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仕事日記
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7月2日(水) 瀬木貴将DUO 富山・竹田楽器
300年記念ピアノ、、、ほしい、、、。
出発時によった蓄音機館で、ベートーベン“大公”のコルトー、ティボー、カザルスという伝説のセッションを聴いた。感動した。すると町のBGMがよりいっそううるさく感じるようになったのみならず、その薄っぺらさが如実にわかるようになった。骨董屋の小僧の訓練は蔵に閉じ込めていいものばかりを見せることに尽きる、という話を聞いたことがあるが、そういうことがわが身に起こったとしたら幸せなことである。がしかし、、、。僕には神経症的なところが2つある。ひとつは些細な会話や、水道の音、BGMなどが気になってしょうがなくなること。もうひとつは背後に人がいるのが以上に気に障ること。病気が進んでいるといえなくもない。
7月3日(木) 松田昌DUO 熊本・メルパルクホール 大谷楽器主催
瀬木貴将のロングツアーの合間の気分転換、、、などといってられない移動のきつさである。富山〜(北陸本線)京都〜博多(新幹線)〜熊本(日豊線)。お迎えの倉田さんは楽器リペア担当の好青年。10時間の一人旅はそれなりにリフレッシュするもさびしかったと見えて、初対面の倉田さんに熊本城や加藤清正のことなど世間話をとうとうと喋る。ちょっと反省。
7月4日(金)瀬木貴将DUO 新潟・だいしホール
ベーゼンドルファーめっちゃいい音。ゴールドベルク変奏曲通し弾き、これまでで一番の出来。
3分作曲クッキングのコーナーでリクエストをした江村さんは長年にわたる映写技師。面白い話がいっぱい聞けた。ニューシネマパラダイスを髣髴。翌朝のお茶会を約したジャズフラッシュの佐藤さんとその悪友・井沢さん。僕がティルームで30分待っても現れない。起こすのも気の毒だと諦めて部屋に帰ろうとするとロビーに二人の顔。あちらもあちらで10時から同じく待ちつつ同じ事を思い、催促せず待っていたという。無駄なこういうのはいい感じ。時間ではないですね。友達だなぁと思える出来事である。
7月5日(土)瀬木貴将DUO 蔵王坊平・ライザ
ピアノ変わっていて嬉。中古ながらとても手を入れてくれて謝。主催者の愛情が一番大事と感じるこのツアー。年末の資料来。王様と私観。
7月6日(日) 瀬木貴将DUO 高畠・ひろすけホール
“ないた赤鬼”を書いた人を記念して建てられた図書館つきホール。内庭が美しい。余計なかざりなど一切なく、広いのだが、何気ない風にしつられた池もいい。れんげの花の次から次へと蜜を集める働き蜂にしばし見入る。山形土屋チームの遠藤君がデビューアルバムを製作中だという。応援を約す。アニーよ銃をとれ観。
7月7日(月)瀬木貴将DUO 最上町・冒険学校
北極南極ともに踏破した冒険家、大場満郎さんの学校。大場さんには勿論初めてあったが、すごい人である。スキーの和田さんもそうだったが、出ているオーラに影がないとでも言えばいいのか、ぼくの中にあるいいエネルギーを表面に引き出してくれるような磁場を感じる。北極でキャンプするテントや寝袋が、思うほど重装備でないことに驚いたが、言われてみれば荷物はできるだけ軽いほうがいいに決まってるし、それぞれの道具はじつに合理的に開発されたものだそうである。海に落ちた話や白熊に襲われた話も、じかに聞くわくわくがとても素晴らしいのだけれど、“命はかけちゃいない”という言葉には目ウロコだった。北極は5回目にやっと成功した。命をかける人は最初のチャレンジで成功するか、すぐに死ぬ。生きて戻るための万全を期してこそ、冒険は成立する。見たことのない景色やたどりきれない自己の内面に向かっているのであって、身の危険を求めているのではないのだ。人生はかけているが、命はかけていない。リハーサルの演奏を聴いていてあぁ同じだなぁと思った、と言われたのはとても嬉しかった。年が同じというのもなんだかいい。だからどうだということはないのだが、、、渡辺香津美、山岸潤史、森園勝敏、山下達郎、吉田美奈子、高村薫、阿川佐和子、井上鑑、、、。
サウンドオブミュージック観。
7月8日(火)瀬木貴将DUO 函館・金森ホール
FMいるか、という所の共催にするべくギリまでがんばったが、ボランティアスタッフの協力にとどまったそうである。そのくらいのほうが手作りっぽくてよいと僕は思う。リサイタルの準備に毎日のようになにか用事があることから、普段いかに多くの人々の世話になっているかが身に沁みる日々である。青函フェリー(今は連絡船とは言わないそうだ)にて“アニーよ銃をとれ”観。船の電源は、ホテルと同じで200ボルトかも知れぬと思い、つながずに見ているうちにバッテリー切れ。瀬木のサジェスチョン、いまのコンピューターACアダプターは240ボルトくらいまで対応しているはずだと。調べたらその表示が確かにある。世の中は進んでいる。僕の人任せは直らない。マイフェアレディ観。
7月9日(水) 瀬木貴将DUO 苫小牧・Bar27
久々、親友加藤英二の店。道央高速で事件あり。12〜3年前に初めて苫小牧に来たときに知り合ったギタリストのケント(日本人)がなんと“誠友会”組長になっていた。驚!
