小人閑居して不善をなす

全力疾走する虫酸

実は今、もうちょっとまともな文章が書けるようにと練習中で、
数ヶ月前から、執筆中は(それがどんな駄文でも)酒を飲まないって決めてたんだよね。
字を書くことで飯食ってる俺が今更言うのもなんだが、文章ってのは奥が深いよ。
自分の書く文章が典型的な悪文だってのもよくわかったしね。
人間、一生修行ですな。
で、今は泥酔状態。あっはっはっは。
そうじゃないと書けないんだ。
珍しく直球だが、ここでのお題は「FF8」ね。
あと、「リング-最終章-」がちょっと。
このこと書こうと思った時(3月とか4月頃)は、
まさしく虫酸が全力疾走状態だったんだが、
今はそうでもないんだな。
そういうわけで、テンション上げて頑張るべく、
酒をドカドカ飲んでるわけだ。
ビールなんだけどね。

すまねえ、そもそもどんな虫酸が走ったかももはや曖昧なんで、手短に書く
まずは、FF7からだ。
あれ?
他のページ(育てゲー編)の続きだ。気にすんな。

一応確認してきた人へ。帰ってきましたか?
その間に話題はすっかり横道に逸れてるぞ。
随分遠い昔に書いたFF7でも書いたが、俺はファイナルファンタジーってゲーム嫌いだったんだよ。
原因はFF4。
アレ、プレステで今やってる人もいるかもしれないけど、あのゲームって最低のシナリオな。
手塩にかけて育てたキャラが裏切るんだぜ。
また帰ってきたりするし。
普通、そんなキャラは育てねえよな。
プレーヤーをなめるんじゃねえぞ。
(かなり気に入ってる)
で、まあ別の理由で(グラフィックだ)、プレイしたFF7もそのへんは同じだったが、
そのストーリーが良かったので許した。
さらには、FFTのストーリーも良かった(これもどっかで書いた)ので、
けっこう、ファイナルファンタジーシリーズって奴を見直していたりした。
FF7のこと書いた時は、「エアリス命」だったので(笑)、
まともなことに触れていないが、
あの物語って、登場人物(つまり、それなりに感情移入して育てた我がキャラクター)のことなんぞ、どうでもいいってことなんだよね。
だって、エンディングでその後の彼らがどうなったかなんて、
まったく描かれてないもの。
とくに俺の場合、「エアリス命」だったから(くどいな)。
「エアリスは本当に死んだのか、いいや、そんなはずはない」
とか、本気で心配していた。それ故に、あのエンディングはちょっと物足りなくもあった。
しかし、その後でたまたま余韻を味わうためにマニュアル読んで気づいたね。
マニュアルに書いてあるじゃん。
「これは星を守るための戦いだ」と。
(記憶によるので不正確)
そうか、僕ら(感情移入してる)は星を守るために戦っていたんだ。
だから、星が無事(エンディングで描かれていたのはそれだけ)なら、
まったくOKじゃん。
とか思って、改めてその潔いストーリーに感激したわけだ。
単に潔いっていうか、素晴らしいグラフィックで構築した世界観とピッタリマッチした物語だったでしょ。それがよかったんだな。
ドラクエなんか、ラスボス倒した後に街やら村やら回ると、
NPC連中がお礼言ったりするじゃん。そんでいい気になったりして。
まったく「ぬるい」ね。
(いや、ゲーム的にはドラクエの方が好きなんだけどね)
そんでもって、FFTでは、
登場人物全員どうしようもない結末迎えるでしょ。
「俺達の戦いは一体なんだったんだーっ!」
「今更それはないじゃないですか、お父さん」(by 幻夜)ってな感じよ。
いや、これもやり直そうかと思っているんだが、さすがに時間ねえ。
たかがゲームで、ここまで重いストーリーを採用しているスクエアって会社に、
改めて尊敬の意を表したわけよ。

