
以前このページで、唐突に「ログイン強化旬間」なるものを定め、「ゲーム界独
占スクープ」や「ゲームでボキャブラ」など各コーナーの冒頭に、上の画像を貼り
つけたことがある。
ウィナーのホームページでは、とにかくウケを狙うことが最優先される。それも
時には、非常に狭い範囲の読者をターゲットとすることがある。「ログイン強化旬
間」の場合は、
「ファミ通関係のネタばっかりで、ログイン関係のネタがない」
という、さる御仁のつぶやきから始まった。
今後も突然、予告もなく、脈絡もなく、こんなことを始めてしまう可能性がある。
このページは「ゲーム批評」誌ではないから、「公平な立場を確立するため、広告
を入れません」などということは言わない。タイトルページに広告スペースを提供
させていただく用意がある。しかも無料なので、興味のあるゲームソフトメーカー
のかた、マスコミのかた、小売店のかた、メールください(ここからしばらく敬語)。
ただし、できましたら、御社のホームページに、当ページへのリンクを貼ってい
ただきたく思います。・・・って、どう考えてもこっちが得する取り引きだな、こ
れは。
ちなみに、ゲームの広告の場合、そのゲームが発売された後、私もちゃんと1本
購入いたします(アーケードゲーム等の場合も、なるべく多くの回数、プレイした
いと思っております)。
そんでもってこのページで、きっちりレビューを書かせていただきます。といっ
たところで閑話休題。
さて、「ログイン」といえば、いうまでもなくパソコンゲームの専門誌である。
かつてはパソコンゲーム専門誌もいっぱいあった。しかし現在では「ログイン」
のほかには、「コンプティーク」くらいしかない。「マイコンBASICマガジン」
も「電撃王」も、家庭用ゲーム機の話題が、誌面のかなりの部分を占めるようにな
ってきた。
「コンプティーク」も、『ロードス島戦記』が当たって、いわゆる“角川商法”
で猛烈に飛ばしていた頃に比べると、さすがに勢いがないように思う。要するに、
パソコンゲームという分野そのものに、勢いがなくなってきたのである。
「コンプティーク」全盛期の頃は、だいいち日本ファルコムが元気だった。
なんといっても『イース』と『イースII』である。小気味良いテンポでさくさく
進むアクションRPG。ボスキャラは個性的で、倒すにはけっこう試行錯誤が要る。
アクションRPGにしてはストーリーも良く、サラ、フィーナ、レア、リリア、マ
リア(しまった女性ばかりだ)といった魅力的な登場人物や、ダレス、ダルク=フ
ァクトなど憎たらしい悪役を産み出した。
それぞれの迷宮も個性に富んでいて、プレイヤーを飽きさせない。音楽も素晴ら
しい。決してクリアまで長い時間を要するゲームではないが、クリアした後に残る
感触(小説でいうところの読後感)が、たいへんさわやかなのである。
もっとも『イース』は、パソコンゲーム全体が大作指向だったために、その逆を
いって成功した作品である。パソコンゲームの主流は、『ソーサリアン』(日本フ
ァルコム)、『ハイドライド3』(T&Eソフト)のような、歯ごたえのある大作
であった。
ファミコンでは当時(1987年前後)、『ドラクエII』の大ヒットを受けて、RP
Gブームが湧き起こっていた。『ミネルバトンサーガ』『ヘラクレスの栄光』『ウ
ィザードリィ』『ウルティマ』『女神転生』『桃太郎伝説』そして『ファイナルフ
ァンタジー』。
ただし、パソコンのRPGとは住み分けができていた。パソコンのRPGは総じ
て難しく、歯ごたえがあった。これに対してファミコンのRPGは、『ドラクエ』
からの流れで、優しいものが多かった(パソコンから移植の『ウィザードリィ』
『ウルティマ』や、オリジナルだけど『女神転生』は例外)。
「難しいものならパソコン、優しいものならファミコン」だったのだ。その図式
が崩れてきてから、パソコンゲームは岐路に立たされた。(続く)