7月10日(木) 瀬木貴将DUO 佐呂間町民会館(一般コンサート)
打って変わってこちらは教育委員会主催。M’sでも来たところ。懐。高速道路の室蘭手前でタイヤバーストの婦人を助ける。ウエストサイド物語観。
7月11日(金)瀬木貴将DUO
10:00〜佐呂間町民会館(寿教室特別ゲスト)
つまり老人のカルチャークラブ系。ぼくも瀬木も子供相手は得意、特に瀬木は子供あしらいがうまいが、共に年寄りは苦手である。素敵な老人も勿論大勢いるが、何人かのだめ老人がよく喋るのである。どんな集まりでも人の話を聞けない人、自分の尺度、つまり先入観ないし固定観念でしかものを考えられない人というのはいるが、それが老人になった場合、余計な自信と他者に対するより大きい思いやりのなさになり、端的に言って声もでかいのであるな。
15:00〜遠軽家庭学級
こちらは登校拒否児童を集めている山の中の寮の生徒のためのコンサート。今日はボランティアデイなんである。ハイキングや町に繰り出したりはしないそうである。何をするかわからないし、帰ってこない生徒も出かねないからとのこと。可哀想なもんである。まるで信用してもらえない環境で更生するとは僕には思えないが、、、。生徒に見えないところでタバコは吸ってくれ、といわれたのには驚いた。勿論堂々と吸ったけれど。差別を隠しおおせたらこの世から差別がなくなる、というほうの論理の人々なんだろう。そういえば先の中学校の校長も、始まる前の懇談で瀬木が“13歳からサンポーニャを始めて、それから学校に行かなくなりました”と話したら“こちらの子供達は純ですから”と暗に、そういうことは言うなよ、と釘をさしていた。そのわりに終わってから“生徒に夢を与えるような演奏だった。いつから始めたのですか”と聞いていた。自分の先入観が受け入れられることしか耳に入らないという出来事のいい例である。
遠軽を19時に出て午前3時のフェリーで青森着が6時45分。盛岡でターミネーター3を見た後、ピョンピョン舎で冷麺。ミスタードーナツで伊藤英彦氏と旧交を温めてからくりこま高原のホテルに入る。途中ガス欠あり。夜は仙台に出て利休の牛タン。Double bolanteerの後double meet day。
7月12日(土)off
 
7月13日(日)瀬木貴将DUO 小野田町・荒沢自然館
今は合併して加美町になったそう。
7月14日(月)瀬木貴将DUO 二戸・南部美人酒造
酒蔵が以外にいい音。マット応援に来。スグルとタマチャールス、筋子とあんこうをみやげに来。コレステロールな夜。
7月15日(火)瀬木貴将DUO 新庄信用金庫ホール
ヤマハC7のい〜いピアノだったので終演後打ち上げまでの時間と思ってバッハを弾いていたら最後までになってしまい、それはそれで気分良。
7月16日(水)瀬木貴将ネイチャーワールド 相模大野グリーンホール
久々のバンドで愉。ゲストの五島良子嬢もいい感じ。
7月17日(木)月猫リハーサル
 
7月18日(金)瀬木貴将nature world リハーサル
長丁場ながらリハ日が続くというのは終日マイペースが続くので心休まることでもある。新宿にて12月のミュージカルイベントの打ち合わせ。塩田さんという指揮者でプロデューサーと組むのだが、この人がすごい。日本のミュージカルシーンを背負って立つ人なのではあるが、この日朝10時から新作のレコーディング、12時から本番、終わってからキャスト交代のリハ、その後次の舞台のオケ稽古、そして我々の待つ新宿の事務所に年末の打ち合わせ来たのが21時30分。大変でしたね、とねぎらうと“この後赤坂で録音が待ってる”という。その全てが音楽監督と指揮者、つまり30段以上のスコアを見て、把握して、指導するのだからこれは超人である。世の中には広い。
7月19日(土)ヤマハ教材録音 エピキュラススタジオ
作家の中村ノブアキ氏とは3年前の合歓の郷依頼。居合わせた小井とカートのぶつけっこをして、後から請求された話などして盛り上がる。そしてお迎えのアンデス2号に乗って瀬木貴将DUO@日光へ。高橋さん同乗も嬉しかったが、着いたところは美術館。ヤマハのC7がよく響くので入り込んで練習していたのだが、人の話し声もよく響くので断念。
7月20日(日)瀬木貴将nature world 宇奈月
ヒダノ君良。花がある。十数年前に桶太鼓ひとつ持って六本木ピットインへ乱入に現れた初対面をおもいだしつつ感慨に耽った。ウーファンさんはバンドに要求することがカラオケ的でやりがいがない。
7月21日(月)月猫リハーサル
