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 アリストV300VEに乗るNO.1145のOTSIRAさんが、アリストV300シリーズに搭載されているステアマチックの停車時自動D復帰装置の作成法を紹介してくださいました。


VOL.108 自動D復帰作成法 <作成:'99年5月2日>
ステアマチック自動D復帰装置の作成方法を掲載ご紹介します。 161(V300シリーズ)のステアマチック(Mレンジ)でのシフトダウンでエンブレを効かせて停止時、再スタートの度にシフトアップボタンを1,2回押さなければならないのが、煩わしい方に、自動でDに復帰させる、ものぐさ回路です。99/02/16日の投稿で、原理を2通り説明しています。
  1. 車速パルスを演算し停止時にエンジンCPに対して、シフトアップ信号を2回自動的に送る回路を作製する。
  2. 車速パルスを演算し停止時にエンジンCPに対して、一旦Mレンジを解除した信号を与える。(一瞬MレンジからDレンジに入れ、直ぐにMレンジに戻す)
2の方法では停止時、エンジンCPのPコネクターの7番端子への+12Vを1回OFFにするだけで、どの位置からでも、Dに戻るので簡単です、と書きました。
今回の回路は、それを更に簡単にしました。車速検出部を無くして、使用部品数を2点にしました。12Vのリレーとコンデンサーだけで、目的を達成しています。

具体的に、説明します。トヨタの4速ATは2個のソレノイドコイルへの通電の組み合わせで、1速から4速までの4通りの状態を得ています。S2のソレノイドは、1速と4速の時に、マイナスとなります。このS2のマイナス信号を利用します。車は停止直前に、1速に入りますが、その時S2に接続したリレーのマイナス端子がマイナスとなるため、コンデンサーが充電されるまでの短い間一回だけリレーが動作します。その動作している0.5秒間Pコネクターの7番端子への+12Vをカットすることになります。これは、エンジンCP側から見ると、運転者がシフトレバーをMレンジから、素早く左のDレンジに入れ、素早く元のMレンジに戻した動作と同じです。D表示に自動で戻った後も、ハンドルのスイッチでシフトアップも、シフトダウンも通常通り受け付けます。

制作時の注意点は、リレーのコイル電流とコンデンサーの組み合わせで、リレーの動作時間が変わって来るくらいのことでしょうか。コンデンサーの容量を増やしていくと、‘M RANGE’の表示が消えて又表れるのが目で確認できます。私は、手持ちの松下製のコイル電流が40mAのキャラメル位の小型リレーを使いました。接点に流れる電流は10mA程度ですから、どんな小型のリレーでもOKです。そんな少電流ですから、リレーなど使わず、トランジスターに置き換えることは可能です。 ただし、その場合は、部品点数が増えます。今回は、誰でも組めることを目標に、部品2個に拘りました。

※この改造は、ユーザーの責任において実施して下さい。



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