でもって、ようやくFF8。
(この間に、うっかり「チョコボの不思議なダンジョン2」もやったが、ここではまったく触れない)
発売当時すでに、体調を崩し、
さらに仕事が山のように重なっていたので、
プレイするのが遅れたのも災いしたかもな。
ほら、FFシリーズって、さすがに景気の悪いゲーム業界でも、
ヒットが約束されたタイトルだから、
露出度高いじゃない。
で、プレイ前に気づいちゃったんだよね。
「人間達の物語」って奴。
もうすでにクソゲーの予感
FF7を例に考えるとある意味「期待通り」だが、「ぬるい」よなやっぱ。
今更、後戻りしても遅いだろうが。
やっぱし、「ぬる」かった。
いや、虫酸が走りまくりよ。
で、懺悔するが、まだ終わってない。
ラストダンジョンの途中でやめたっきり、
今は「オメガブースト」に夢中だ!。
これはいいね。プレイして気持ちのいいシューティングだよ。
話を戻すが、まあ、特にどこが悪いってこともないんだけど、
ハッピーエンドが約束された物語ほど、
つまんない話もないじゃない。
「人間達の物語」って謳う以上、あの二人幸せなエンディング迎えるんでしょ?
(聞くところによるとそうらしい)
間違っても、リ○ア死なないでしょ?
マジで死ななかった。
それって、退屈だよ。あくまでも俺的には。
別に、人が幸せになるのが妬ましいんじゃなく、
「こうして、王子様とお姫様は末永く幸せに暮らしました。めでたしめでたし」
そんなわけねえだろ!
って、言いたいわけ。
俺がこういうふうに考えるのは、10年以上前にハマった新井素子のせい(責任転嫁)のせいで、
どっかの著書で、「めでたし、めでたし」になった二人はその直後に死ななければいかん。
とか書いてたんよ。
(確か、隕石が落ちてくるとか言ってたな)
俺はまさしくその通りだと思ったね。
だって、その後が大変なのが現実でしょ。
王子様が浮気するかもしんないし、
お姫様は嫁姑の争いに巻き込まれるかもしれないし。
(こういうこと、書いてたんだよ、確か)
しかも、同時期に読んでた少女漫画(「花とゆめ」)で、当時人気作家だった山口美由紀も、
そういう漫画書いてた(白雪姫のアフターストーリー、タイトル忘れた。コミックス1巻で完結したシリーズもの)。
確か、白雪姫が育児ノイローゼになって
実家(7人のこびとんとこ)に帰るって話。
ひでえ話だよな。
(ま、コメディだし、ラストはめでたしめでたしなんだが)
そういう物語に共感した脳腐れ(俺のことな、念のため)だけに、
安易なハッピーエンドはまったく共感できない、
むしろ虫酸が走る体質になってしまったんだよ。
(富野ファンだとか、押井ストだってのも理由になるな)

あー、記憶曖昧だから手短にまとめるつもりだったが、妙に長いな
自分の過去振り返ってるし。
とにかく、そういうオチ見せられんのが耐え難いので、いまいちやる気がしねえ。
ただ、一縷の望みも捨てきれないので、少々未練が残る。
(なんか、やってくれそうじゃん)
「アルティアニア」でも読んで、力技で終わらせっかな。
それと、敵に対する感情移入も足りないよね。
俺的には「ママ先生」大好きだぜ。それはそれでいいんだけど。
いちばんキャラ立ってた魔女が、物語の中盤以降は味方になっちゃうもんだから、敵がいまいち見えにくい。
役には立たねえけどな。
FF7のセフィロスなんか、無駄に強いし、最初から出っ放しだし、
「ぶっ殺してやるぜ。こん畜生!」
(殺伐とした表現ですみません)
って気持ちが沸いてくるじゃない。
その点、魔女はなあ。
ママ先生はこのザマだし、「アデル」は魔女に見えないし、
(あれ、男じゃねえの?)
「アルティミシア」なんぞ、姿も見たことねえぞ(ラス前段階で)。
これ、間違いな。実はほんのちょっと見ていた。
ああ、あいつがそうだったんだ、と、本当に出会ってから思い出した。

これじゃあ、「ぶっ殺そう」なんて思えないよな。
やっぱり、悪役(というか敵役)の理想形は、
シャア・アズナブルだよね。
プリンス・シャーキンでも、ガルーダでも、なんでもいいけどよ。
FF8で一見、それ風なのはサイファーだろうけど、
あいつただのゾンビじゃん。
いいかげん、マジで死んでくれ。さすがにくどいよ。
強いて言うと、ジェリド・メサとかマシュマー・セロと似てるよな。
典型的なヤラレ役で、悲惨な末路をたどる奴。
サイファーが最後に一花咲かせてくれるとしたら、やる気でるけど
結局、生きてたなあ。
まあ、なんにしてももうひとつ物足りないとこばっかしなんだよね、FF8は。
ゲームとしてはかなりいい出来なんだけど。
FF7はゲームとしては、なんかまったく未整理だったでしょ。
ゲーム内ゲームとか盛りだくさんで、ストーリー的整合性皆無だったし。
FF8の最終プレイの前に、実はFF7も再度終わらせた。いろいろな意味で辛かった。
そのへん、FF8はきちんと整理されていて、いずれもストーリーに沿ったイベントになっていた。
だからよけいに物語が薄っぺらい(というか、サクサク進んじゃう)んだが。
プレイ時間はFF7よりちょっと長いくらいなんだけど、なんか物語に起伏少ないよね。
あらすじにすると、そうとう短くできるんじゃない?
高画質なムービー多すぎるから、容量足りないのかな?
まあ、次はDVD-ROMだろうから、なんとかなるでしょ。
あと、ハードも良くなるんだろうから、
3人パーティはやめろよ。
悪口言うとキリがないから、このへんでストップ。
いくつかあるストーリーに関係のないイベントも、整合性は失われてないので俺は好きだよ。
ガーディアンフォース探しなんか、徹底的にやりたいね。
(あと、何匹か手に入れてないんだよ)
ラストダンジョンの謎解きも途中でやめてはいるが、こういうの大好きだし。
ラスボスとの戦闘が、2パーティでの戦闘ってのもいいアイデアだよね。
俺は、FF4やらFF7の反省から、キャラクターは
3人だけしか育てていないので、
このルールでは相当苦戦するはずだが。
だってよお、途中で魔女になっちまう馬鹿なんか、
わざわざ育てるのアホらしいじゃん。
(このへんで予想がつくと思うが、俺はFF8を一度ディスク4の頭で止め、もう一度やり直している)
しかも、ご丁寧にもう一度やり直して、ようやくコンプリートしたわけだ。
カード集め以外のイベントは全部終わったはず。

