近頃、季節に関係なく風邪や熱を出す子どもが増えています。季節感の無い、冷暖房設備の完備された中で成長する子ども達は、夏の暑さ・冬の寒さといった四季の変化に適応できにくくなってしまうのかもしれません。体の体温調節器である皮膚感覚が自然界に適応できないのかもしれません。多くの子ども達が今では、床暖房や冷暖房の快適な室内で長い時間過ごし、戸外で遊ぶ機会も減ってきています。
暑さ寒さの盛りに冷暖房の温度を強くすると、戸外との寒暖の差が激しくなり結露が発生します。覗くことができない大壁(柱の見えない壁)内部に発生した結露とカビ・ダニは、対処不可能です。人工的な素材と設備で作られた便利さと快適性は、裏腹に家族の健康を脅かし、住まいの寿命を蝕んでいきます。
無添加の素材で作る住まいは割高に思えますが、医療費や修繕、そしてエネルギーに係る費用を考えると逆に、ローコストになります。