“満月の夜の猫忍者”完成させる。学生時代のバンド仲間アンド現在かかりつけ税理士の田中と懇談。脳内出血(彼は最近のサバイバーなんである)の話に花。
7月22日(火)デュークエイセス 新宿サンモール
灘本さんがステージに上がってきて島原地方の子守唄を歌った。うまかった。山下勇三さんのアートとビジネスについての打ち上げ話が面白かったので和田さんと知林房に行ったが一杯めでダウンしてしまった。面目なし。
7月23日(水)月猫リハーサル
今回の新作2つは脚本を手直ししながら、芝居を作りながら、その脇で曲をつけながら進行したので、渾然一体となったいいものだと思う。
7月24日(木)月猫リハ〜舞台仕込み
この本番前のわくわくさはこういう芝居系のほうが大きいかも知れぬ。それにしてもこのチームの飲み会は楽しい。演出家・吉沢あやめに対する信頼感のうち最も割合の高いものが打ち上げの場所選びや仕切りだったら残念なことだが、勿論そんなことはなくて、鬼のだめ出しとホトケの幹事、なのである。
7月25日(金)月猫えほん音楽会
初日。クラッシック演奏家の女性3人来。いずれも魅力あるが特にマリンバのまゆみさん。話しているだけで出来のいい人なのがわかる。聴きに行きたいものだ。
7月26日(土)月猫えほん音楽会
中日。2回公演。あたりは上々。2時間近く子供を集中させられる舞台というのはそんなにないんじゃないかと自画自賛。
沢田、志村の“さあ、殺せ!”観。ジョークとマジの行き来が見事だった。ブルースハープ中心のバンドがうまかった。楽屋のジュリー、相変わらずいい人。
7月27日(日)月猫えほん音楽会
楽日。2回公演。今回はお父さん役の大人男性も一人マイムに参加してもらうのだが、一回ごとに反応がそれぞれで面白い。波田とのキスシーンもあることだし。
7月28日(月)仙波セッションリハーサル
5人のクラリネットアンサンブル、面白い。久々バカボンとのセッションも愉。
7月29日(火)瀬木貴将nature world
朝早く川崎駅前で打ち合わせがあったので、こちらの楽屋にも、3時のところを1時についてみたら、バンド楽屋のほかにピアノ室が用意されているではないか!嬉。バンマスと舞監に感謝しきり。リサイタルの予行演習をひとりで。愉。そしてホールに出てみたらなんとなんと立派な!5階までのバルコニー客席が3方を取り囲むオペラハウス仕立て。10人であろうが1万人であろうが同じことであるといういつもの持論とは裏腹になんだか張り切ってしまうメンバー全員であった。五島さんもずいぶんとリラックスしていい感じ。
7月30日(水)仙波セッション 北沢タウンホール
なんとベーゼンドルファー(中型)ではないか!おひさしぶり〜っと弾きこんだがバンド対応の音吸い幕その他でデッドにしてあり、思うほどの響きはせず。しかしこれも久々の小野口(ポンタボックスの専属音響エンジニア)の作るバンドサウンドはモニターも含めていうことなし。カオハガン行きの話も再燃して良。十亀さんの進行に応えていくうちジャズが明らかになっていくという趣向も面白かったが、あらためてバカボン鈴木はやりやすいベースだったのと、仙波師匠のするどさに感じ入った。クラ5人のアンサンブルも大いに気に入り、次のジャズ講座を一緒にやりたくなった。長い付き合いの十亀さんだが東京交響楽団の主席奏者だと初めて知った。そこのコンマス(女性だがコンサートマスターでいいそうである)は里見紀子の子供時代の先生。小さいときからあの子は腹の据わったところがありました、とのこと。世間はせまい。が、都内に8つあるオケのうち特に東響と縁があるっていうのは何かマーフィの法則を感じた。というのも、もうじき動き出す川崎シンフォニーホールでの活動はフランチャイズオーケストラに東響を迎えてのものになるから。どこまでバッティングできるかは未知数だが。
7月31日(木)瀬木貴将nature world 神奈川県民ホール
スタインウエィD 518459 シリアルナンバーとしては510万未満、できれば499千台がいいと思っていたが、ここんちのはさすがに利用頻度が高いと見えて丁度いいなり具合。今が旬な感じ。ホールなりも素晴らしいのだが、DUOのパートのみ丸生にしたいところを、他の曲とのバランスギャップで諦めざるを得ず残念。
今日より再禁酒tillオケ100曲とミュージカル20曲(from 20 musicals)を書き終えるまで。なぁに酒さえ飲まなきゃ時間はたっぷり使えるし、脳も開くからなんとかいけるだろう。
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