートアウェイスイッチON、イグニッションスイッチOFFの後に、アンロックウォーニングスイッチOFFで作動します。これが、ターボタイマーでイグニッションスイッチONのままで先にアンロックウォーニングスイッチOFFとなるので作動しないのです。簡単に言うと、エンジンが止まる前にキーを抜くと作動条件が成立しないのです。16系の社外品ではこの正しい順番の状態を作り出すためにターボタイマー終了後にキーを抜いたようにアンロックウォーニングスイッチを遅延回路等で、エンジン停止後にアンロックスイッチをOFFにしていると思います。14系でこれを行うと逆にリモコンキーが作動しなくなってしまうので、リモコンキー関係まで手を加えなければなりません。また、乗り降りの時とオートチルトの作動時期は一致しません。しかし、よく考えると、オートチルトはエンジン停止後または始動前に作動しています。

ということは常時電源から電力の供給を受けているということです。つまり、このエンジンがかかっていない状態に常時しておけばいいのではと考えました。ただ、問題は走行中もエンジンがかかっていない状態ということになるので手動スイッチが死んでしまうのではないかと不安でした。が、なんとキーさえ挿しこんであれば手動スイッチは作動するのです。

あとは、簡単です、エンジンがかかっているということをテレスコのコントローラに教えないだけで良いのです。すなわち、エンジンがかかっているときに12Vが印加される2つの配線をカットすれば完了です。場所はテレスココンピュータのそばが一番簡単だと思われます。他の場所では、他の機器にも分岐されているので動かなくなる機器が出てしまいます。切断した線は絶縁テープでしっかりと巻いて下さい。

これらの配線をカットすると、オートチルトは作動するようになりますが、しばらくして、ステアリングコラムに上下方向などの“がたつき”が出てくることがあります。チルト&テレスコ機構にはステアリングコラムを上下、前後方向に動かす2つの駆動モーターのほかに、ステアリングコラムのがたつきを抑えるための、テレスコロックモーターがついています。このロックモーターが動くのはIGがONの状態で、テレスコを手動で前後に調整した時などです。これはIGがONの状態でテレスコを前後に調整した時と、ACC(IGがOFF)の状態でテレスコを前後した時の作動音を聞き比べると、IGがONの状態でテレスコを前後に調整した時のモーター音の方は2つのモーター音がすることで判ります。たたし、すでに、IG線をカットされている方は、ロックモーターは作動していませんのでどちらの場合も同じ音です。

つまり、IG線をカットしたまま、オートチルト(テレスコ動作)を繰り返していると次第にテレスコロックが緩んでステアリングコラムにがたつきが出てくるのです。このがたつきが気になるという方は、カットしたIG線(8番黒−赤)の間にスイッチを設け、これによりたまに、一時的にIG線(8番黒−赤)を復旧して、キーをIGをONの状態にして、テレスコを前後に調整してやると、再度ロックされがたつきがなくなります。

また、頻繁にロックしたいと思われる方は、エンジンスターター等作動時はIG線(8番黒−赤)カットの状態とし、キー差込後に、何らかの運転操作を行うことにより、通電する配線等に連動してIG線(8番黒−赤)を復旧させるということも考えられます。一例としては、シートベルトをしている時だけとか、パーキングブレーキを解除している時だけIG線(8番黒−赤)を復旧させるといった方法が考えられます。

アリスト14#のオートチルト解説図その1←←←クリックするとご覧いただけます

アリスト14#のオートチルト解説図その2
(テレスココンピューターに向かって配線側から見た図)

※作業は、必ずイグニッションOFFの状態で行ってください。また、十分に確認のうえ自己責任で行って下さい。不明な点はどんなことでも、作業より前に投稿にて質問してください。

island
GO TOP メンテTOP ←BACK NEXT→