ま、それは俺が好きでしている苦労(ラストダンジョンも余計な苦労をしている)なんで、
どうでもいいんだけどね。
ま、ヒマになったらプレイしてみるか。
次のが出るまでに終わらせばよかんべえ。
まだ懲りてねえな。
確かに懲りてなかった。
どうやら、確信犯的にベタベタのラブロマンスを前面に持ってきたらしいのだが、
まあ、文句言っても仕方がないけど、そういうのはRPGでやる必要ないんじゃない?
「ときめき」とかみたいなゲームにするとか。
結局、あのドラマをファンタジーでやる必然性がまったくなくて、
世界観が現実の延長みたいな薄っぺらいものになってる。
やべえ、やべえ、小言がなげえな。

でもって、もうどうでもよくなってるんだが、一応「リング−最終章−」についてもちょっと書く。
「リング」は面白かったねえ。
ホラー物としてはかなりいいよ。
「パラサイトイブ」なんかも似た路線だけど、「リング」の方が面白かった。
てゆうか、「怖かった」
ホラー物って最近少ないよね。今流行のサイコホラーも好きだが、
スプラッターも実は好き。
俺的には「バーニング」は本当に怖かったんだけどね。
ああいう、本当に客がショック死しちゃうのって減ったよね。
でもって、「リング2」(これはただの2番煎じ)も見たし、
テレビで「らせん」も見た。
その結果気づいたんだが、テレビ版「リング−最終章−」はそれらの集大成ね。
「リング」と「らせん」をうまくつないでドラマ化した感じかな。
それでもって、ラストだけはオリジナルにしているし、
そのオチの予想企画もやってたなあ。
そのオチってのが、虫酸走る系だったんだけど。
まあ、テレビドラマだし、メロドラマ系っていうか、
人間の愛の力に不可能なし!
みたいなオチにするのが妥当なんだろうけど。
結局のところ、「リング」の恐怖の神髄は、
人間そのものでしょ。
俺は幽霊なんぞ見たことねえが(ぜひ見たいと思っている)、
それよっか、呪いとか恨みの方がよっぽど怖いね。
それって人間のやることだから。
アストラルボディは何にもできないよ。
やってるのは人間の念だ。
だからこそ、生きてる人間が一番怖い。
そういうこと考えるから、人間が嫌いになっていくのさ。
ま、俺の話はどうでもいいが、そのあたりの根元的な問題を、
愛のひとことであっさり片づけないで欲しいね。
ってのが一番怖いんだから。
(物語そのものはあんまし面白いと思ってないが、「リップッスティック」の広末涼子はどうやらそれ系の役柄らしく、時々見せるヤバイ表情がすごく怖い)
でもって、「リング0〜バースデイ」も見た。
意外かもしれないけど、俺的には面白かったよ。
生前の貞子が、あんなせつないラブロマンスの果てに死んでいったなんて・・・。
と、まあ、その
愛の深さ故に、後にあれだけの呪いを残すことになったと。
謎のチビ貞子は、いない方が良かった。
あるいは、あくまでの(あのけがれない)貞子の心の闇に潜む魔物が、
形になって現れた(スタンド!?)って説明とか。
そのへんが説明不足だったのが唯一の不満かな。

俺がちょっと考えてるのは、
「絶望的ないい話」って奴。
もうどうしようもなく救いがないんだけど、見終わった後は気持ちがいいって話。
強いて言えば、「39」はそれに近いかな。
見終わった後で気持ちがスッキリする話ではないけど。
(よくよく考えると、実に爽快なハッピーエンドだったと気づく)
そういう話が書けたら面白いと思うんだが、
まったく想像できない。
そういう話をすでに知っている人は教えてね。
いやしかし、我ながら不思議に思うね。
俺って何が楽しくて生きてるの?

ええっと、「魔女」の話だったよな。

さて、「続・新春放談」の残りはどうだったかな。

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